2010年08月18日 (水) | EDIT |
■ シアター・イメージフォーラムにて鑑賞
ザ・コーヴ/THE COVE
2009年/アメリカ/91分
監督: ルイ・シホヨス
出演: リック・オバリー/ルイ・シホヨス
公式サイト
公開: 2010年07月03日
60年代の人気TV番組「わんぱくフリッパー」でイルカの調教師として活躍していたリック・オバリーは、調教していたイルカの死を目の当たりにしたことから、世界各国でイルカの“解放”運動をするようになる。リックは和歌山県太地町でイルカ漁が行われていることを知り、海洋保護協会 の仲間たちは、何とかイルカを“解放”させようと太地町へ駆けつけるが…
言わずと知れた、第82回米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作にして、その撮影方法などから物議を醸し、日本では一部で上映反対運動が起こった作品です。ま、そうは言っても観なければ何も言えまいと思いましたので、1,000円の日に(笑)行って来ました。

2009年/アメリカ/91分
監督: ルイ・シホヨス
出演: リック・オバリー/ルイ・シホヨス
公式サイト
公開: 2010年07月03日
60年代の人気TV番組「わんぱくフリッパー」でイルカの調教師として活躍していたリック・オバリーは、調教していたイルカの死を目の当たりにしたことから、世界各国でイルカの“解放”運動をするようになる。リックは和歌山県太地町でイルカ漁が行われていることを知り、
言わずと知れた、第82回米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作にして、その撮影方法などから物議を醸し、日本では一部で上映反対運動が起こった作品です。ま、そうは言っても観なければ何も言えまいと思いましたので、1,000円の日に(笑)行って来ました。
イルカを食べる文化というのは知らなかったので、知ることが出来たのは勉強にはなりましたが、正直ぶっちゃけちゃえば、馬鹿馬鹿しいの一言。
でもこれ、ドキュメンタリーと言われて、何も知らなければ信じちゃうかもなあ。
ラスト近くで、イルカ漁が行われているところを撮影するのに成功して(つーか盗撮なんですけどね)、イルカの血で海が赤く染まるんだけれど、確かにインパクトはあった。アカデミー会員は、あのインパクトでやられてしまったんじゃないのかね。と思えるくらい、中身のない映画でした。
彼らの主張の源が、「イルカは賢いから殺すな」ここだけなんですよ。他の食用としている動物と何が違うのかがよくわからない。きっと聞いても「いや、イルカは賢いんだ」しか返ってこなさそう、そんな程度のものしか伝わって来ませんでした。例えば中国や韓国では犬を食べる文化がありますが、これはその国の食文化だから誰も何も非難したりしない訳ですよ。なんでイルカ&鯨だけ?っていうのは不思議。
しかもドキュメンタリーと謳っている割には一方的なんだよね。太地町の住民側の事情は何一つ描かれていない。そして太地町の住民は完全なる悪で、自分たちはイルカを救うヒーロー、立ち入り禁止区域に入って盗撮することが壮大なミッションみたいに描かれていて、阿呆らしいとしか思えませんでした。おまけに、イルカ肉は水銀で汚染されているとか、それを隠すために鯨肉と偽って売っているとか、世界のイルカ肉はここからすべて輸出されていると言わんばかりの表現…まさに ( ゚Д゚)ポカーン ナニイッテンノコノヒトタチ?状態でした。
イルカが自分の腕の中で自殺したとか、イルカの血で染まった海を映したモニターを首から下げて渋谷のスクランブル交差点に立つとか、このおっさん頭どうかしているのかと思った。
ちょっと怖いなと思ったのは、この人たち、自分たちは正しいことをしていて、間違っているとは何一つ思っていないこと。そして、自分たちの考え方を押し付けようとしている。これって、テロリストと同じだなと思いました。シーシェパードが環境テロリストと言われているのも納得。
実際は、この映像は数年前に撮影されたものであり、映像の中で行われている漁法は現在は行われていないそうです。
評価:☆(0.5)
イルカ漁が駄目というなら、何故駄目なのか、「イルカは賢いから」以外の理論で説明して欲しかった。
ドキュメンタリーだって、撮る者の主観が入るんだものね。当たり前だけど、それを実感させてくれた、そして、ドキュメンタリーだからって鵜呑みにしちゃいけないということも、改めて思わせてくれた映画でした。
あ、あまりの馬鹿馬鹿しさ故に、逆にフィクションとして観たら結構楽しめるかもしれないです。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
レンタルはコチラ
【ぽすれん】
でもこれ、ドキュメンタリーと言われて、何も知らなければ信じちゃうかもなあ。
ラスト近くで、イルカ漁が行われているところを撮影するのに成功して(つーか盗撮なんですけどね)、イルカの血で海が赤く染まるんだけれど、確かにインパクトはあった。アカデミー会員は、あのインパクトでやられてしまったんじゃないのかね。と思えるくらい、中身のない映画でした。
彼らの主張の源が、「イルカは賢いから殺すな」ここだけなんですよ。他の食用としている動物と何が違うのかがよくわからない。きっと聞いても「いや、イルカは賢いんだ」しか返ってこなさそう、そんな程度のものしか伝わって来ませんでした。例えば中国や韓国では犬を食べる文化がありますが、これはその国の食文化だから誰も何も非難したりしない訳ですよ。なんでイルカ&鯨だけ?っていうのは不思議。
しかもドキュメンタリーと謳っている割には一方的なんだよね。太地町の住民側の事情は何一つ描かれていない。そして太地町の住民は完全なる悪で、自分たちはイルカを救うヒーロー、立ち入り禁止区域に入って盗撮することが壮大なミッションみたいに描かれていて、阿呆らしいとしか思えませんでした。おまけに、イルカ肉は水銀で汚染されているとか、それを隠すために鯨肉と偽って売っているとか、世界のイルカ肉はここからすべて輸出されていると言わんばかりの表現…まさに ( ゚Д゚)ポカーン ナニイッテンノコノヒトタチ?状態でした。
イルカが自分の腕の中で自殺したとか、イルカの血で染まった海を映したモニターを首から下げて渋谷のスクランブル交差点に立つとか、このおっさん頭どうかしているのかと思った。
ちょっと怖いなと思ったのは、この人たち、自分たちは正しいことをしていて、間違っているとは何一つ思っていないこと。そして、自分たちの考え方を押し付けようとしている。これって、テロリストと同じだなと思いました。シーシェパードが環境テロリストと言われているのも納得。
実際は、この映像は数年前に撮影されたものであり、映像の中で行われている漁法は現在は行われていないそうです。
評価:☆(0.5)
イルカ漁が駄目というなら、何故駄目なのか、「イルカは賢いから」以外の理論で説明して欲しかった。
ドキュメンタリーだって、撮る者の主観が入るんだものね。当たり前だけど、それを実感させてくれた、そして、ドキュメンタリーだからって鵜呑みにしちゃいけないということも、改めて思わせてくれた映画でした。
あ、あまりの馬鹿馬鹿しさ故に、逆にフィクションとして観たら結構楽しめるかもしれないです。
DVDの購入はコチラ

【amazon】
![]() | ザ・コーヴ [DVD] (2011/02/25) ルイ・シホヨス、リチャード・オバリー 他 商品詳細を見る |
レンタルはコチラ

【ぽすれん】
監督:ルイ・シホヨス
出演者:ルイ・シホヨス、 リチャード・オバリー、 サイモン・ハッチンズ、 チャールズ・ハンブルトン
収録時間:91分
レンタル開始日:2011-02-25
Story
世界各地で起きているイルカ漁や捕鯨問題をテーマに、第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したドキュメンタリー。イルカ解放家として活動するリチャード・オバリーが、捕鯨やイルカ漁で栄えてきた和歌山県の太地町の実態に迫っていく。PG12 (詳細はこちら)
世界各地で起きているイルカ漁や捕鯨問題をテーマに、第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したドキュメンタリー。イルカ解放家として活動するリチャード・オバリーが、捕鯨やイルカ漁で栄えてきた和歌山県の太地町の実態に迫っていく。PG12 (詳細はこちら)
【TSUTAYA DISCUS】 | 【DMM.com】 |
![]() | ![]() |






THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:ルイ・シホヨス リック・オバリー 第82回米アカデミー賞
※当ブログ内の同一タグが張られた記事一覧が表示されます。
この記事へのコメント
記事を興味深く拝読させていただきました。鋭い突っ込み、まさに痛快です。
やはりドキュメンタリー映画と言うよりはプロパガンダ映画の様ですね。
わたしは逆になぜ「イルカは賢いから」という理由“だけ”でこういうことができるんだろう?と考えてしまいました。
やはりドキュメンタリー映画と言うよりはプロパガンダ映画の様ですね。
わたしは逆になぜ「イルカは賢いから」という理由“だけ”でこういうことができるんだろう?と考えてしまいました。
2010年08月29日(日) 14:06 |
| ゴーダイ #-[ EDIT]
コメントありがとうございます
> 記事を興味深く拝読させていただきました。鋭い突っ込み、まさに痛快です。
いえいえ、好き勝手書いているだけですので。。。
> わたしは逆になぜ「イルカは賢いから」という理由“だけ”でこういうことができるんだろう?と考えてしまいました。
それだけが理由ではないけれど、「イルカは賢いから」しか表立って主張できる理由がないってことでしょうね。それだってとても理論的とは言えませんが、それ以外を主張するともっと理論的ではなくなるのでしょうから。
ドキュメンタリーとしては破綻していると思いますが、観て良かったと思いますよ。

> 記事を興味深く拝読させていただきました。鋭い突っ込み、まさに痛快です。
いえいえ、好き勝手書いているだけですので。。。
> わたしは逆になぜ「イルカは賢いから」という理由“だけ”でこういうことができるんだろう?と考えてしまいました。
それだけが理由ではないけれど、「イルカは賢いから」しか表立って主張できる理由がないってことでしょうね。それだってとても理論的とは言えませんが、それ以外を主張するともっと理論的ではなくなるのでしょうから。
ドキュメンタリーとしては破綻していると思いますが、観て良かったと思いますよ。
2010年08月30日(月) 00:15 |
| りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
まあ、一言で言うなら 「最低最悪の、ひどいブロパガンダ映画」!
太地町(和歌山県)の漁師は、ヤクザ・暴力団として描かれてるし...
2010年08月19日(木) 00:15:24 | Anthony's CAFE
| HOME |