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副王家の一族 
2009年12月05日 (土) | EDIT |
 Bunkamuraル・シネマにて鑑賞
副王家の一族副王家の一族/I VICERE
2007年/イタリア/126分
監督: ロベルト・ファエンツァ
出演: アレッサンドロ・プレツィオージ/ランド・ブッツァンカ/クリスティーナ・カポトンディ/グイド・カプリーノ/フランコ・ブランチャローリ
公式サイト
公開: 2009年11月07日

19世紀半ば、イタリア統一を目前に迎えたシチリア。かつてスペイン・ブルボン家からシチリアの地を統治するために置かれた副王である一族の末裔、ウゼダ一族の長であるジャコモ・ウゼダ公爵は、母親の遺産を全て相続するために、弟であるライモンドの不倫騒動を盾に遠方へ追いやるなど、一族内で絶大な権力を誇っていた。息子コンサルヴォは幼い頃からジャコモに厳しくあたられ、またジャコモの行動のせいで母親マルゲリータが死に至り、その喪が明けないうちに父の従姉妹グラツィエラと再婚したせいもあり、父親を深く憎んでいた。そんなコンサルヴォが心を許せる相手は、妹テレーザと使用人のバルダッサーレ、そして親友でもある従兄弟ジョヴァンニーノだけだった。コンサルヴォが、町娘コンチェッタを力ずくで我が物としたことに怒ったコンチェッタの兄弟に刺されるという事件を起こしたため、ジャコモにシチリアを離れるように命じられ、コンサルヴォは長い旅に出る。やがて美しく成長したテレーザとジョバンニーノは心を通わせるようになり、婚約が整ったという手紙をもらったコンサルヴォはシチリアへ戻るが、ジャコモがテレーザの結婚相手にと考えていたのは、ジョバンニーノの兄であるミケーレだった…


イタリア・アカデミー賞といわれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、2008年に4部門獲得した作品なんですって。かなり予告で心引かれたので、行って来ました。
副王とは、君主の代理人として、君主の名を以て植民地や属州を統治する官職(Wikipedia)だそうです。
副王と言う言葉が耳慣れないよね。学校の授業でも聞いた記憶はあまりないかな。総督と言われれば何となくイメージはつかめるんだけど。(厳密には総督とは違うもののようですが)

まぁ、とにかくシチリアでそういう権力を持つ一族、ウゼダ家の当主ジャコモ、嫡男コンサルヴォと妹のテレーザの運命を描いた作品。…が、一人も共感できる人が出てこないんだよなあ しょげ
ジャコモは封建時代が描かれる時に良く出てくるタイプだし、どうとも思わなかったんだけど、その父親に反発する子供たちが中途半端なんだよね。父親を憎悪する息子コンサルヴォは、自由を求めると言いつつも結局おぼっちゃん根性から抜けられない。町娘をレイプするなんて最悪だ。テレーザも、意に沿わぬ相手との結婚を強いる父親に「娘と思わなくて結構」とか啖呵切った割には、あっさりミケーレとの結婚を承諾しちゃうし。ジョバンニーノと逃げればいいのにとホント思ったよ。
ジャコモが金金言っているせいか、名門貴族と言うよりも成金みたいだなと思っちゃって。ジョバンニーノが好きな相手を兄に取られたからってテレーザを連れて逃げずに死を選ぶほどウゼダ一族がスペイン内で権力を持っているようには観えなかった。

衣装とかセットとか、時代背景は良く出ていたのではないでしょうか。スペイン・イタリアの歴史を勉強していれば、理解しやすかったかも。(もちろんわかりにくい訳ではないけど)

評価:★★☆(2.5)
期待したほどじゃなかったかな…。主要人物で、感情移入出来る人物が出てこないのがイタイ。
同じイタリアの没落貴族を描いた名作との声高い「山猫」も今度観てみます。(長いんで死にそうになると思うけど…)


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監督:ロベルト・ファエンツァ
出演者:アレッサンドロ・プレツィオージ、 ランド・ブッツァンカ、 クリスティーナ・カポトンディ、 グイド・カプリーノ
収録時間:122分
レンタル開始日:2010-05-28

Story
19世紀半ばのシチリアを舞台に、激動の時代を生き抜く名門貴族の盛衰を描いた一大叙事詩。イタリア統一前夜のシチリア。スペイン副王の末裔として栄華を誇るウゼダ家では、封建的な父・ジャコモと嫡男・コンサルヴォが激しく対立していた。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:ロベルト・ファエンツァ アレッサンドロ・プレツィオージ ランド・ブッツァンカ クリスティーナ・カポトンディ グイド・カプリーノ フランコ・ブランチャローリ ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 
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2009年12月12日(土) 00:21:02 |  心のままに映画の風景