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2006年09月14日 (木) | EDIT |

著 者: 藤原伊織
出版年: 1999年
出版社: 文藝春秋
タイケイ飲料に勤める堀江雅之は、リストラに伴う早期退職に応募し、サラリーマン生活は残すところあと2週間となっていた。そんな時、堀江はタイケイ飲料の会長、石崎博久に呼び出され、あるビデオを見せられる。それは、マンションのバルコニーから転落する子供を、そこを偶然通りかかった男が救う場面を、石崎が散歩中に遭遇し、咄嗟に撮ったものだった。これを売り出し中の商品のCMに使えないかと聞かれ、検討すると答えた堀江。しかし何か違和感を覚えた堀江はもう一度ビデオを見直したところ、決定的な場面を見付け、石崎を問い質す。すると石崎は、このビデオはCGで作られたものだということを認める。そしてビデオをCMに使用するように指示したことを撤回し、翌日、石崎は自殺を図る。何故突然? この作られたビデオに何か関係があるのか? 退社まであと2週間、堀江は石崎の自殺の真相を探るために動き出すが―――――
この前「シリウスの道」を読んだので、まぁちょっと読んでみようかと。たまたま、図書館で目に入っただけなんですけどね。
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2006年08月26日 (土) | EDIT |

著 者: 藤原伊織
出版年: 2005年
出版社: 文藝春秋
大手広告代理店、東邦広告に勤務する辰村祐介。ある日、東邦広告に18億円という大きな競合が持ち込まれる。スポンサーの大東電機が新しく証券会社を立ち上げることになったためだ。オリエンテーションに参加することになるが、辰村はこの競合に関わることに乗り気ではなかった。何故なら、大東電機の常務、半沢智之は幼なじみの村松明子の夫であったからだった。
25年前、大阪の今里で、辰村と明子そして浜井勝哉の3人は、多感な少年期を共に過ごした仲間であった。しかし、明子が酒乱の父親に犯されたことをきっかけに、辰村と勝哉は明子の父親を殺すことを考えつく。神の采配か、明子の父は2人が手を下す前に事故で亡くなり、その後辰村が引っ越したのを機に、3人が会うことはなかった。
大東電機の競合で社内の派閥も絡んできて慌ただしい辰村の元に、1本の電話が入る。それは明子の夫、半沢からだった。半沢に会いに行った辰村は、そこで一通の手紙を見せられる。それは、明子と父親の関係を知ることを匂わせる脅迫状だった―――――
宝島社「このミステリーがすごい!」2006年版の第6位です。藤原伊織は「テロリストのパラソル」、「ひまわりの祝祭」を読んだことがありますが、何となくハードボイルドっぽいイメージがあるなぁ。






THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:藤原伊織 「このミステリーがすごい!」2006年版
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