HOME > 小説 著者:や~よ
2013年08月17日 (土) | EDIT |

著 者: 薬丸岳
出版年: 2009年
出版社: 角川書店
元警官、佐伯修一は、不祥事が元で懲戒免職となり、同じく元警官である木暮正人が経営する小さな探偵事務所に勤めていた。ある日、佐伯の勤める探偵事務所を、細谷という初老の夫婦が訪れる。11年前に1人息子の健太を殺した犯人、坂上洋一が、出所後どうしているのかを調べて欲しいというものだった。佐伯は、坂上の居場所と現在振り込め詐欺をやっていることを調べ上げ、細谷夫妻に報告したところ、細谷夫妻は「坂上を赦すべきか赦すべきでないのか判断材料が欲しい」という。中学生の時に、姉のゆかりを乱暴された上に殺された過去を持つ佐伯は、未成年だったために比較的軽い罪で裁かれた3人の犯人、榎木和也、寺田正志、田所健二を未だに赦せずにおり、坂上にどうしても赦せるに足る材料を見つけることが出来なかった。佐伯はそのことを細谷夫妻に告げるが―――――
図書館で見つけたら必ず手に取ってしまう作家の1人です。しばらく前に読んでいたものですが。
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2013年03月22日 (金) | EDIT |

著 者: 米澤穂信
出版年: 2010年
出版社: ミステリ・フロンティア/東京創元社
ブリテン島から東、ロンドンからおよそ3日北海を進んだ辺りにあるソロン諸島に、東方からの騎士ファルク・フィッツジョンとその従士ニコラ・バゴが訪ねてくる。領主ローレント・エイルウィンに忠告したいことがあると言われ、領主の娘アミーナは彼らを父親の元へと案内する。彼らはトリポリ伯国の聖アンブロジウス病院兄弟団に属しており、暗殺騎士と呼ばれる恐ろしい魔術を使う宿敵を倒すために放浪の旅をしていた。その暗殺騎士がローレントの命を狙って現れると言う。ローレントは、それとは別に、“呪われたデーン人”がいつか責めてくるとの伝説が近く現実になるとの警告を受け、備えに傭兵を呼び寄せていた。ローレントはフィッツジョンの警告を受け入れるが、その夜、何者かに殺されてしまう。アミーナは犯人を探し出し裁きを受けさせるため、フィッツジョンとニコラに犯人捜しを依頼する。フィッツジョンは暗殺騎士自身が手を下したのではなく、操られた“走狗”がローレントを殺したのだと言う。“走狗”の可能性があるのは、アミーナと、エインウィル家の家令ロスエア・フラー、従騎士エイブ・ハーバード、傭兵として招かれたザクセン人騎士コンラート・ノイドルファー、ウェールズ人の弓手イテル・アプ・トマス、マジャル人戦士ハール・エンマ、サセラン人の魔術師スワイド・ナズィール、そしてイングランド人の吟遊詩人イーヴォルド・サムズ。厄介なのは、“走狗”本人に操られた記憶はないことだった。アミーナはフィッツジョンらとともに犯人捜しに動き出すが―――――
2012年版のこのミス第2位の作品です。随分前に読んだのですが、なかなか記事に出来ないなー






THEMA:このミス
GENRE:小説・文学
TAG:米澤穂信 「このミステリーがすごい!」2012年版
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2013年01月20日 (日) | EDIT |

著 者: 米澤穂信
出版年: 2010年
出版社: 文春文庫/文芸春秋
大学生の結城理久彦は、車が欲しかった。車の購入代金を稼ごうと、コンビニでアルバイト情報誌をめくっていたところ、上品で美しい女性、須和名祥子に声をかけられる。須和名が結城に見せたアルバイト情報誌には、ある人文科学的実験の被験者として、1週間の短期で、三食つき、ただしその間は外部と接触できないが、時給112,000円というモニターのバイトが書かれていた。結城は半信半疑で応募するが見事に採用され、案内された建物で、同じように集められた12人の中に須和名の姿を見つける。24時間監視、途中で中止は出来ない、食事、病気や怪我の治療、そして殺人等の不法行為の責も保証するという実験の条件が説明された後、12人は実験用施設“暗鬼館”へと案内される。夜0時になり、とりあえず個室へと引き上げる面々。結城の選んだ部屋には、《殴殺》と書かれたメモと火かき棒が置いてあった。そして翌日、実験のルールが説明される。夜0時以降個室の外に出ることは禁止、ここで何らかの“事件”が起こった場合には皆で推理して解決に導き、その時の役割に応じてボーナスが加算される。そして1週間後か生存者が2名になった時点でゲームオーバーとなると言う。翌日、メンバーは、何もしなければ皆大金を貰えるのだから何もせずにいようと話すが、メンバーの1人、西野岳が銃殺された姿で発見される―――――
映画を観たのは公開時なので、2010年ですか。面白かったという訳ではないのだけど、たまたま原作が図書館にあったので借りてきました。2008年版の「このミステリーがすごい!」にランクインしているんですよね一応。






THEMA:映画の原作
GENRE:小説・文学
TAG:米澤穂信 「このミステリーがすごい!」2008年版 映画原作
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2013年01月10日 (木) | EDIT |

著 者: 薬丸岳
出版年: 2008年
出版社: 講談社
北海道江別に住む作家の三上孝一は、3年前に離婚した元妻の佐和子から、離婚以来初めて連絡を受ける。2人は4年前に、藤崎裕之という男が起こした通り魔事件に巻き込まれ、4歳の娘、留美を亡くしていた。藤崎は留美や佐和子を含めて12人もの人間を殺傷するという事件を起こしたが、統合失調症で心神喪失状態であったとされて罪に問われず、事件が原因で三上と佐和子は上手くいかなくなり離婚に至ったのだった。佐和子は再婚していたため、三上は訝しく思いながら3年ぶりに佐和子に会う。佐和子の様子は普通でなく、街で藤崎を見たと言って取り乱す。
一方、すすきののキャバクラ嬢ゆきは、生理的に受け付けない客、田代の接客でうんざりしているところに、フリーの客からの指名が入る。藤崎と名乗るその男は、ルックスが良い上に紳士的であったため、ゆきは好印象を抱く。
そして三上は、親友である精神科医の松岡俊広に、藤崎が社会に復帰している可能性を聞きに行くが、逆に佐和子が事件後に統合失調症を患っていたことを知らされ、ショックを受ける。しかし佐和子をこれ以上傷つけないために、三上は藤崎の行方を捜し始めるが―――――
インフルエンザの熱はとりあえず下がったので、大人しく撮りためた24とか映画を観ています。昨年観たけどまだ記事にしていないものも徐々にアップしていこうかと。
まずは久々の小説で。かなり前に読んでいるんですけどね~
2012年09月10日 (月) | EDIT |

著 者:薬丸岳
出版年:2006年
出版社:講談社
ある冬の日、埼玉県日高署の長瀬一樹は、何者かに凌辱され殺された小学四年生の少女、牧本加奈の遺体を見てから、寒さを感じなくなっていた。長瀬が幼い頃に同じように殺された妹の絵美を思い出し、必ず加奈を殺した犯人を捕まえて死刑台に送ってやると誓い、捜査を続けていた。加奈の事件から数日後、同じ埼玉県の坂戸中央公園のごみ箱に男の生首が捨てられていると通報があり、埼玉県警捜査一課の村上康平刑事は現場に駆けつける。生首と共に袋に入れられていた保険証から、木村正次という男だと判明、村上が木村の自宅を訪ねると、木村の胴体が放置されており、下腹部に“S”と読める傷跡が残されていた。捜査を進めるうち、木村は20年ほど前に9歳の少女をレイプして殺した罪で服役し、7年前に仮出所していたことがわかる。そんな時、捜査本部あてに木村を解体する様子が収められたDVDが送られてくる。死刑執行人“サンソン”を名乗る犯人は、子供が殺される犯罪が起きれば、木村のようにかつて子供を殺し、傷つけた人間を生贄とすると宣言。そして長瀬は、かつて妹の事件を担当し、その後父親のように長瀬を見守っていた藤川徹管理官により、坂戸署の捜査本部に呼ばれ、村上と組んでサンソン探しをするよう命じられるが―――――
「天使のナイフ」が面白かったので、何冊か読んでみようと思って図書館で借りてきました。かなり前に読んでいたのだけど、記事にするのが後回しになって、細部を忘れてしまって借り直し… (^_^;)
2011年05月10日 (火) | EDIT |

著 者: 梁石日
出版年: 2004年
出版社: 幻冬舎文庫/幻冬舎
タイマフィアの下っ端チューンは、チェンマイから120キロほど離れた北部山岳地帯のD村に住むワンパオ夫婦から、8歳の娘センラーを街に働きに出したいという連絡を受け、D村に向かっていた。チューンは12,000バーツで娘を買うと、暴力で言いなりにし、カンボジアとの国境で買った子供たちと一緒に、バンコクのある建物に連れてくる。そこは、
映画を観て、原作を読んでみたいなーと思っていたので、図書館で借りてきました。しばらく前ですが。
2011年03月23日 (水) | EDIT |

著 者: 吉田修一
出版年: 2007年
出版社: 朝日新聞社
公式サイト
2002年01月06日、福岡市内で暮らす保険外交員、石橋佳乃を絞殺し死体を遺棄したとして、長崎に住む若い土木作業員が逮捕された。
2001年12月09日、佳乃は同僚の谷元沙里と安達眞子と夕食を食べた帰り、恋人である大学生、増尾圭吾と会うと言って2人と別れたまま、翌日出社しなかった。沙里と眞子が佳乃と連絡を取ろうとしたが携帯は繋がらず、一緒にいたはずの増尾は数日前から行方不明だという。福岡と佐賀を結ぶ国道263号線が跨ぐ三瀬峠で見つかった若い女性の死体の特徴が佳乃と似ていたために、沙里と眞子が上司の寺内吾郎に相談し、死体を確認しにいった寺内の証言から、死体は佳乃と断定される。眞子は、警察の事情聴取に対して、増尾や佳乃が出会い系サイトで数人の男たちと会っていたことを話すが、ある1人の男の話をしそびれていた―――――
映画を観てから原作を読んでみようと思っていたので、図書館で借りてきました。
2007年12月04日 (火) | EDIT |
2007年11月11日 (日) | EDIT |

著 者: 山田悠介
出版年: 2001年
出版社: 文芸社
ある王国の王様は考えた。
「自分の苗字は佐藤。何故この王国に同じ苗字の人間が500万人もいる? 自分は唯一無二の存在であるべきなのに」
そうしてこの暴君は、佐藤という苗字を持つ人間を減らすためのゲームを思いついた。名づけて“リアル鬼ごっこ”。期間は12月18日から7日間、王の私兵を鬼に見立てて王国中の“佐藤さん”を虐殺し、生き残った者には何でも願いをかなえるというもの。周りの人間はあっけにとられたものの、誰も王を止める者はいない。このゲームを知らされた国民は騒然とし、王国中の“佐藤さん”は震え上がる。
幼い頃に母親と妹と生き別れ、暴力を振るう父親と2人で暮らしていた佐藤翼も、そのゲームに巻き込まれた一人だった。翼は母親と妹に会うために、何としても1週間生き抜くことを決意する。そして“リアル鬼ごっこ”の幕が開けた―――――
とにかくamazonのレビューでもめちゃめちゃ評判が悪いこの作品。
ネットで「“頭痛が痛い”系の文章を書く人」と書いてあったのを見て、苦笑いしていたんだけど…


おかしいのが色々沸いて人の感想にケチつけてくれますので、一応書いておきます。
山田悠介のファンはこの続きを読むな。
続きを読むなら、上記を理解した上でどうぞ。
2007年05月19日 (土) | EDIT |

著 者: 薬丸岳
出版年: 2005年
出版社: 講談社
4年前、少年3人によって妻祥子を殺された桧山貴志は、残された4歳の娘愛実と2人で暮らしていた。そこへ祥子の事件を担当していた刑事、三枝が訪れ、祥子の事件の犯人、少年Bこと沢村和也が殺されたと告げる。沢村が殺された現場が、桧山が経営しているカフェの近くであったため、沢村に恨みを抱いていた桧山が疑われていたのだった。桧山は、沢村は祥子の事件の後、結局は更正出来ずに自堕落な生活を送っていたから殺されたのか、それともそうでなく何か理由があるのかを知りたいと思い、沢村が事件後に送致された更正施設を訪ねる。桧山は、沢村の幼なじみで恋人だったという加藤友里から、沢村が「これから本当の贖罪をしなければいけない」と漏らしていたと聴き、その意図を確かめるために祥子の事件の犯人、少年A、Cこと八木将彦と丸山純と連絡を取ろうとするが―――――
薬丸岳は今まで全く読んだことがなくって、名前さえ知らなかったんだけど、知人が誉めていたので読んでみることにしました。まずは、第51回江戸川乱歩賞を獲ったこの作品から。