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2013年08月17日 (土) | EDIT |

著 者: 薬丸岳
出版年: 2009年
出版社: 角川書店
元警官、佐伯修一は、不祥事が元で懲戒免職となり、同じく元警官である木暮正人が経営する小さな探偵事務所に勤めていた。ある日、佐伯の勤める探偵事務所を、細谷という初老の夫婦が訪れる。11年前に1人息子の健太を殺した犯人、坂上洋一が、出所後どうしているのかを調べて欲しいというものだった。佐伯は、坂上の居場所と現在振り込め詐欺をやっていることを調べ上げ、細谷夫妻に報告したところ、細谷夫妻は「坂上を赦すべきか赦すべきでないのか判断材料が欲しい」という。中学生の時に、姉のゆかりを乱暴された上に殺された過去を持つ佐伯は、未成年だったために比較的軽い罪で裁かれた3人の犯人、榎木和也、寺田正志、田所健二を未だに赦せずにおり、坂上にどうしても赦せるに足る材料を見つけることが出来なかった。佐伯はそのことを細谷夫妻に告げるが―――――
図書館で見つけたら必ず手に取ってしまう作家の1人です。しばらく前に読んでいたものですが。
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2013年01月10日 (木) | EDIT |

著 者: 薬丸岳
出版年: 2008年
出版社: 講談社
北海道江別に住む作家の三上孝一は、3年前に離婚した元妻の佐和子から、離婚以来初めて連絡を受ける。2人は4年前に、藤崎裕之という男が起こした通り魔事件に巻き込まれ、4歳の娘、留美を亡くしていた。藤崎は留美や佐和子を含めて12人もの人間を殺傷するという事件を起こしたが、統合失調症で心神喪失状態であったとされて罪に問われず、事件が原因で三上と佐和子は上手くいかなくなり離婚に至ったのだった。佐和子は再婚していたため、三上は訝しく思いながら3年ぶりに佐和子に会う。佐和子の様子は普通でなく、街で藤崎を見たと言って取り乱す。
一方、すすきののキャバクラ嬢ゆきは、生理的に受け付けない客、田代の接客でうんざりしているところに、フリーの客からの指名が入る。藤崎と名乗るその男は、ルックスが良い上に紳士的であったため、ゆきは好印象を抱く。
そして三上は、親友である精神科医の松岡俊広に、藤崎が社会に復帰している可能性を聞きに行くが、逆に佐和子が事件後に統合失調症を患っていたことを知らされ、ショックを受ける。しかし佐和子をこれ以上傷つけないために、三上は藤崎の行方を捜し始めるが―――――
インフルエンザの熱はとりあえず下がったので、大人しく撮りためた24とか映画を観ています。昨年観たけどまだ記事にしていないものも徐々にアップしていこうかと。
まずは久々の小説で。かなり前に読んでいるんですけどね~
2012年09月10日 (月) | EDIT |

著 者:薬丸岳
出版年:2006年
出版社:講談社
ある冬の日、埼玉県日高署の長瀬一樹は、何者かに凌辱され殺された小学四年生の少女、牧本加奈の遺体を見てから、寒さを感じなくなっていた。長瀬が幼い頃に同じように殺された妹の絵美を思い出し、必ず加奈を殺した犯人を捕まえて死刑台に送ってやると誓い、捜査を続けていた。加奈の事件から数日後、同じ埼玉県の坂戸中央公園のごみ箱に男の生首が捨てられていると通報があり、埼玉県警捜査一課の村上康平刑事は現場に駆けつける。生首と共に袋に入れられていた保険証から、木村正次という男だと判明、村上が木村の自宅を訪ねると、木村の胴体が放置されており、下腹部に“S”と読める傷跡が残されていた。捜査を進めるうち、木村は20年ほど前に9歳の少女をレイプして殺した罪で服役し、7年前に仮出所していたことがわかる。そんな時、捜査本部あてに木村を解体する様子が収められたDVDが送られてくる。死刑執行人“サンソン”を名乗る犯人は、子供が殺される犯罪が起きれば、木村のようにかつて子供を殺し、傷つけた人間を生贄とすると宣言。そして長瀬は、かつて妹の事件を担当し、その後父親のように長瀬を見守っていた藤川徹管理官により、坂戸署の捜査本部に呼ばれ、村上と組んでサンソン探しをするよう命じられるが―――――
「天使のナイフ」が面白かったので、何冊か読んでみようと思って図書館で借りてきました。かなり前に読んでいたのだけど、記事にするのが後回しになって、細部を忘れてしまって借り直し… (^_^;)
2007年05月19日 (土) | EDIT |

著 者: 薬丸岳
出版年: 2005年
出版社: 講談社
4年前、少年3人によって妻祥子を殺された桧山貴志は、残された4歳の娘愛実と2人で暮らしていた。そこへ祥子の事件を担当していた刑事、三枝が訪れ、祥子の事件の犯人、少年Bこと沢村和也が殺されたと告げる。沢村が殺された現場が、桧山が経営しているカフェの近くであったため、沢村に恨みを抱いていた桧山が疑われていたのだった。桧山は、沢村は祥子の事件の後、結局は更正出来ずに自堕落な生活を送っていたから殺されたのか、それともそうでなく何か理由があるのかを知りたいと思い、沢村が事件後に送致された更正施設を訪ねる。桧山は、沢村の幼なじみで恋人だったという加藤友里から、沢村が「これから本当の贖罪をしなければいけない」と漏らしていたと聴き、その意図を確かめるために祥子の事件の犯人、少年A、Cこと八木将彦と丸山純と連絡を取ろうとするが―――――
薬丸岳は今まで全く読んだことがなくって、名前さえ知らなかったんだけど、知人が誉めていたので読んでみることにしました。まずは、第51回江戸川乱歩賞を獲ったこの作品から。
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