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闇の列車、光の旅 
2010年07月17日 (土) | EDIT |
 TOHOシネマズ シャンテシネにて鑑賞
闇の列車、光の旅闇の列車、光の旅/SIN NOMBRE
2009年/メキシコ、アメリカ/96分
監督: ケイリー・ジョージ・フクナガ
出演: エドガル・フローレス/パウリナ・ガイタン/クリスティアン・フェレール/テノッチ・ウエルタ・メヒア/ディアナ・ガルシア
公式サイト
公開: 2010年06月19日


メキシコ、チアパス州タパチュラ。ギャング“マラ・サルバトルチャ”の一員、カスペルは、この中でしか生きていく術を知らずにいた。一般人である恋人マルタには自分の素性を話さず、仲間たちにも彼女の存在を隠していたが、最近カスペルが仲間に引き入れた少年スマイリーだけは、カスペルと行動を共にしていたため、マルタのことを知っていた。ある日、カスペルに会いに現れたマルタを“マラ・サルバトルチャ”のリーダー、リルマゴに見られ、レイプされそうになったマルタは抵抗した時に頭を強打し、死んでしまう。
一方、ホンジュラスで暮らすサイラは、アメリカから強制送還され戻ってきた父オラシオから、一緒にアメリカへ行き、新しい家族と共に暮らすことを提案される。サイラは気乗りがしなかったものの、より良い生活を求めて、オラシオと叔父オルランドと共にアメリカを目指して国境へ向かう列車に乗る。そこへリルマゴとカスペル、スマイリーの3人が客の金品を奪いに現れる。サイラはリルマゴに襲われそうになるが、マルタのことが頭に浮かんだカスペルは、思わずリルマゴを殺してしまう。カスペルはそのまま列車に乗り続けるしかなくなり、サイラは自分を助けてくれたカスペルに恩を感じて、旅の間彼を気にかけるようになる。しかし“マラ・サルバトルチャ”に戻ったスマイリーは、サブリーダーのソルに命じられ、組織を裏切ったカスペルに制裁を下すため、カスペルの跡を追う―――――


2009年のサンダンス映画祭で、監督賞と撮影監督賞を受賞したとのことで、かなり気になっていました。公開から1ヶ月近く経ってしまったけど 観て来ましたー
近年、こういった不法移民を扱った映画が増えているように思います。もしかしたら前からあって、自分が気付かなかった(観なかった)だけかもしれないけど。

ロード・ムービーと言えばそうだけど、単なるロード・ムービーではなく、予告でテロップが出るとおり、中南米の現実、アメリカに不法入国しようとする移民たちやギャングたちの現状を淡々と描いている作品です。
マラ・サルバトルチャは実在するギャング団なんだって。まともに名前を出してしまって大丈夫なんでしょうか…
縄張り争いをしているライバルのギャングを「犬に食わせてやる」と言ったのは冗談かと思いきや、冗談ではないシーンが出てきて うげげ

カスペルがそうだったように、スマイリーも結局あの中に戻って、仲間の言うとおりにカスペルに制裁を加えるしか生きる道はない。そのうち、スマイリーもリルマゴのようになっていくんだろうなあ。カスペルがマルタに自分の正体を隠していて偽名を使っていたのも、どこかで抜け出したいという気持ちがあったのかな…

予告から、偶然であった2人が恋に落ちる話なのかと思っていたんだけど、それもちょっと違う。
サイラは淡い恋心もあったかもしれないけど、どちらかというと助けてもらった恩を感じているという様子だし、カスペルはマルタのことが頭にあるので、サイラに対しては恋ではない。恋ではないけど、マルタを殺されてしまって生きることに意味を見出せなくなっていたカスペルが、慕ってくるサイラを守らなきゃという気持ちになってくるのが上手かった。だからこそ、国境の河での展開が生きてくるんですね。

ラスト、サイラが電話をかけるシーンが良かった。あのラストでホッとしました。サイラの未来もそう明るいものではないかもしれないけど、カスペルの「アメリカで必ず妹たちを探し出して、妹を守るんだ」と言う台詞を胸に刻んで、きっと彼女は強く生きていけるはず。

ケイリー・ジョージ・フクナガは名前から想像付くように、日系アメリカ人だそうです。長編初監督とは思えないくらい。がその才能にほれ込んだガエル・ガルシア・ベルナルやディエゴ・ルナらが製作に名を連ねています。今後要チェック

サイラ役のパウリナ・ガイタンは、劇中で「サルマ・ハエック似の可愛い子」と言われているように美少女で、目の保養でした(笑)

評価:★★★★(4.0)
個人的にはかなり好きですこういう映画。単純なロード・ムービーじゃないのもいい。オススメ。


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監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
出演者:パウリーナ・ガイタン、 エドガー・フロレス、 クリスティアン・フェレール、 テノック・ウエルタ・メヒア
収録時間:96分
レンタル開始日:2011-02-04

Story
移民たちの過酷な現実を描き、多くの映画祭で絶賛された社会派ドラマ。南米のホンジュラスで暮らす少女・サイラとその家族は、よりよい生活を求めてアメリカを目指す。そんな中彼女は、移民でひしめき合う列車の屋根でひとりの少年と出会い…。PG12 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:ケイリー・ジョージ・フクナガ エドガル・フローレス パウリナ・ガイタン クリスティアン・フェレール テノッチ・ウエルタ・メヒア ディアナ・ガルシア ガエル・ガルシア・ベルナル ディエゴ・ルナ 
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2010年07月20日(火) 07:22:32 |  soramove