HOME > 小説 著者:さ~そ
2011年11月20日 (日) | EDIT |

著 者: 佐々木譲
出版年: 2010年
出版社: ハルキ文庫/角川春樹事務所
洞爺湖サミットを1週間後に控え、北海道警は特別警備体制に入っていた。2年前の婦警殺人事件から遊軍扱いとなっている大通署の佐伯宏一警部補は、愛知県警の服部から2年間に佐伯が追っていた、中古車ディーラー前島博信が絡んだ覚醒剤密輸おとり捜査がでっちあげだった可能性があるとの情報提供を受け、独自に捜査を始める。小島百合巡査は、サミットでSPの応援としてサミット担当特命大臣のボディガードに抜擢され、津久井卓は、警察学校からサミット対策関係部署である本部警務部へ異動を命じられていた。大臣に対してテロ予告があり、緊張が走る中、北見署北見駅前交番勤務の日比野伸也巡査が勤務の途中で所在不明となったと連絡が入る。警官だった日比野の父親は2年前、郡司事件で証言を拒んで自殺しており、日比野が父親の命日に何かを企んでいるのではないかと、津久井は日比野の行方を探すが―――――
「笑う警官」から続く道警シリーズ3作目です。
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2011年08月25日 (木) | EDIT |

著 者: 佐々木譲
出版年: 2008年
出版社: ハルキ文庫/角川春樹事務所
北海道警察本部ビルに、警察庁長官官房監察官室から、2人の監察官がやってくる。百条委員会で道警内部の腐敗について証言した報復として道警警察学校に異動となっていた津久井卓巡査部長は、監察官の藤川春也から呼び出され、監査に協力を依頼される。藤川は、ある筋から仕入れた情報により、未だに汚職が蔓延っているのではないかと疑いを抱いていた。一方、津久井を助けたことで閑職に回されている大通署の佐伯宏一警部補と新宮昌樹巡査は、あるホテルの部屋荒らしの捜査を命じられる。被害に遭った客は、半年ほど前に薄野のある飲食店のビルから転落死した栗林啓一の父親、正晴だった。息子の死に不審を抱き、再捜査を頼みに来た正晴の話を聞き、事故にかすかな不信感を抱いていた佐伯は、独自にこの事件を調べることにするが―――――
「笑う警官」の続編です。シリーズになっているとは思わなかったわ。
2011年06月07日 (火) | EDIT |

著 者: 佐々木譲
出版年: 2007年
出版社: ハルキ文庫/角川春樹事務所
札幌市円山のアパートで若い女性の死体が発見される。被害者は北海道警察本部の水村朝美であり、しかもそこは生活安全部がアジトとして使用していたマンションであることがわかるが、現場を所轄ではなく道警本部に引き渡されることになったことで、一番初めに現場に入っていた北海道警察本部の大通署刑事課強行犯係の警部補、町田光芳は不審に思う。そして水村が付き合っていたという、同じ生活安全部の津久井卓巡査部長が容疑者として本部手配され、現場から拳銃の実弾や覚せい剤が発見されたことから、SATの出動と射殺許可も出される。そこへ、大通署盗犯係の警部補、佐伯宏一の携帯電話に、津久井から連絡が入る。津久井は自分は犯人ではない、水村と疎遠になっているため彼女とも半年ほど会っていないと主張する。何か裏の事情を感じた佐伯が津久井を問いただすと、翌日、道警の不正経理問題について道議会百条委員会が現職警察官を招致することが決まっており、津久井はその証人として出廷する予定だという。そのために、本部は津久井を水村殺しの犯人に仕立て上げ、口を塞ごうとしていることを悟った佐伯は、過去に命懸けの危ないヤマを組んだこともあり、津久井を信じて真犯人を突き止め、津久井を無事に道議会まで送り届けることを決める。タイムリミットは24時間、佐伯はこの件に協力してくれる仲間を探し、町田を始めとして、盗犯係の植村辰男巡査部長、新宮昌樹巡査、生活安全課総務係の小島百合らとともに事件の究明に乗り出す―――――
映画化していたので、小説を読んでみようかなーと思いまして、図書館で借りてきました。






THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:佐々木譲 「道警」シリーズ 「このミステリーがすごい!」2005年版
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2008年08月31日 (日) | EDIT |

著 者: 桜庭一樹
出版年: 2006年
出版社: 東京創元社
造船業を営む“下の黒”こと黒菱家と製鉄業を営む“上の赤”こと赤朽葉家が勢力を二分する、鳥取県西部の紅緑村。山脈の奥に隠れ住むと言われる種族“辺境の人”に置き去りにされた子、万葉は、村の若夫婦に拾われ他の子供たちと変わらずに育てられたが、未来を幻視する不思議な能力を持っていた。やがて万葉は長じると、赤朽葉家当主・康幸の妻タツに気に入られて赤朽葉家に輿入れし、その不思議な能力から“千里眼奥様”と呼ばれるようになる。万葉は心優しい長男・泪、山陰一の不良少女と呼ばれるようになる長女・毛毬、アイドルを夢見る次女・鞄、そして末っ子の次男・孤独と、夫曜司の愛人の子、百代を引き取り育てていた。時代は高度経済成長期を経て、バブル景気、そして崩壊と移り変わっていく―――――
「このミステリーがすごい!」2008年版の2位でございます。桜庭一樹ってこの作品で初めて聞きました。第138回直木賞も獲っていますねこの方。






THEMA:このミス
GENRE:小説・文学
TAG:桜庭一樹 「このミステリーがすごい!」2008年版
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2008年08月18日 (月) | EDIT |


著 者: 佐々木譲
出版年: 2007年
出版社: 新潮社
戦後、駐在警官という天職を得た安城清二は、昭和32年、駐在所に隣接していた五重塔の放火事件の際に持ち場を離れ、近くの鉄道跨線橋から落下したと思われる状況で発見される。殉職ではなく事故死として処理されたため、清二の息子・民雄は父の同期である香取茂一、早瀬勇三、窪田勝利の援助を受けながら警察学校へ入学し、警官を目指す。優秀だった民雄は、公安として様々な任務を経てからかねてからの希望だった駐在警官となり、父が生前気にかけていたという、上野公園での男娼殺人事件と、その後起こった鉄道員殺人事件の真相を探ろうとするが、管内で起こった発砲事件の犠牲となり、殉職する。そして民雄の息子・和也もまた、祖父、父と同じく警官を志し、祖父の代に起こった事件の真相を暴こうと動き出す―――――
「このミステリーがすごい!」2008年版1位でした。佐々木譲は「制服捜査」で読んだだけですが、「このミス」1位なら一応押さえておこうかな…ぐらいの気持ちで、図書館で予約。予約したのはいつだったかな~… (´-ω-`)トオイメ






THEMA:このミス
GENRE:小説・文学
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2007年05月07日 (月) | EDIT |

著 者: 篠田節子
出版年: 2002年
出版社: 新潮文庫/新潮社
脱サラをし、田舎のペンション街でパン屋を営む橋本は、同様に脱サラし農業をしている岡田が唱える「まもなく穀物危機が来る」という信念に辟易しながらも、妻と子供と平和な毎日を過ごしていた。ところがある日、首都圏と東海地方を大規模な地震が襲い、橋本たちの住む町には目立った被害はなかったものの、首都圏から続々と避難民が逃げ込んできた。避難民と住民は食料を奪い合い、地獄のような状況が繰り広げられる―――――(「幻の穀物危機」)
他「やどかり」「
友人が面白かったよーと勧めてくれたので、図書館で借りたのですが、予約していた本が入ってくるとそっちを優先しちゃって(人気の本だと貸し出し延長出来ないからね)、何度も借り直して(笑)やっと読めましたー
2007年01月12日 (金) | EDIT |

著 者: 佐々木譲
出版年: 2006年
出版社: 新潮社
川久保篤巡査部長は、札幌で刑事課盗犯係、強行犯係と実績を積んできたものの、北海道警察で起こった不祥事事件の影響による大異動で、今年から広尾警察署志茂別町駐在所勤務となっていた。ある日、高校三年生の息子、三津夫が昨晩から帰ってこないと母親の山岸明子から電話があった。川久保は、町の事情に詳しいという元郵便局員片桐の情報を得て、三津夫が親しくしていたという上杉昌治の家を訪ねるが、三津夫の行方はわからず、昌治も不在であった。川久保が周りの話を聞いていくと、三津夫は昌治のグループにいじめられていたらしいことがわかる。その矢先、バイクの交通事故の連絡が入り、バイクの運転者は三津夫で既に死亡していた。しかし、事故が起こった現場は川久保が前日に通った道で、その時には何もなかった。川久保は、昌治のグループが三津夫を殺したのではないかと疑うが―――――(「逸脱」)
他「遺恨」「割れガラス」「感知器」「仮装祭」収録
2007年版「このミステリーがすごい!」2位です。短編集とは知らなかったので、読み始めてちょっとびっくりした。短編集とは言っても、川久保を主人公としたオムニバスだけど。






THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:佐々木譲 「このミステリーがすごい!」2007年版
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2006年10月16日 (月) | EDIT |

著 者: 真保裕一
出版年: 1999年
出版社: 講談社文庫/講談社
交通事故で妻、佳代子を失った尾高健夫は、思い出の残る札幌に住むことに耐えられず、上富良野に移り住み、森林作業員となる。ある朝、早くに目が覚めた健夫は、夜明け前の森で若い女性と出くわし、彼女が沢へ飛び降りたことろを助け出す。しかし、その女性は運び込まれた病院から黙って出ていってしまい、その後女性を捜して不審な男が現れたこともあり、健夫は、女性の行方を捜し始める。女性を見付けたのが自衛隊の演習場近くだったことから、彼女は演習場に侵入しようとし追われていたのではないかと推測した健夫は、1ヶ月前、自衛隊で不発弾持ち出しに関わる爆発事故が起こっていたことを知る。女性に妻の姿を重ね、健夫は彼女を追うが、それと同時に仲間が不審な事故に巻き込まれるなど、おかしな事件が相次いで起き始める―――――
これも実は旅行中に読んだ小説。映画を観ると、どうしてもそっちを優先してしまうので、なかなか小説の方は記事に出来ない…

2006年10月01日 (日) | EDIT |

著 者: 重松清
出版年: 1997年
出版社: 新潮社
家の近くのひょうたん池にワニが棲みついた。ワニ捕獲作戦なんかが行われているけれど、一向にワニは姿を現さない。ワニ好きのあたしは、そのままにしておけばいいのにって思う。
一学期の終わり頃、あたしは突然ハブにされた。原因はわからない。たぶん気まぐれ。親友だと思っていたホナミも離れていった。二学期になってもハブは終わらず、ますますエスカレートしていった。でも絶対に両親には知られたくない。あたしは家で、今まで以上に明るく振る舞った。ワニの捕獲作戦はなかなか上手くいかないようだ。ワニはそんなに簡単に人間なんかに捕まらない。
ある日、ひょうたん池に出かけると、ワニに餌付けしているという変なおばさんに出会った。最初は逃げ出したものの、何度か出会うようになると、あたしはイジメの話を殊更何でもないような顔で話した。するとおばさんは、ワニのエサに旦那の髪の毛や爪を混ぜていると言う―――――(「ワニとハブとひょうたん池で」)
他「ナイフ」「キャッチボール日和」「エビスくん」「ビタースィート・ホーム」収録
「きよしこ」で重松清はもういいやと書いたけど、他に見当たらなかったので、適当に目に付いた本を取ってきたのだ。
2006年07月06日 (木) | EDIT |


著 者: 雫井脩介
出版年: 2003年
出版社: 幻冬舎文庫/幻冬舎
1980年、8月。岐阜県美濃加茂地方の運送会社に勤務する荒勝明は、麻雀で借金を負わされて途方に暮れていた。とても今の稼ぎで返せる額ではなく、社長の
ヘー太さんとこのコメント欄でオータムさんがこれを誉めていらしたので、読んでみました。