週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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告白 
2012年06月18日 (月) | EDIT |
告白告白
著 者:湊かなえ
出版年:2008年
出版社:双葉社

終業式の後のホームルームにて、1年B組の担任、森口悠子は、今月いっぱいで教員を退職すると生徒たちに語りかける。そしてその原因として、1か月ほど前に、4歳の娘、愛実が学校のプールで溺死したことと、それが事故ではなく、このクラスの生徒AとBに殺されたためだと衝撃の告白を始める。仮名であるものの、誰だかわかるように話しているため、Aが渡辺修哉、Bが下村直樹であることは明白だった。そして、少年法により彼らが正当に裁かれないことに憤りを感じた森口は、愛実の父親は、テレビで熱血教師として親しまれている桜宮正義であり、彼がHIVに感染していることが判明したため、娘の将来を案じて別れることを決めシングルマザーとなったこと、そして「2人がいい子になるように」桜宮の血をAとBの飲む牛乳に混入したことを告白し、学校を去る。
そして春休みが終わるが、HIVに感染したと思い込んだ直樹は家に引きこもって不登校となり、修哉はクラスメイトから壮絶ないじめを受け始める。新しい担任である寺田良輝は事情を知らないために空気を読まない行動を繰り返し、委員長の北原美月は修哉へのいじめに積極的に加わらないからとして彼女もまた攻撃を受けるようになり、そして修哉と心を通わせていく。しかし、直樹は次第に心を病んでいき、ある日、下村家で悲劇が起きる―――――


映画を観て、ストーリーが本当に良くできているな、これは原作がいいんだろうと思ったので、前々から読んでみようと思っていました。ちょっと時間は経っちゃいましたが。
面白かった。一気に読んでしまいました。映画を観て結末は知っていたけど、それでも「聖職者」は緊張感を持って読めました。
読み終えて、ラストはちょっと変えているけど、映画は割と忠実に映像化していたんだなあと思った。

全て一人称で書かれているので読みやすいし、タイトルが「告白」なので、この手法は効果的だと思います。
「聖職者」は森口が生徒たちに向かって告白した内容、「殉教者」はB組の委員長、美月が森口に宛てて書いた手紙、「慈愛者」は直樹の母が書いた日記、「求道者」は直樹の回想、「信奉者」は修哉の遺書、「伝道者」は森口が修哉に電話で話している内容、というスタイル。章が進むごとに、愛実が死んだ事件の真相から、その後の教室での雰囲気、直樹と修哉の状況、母親の目から見た直樹の状態、直樹が母親を殺してしまうに至る過程、修哉がこういう考え方をする原因となった生い立ち、そして森口の復讐が明らかになっていくので、やっぱり構成が上手いんだなあ。先へ先へと読み進めずにいられない。
元々は「聖職者」のみで第29回小説推理新人賞を受賞して、それから2~6章を書き加えて(4~6章は書き下ろし)長編にしたらしい。確かに「聖職者」だけでもかなり完成度が高い。映画でも、ここで終わっても良かったんじゃないかなーと思ったくらい。

中学生ならではの無邪気な残酷さが良く表れていたと思います。あと、直樹の母親をはじめとした大人たちの身勝手さもね。ウェルテルも、修哉の両親もそう。

森口の復讐は完璧で、素晴らしい。
森口は最後に「これが本当の復讐であり、あなたの更生の第一歩だとは思いませんか?」と修哉に語りかけているけれど、森口の復讐は成ったけれど、少年たちの更生としては…どうなんだろう。これで修哉は命の大切さを理解できたのかな。どうもそうは思えない。自分が愛実を殺したことを棚に上げて、森口を恨むだけなんじゃないだろうか。

読んでいる間は夢中になっていて気付かなかったけど、「慈愛者」は日記という設定なのに、人に読ませることを想定して書いているような状況説明が多いので、ちょっと不自然ですけどね。小説なので仕方がないけど、もうちょっと何とかならなかったのかなとも思う。

評価:★★★★☆(4.5)
面白いというと語弊があるかもしれないけど、面白かった  ただタイトルが「告白」なので、登場人物の独白というスタイルは効果的だけど、他の小説はどうなんでしょ。ちょっと読んでみたい。

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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:湊かなえ 「このミステリーがすごい!」2009年版 
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