2011年05月10日 (火) | EDIT |

著 者: 梁石日
出版年: 2004年
出版社: 幻冬舎文庫/幻冬舎
タイマフィアの下っ端チューンは、チェンマイから120キロほど離れた北部山岳地帯のD村に住むワンパオ夫婦から、8歳の娘センラーを街に働きに出したいという連絡を受け、D村に向かっていた。チューンは12,000バーツで娘を買うと、暴力で言いなりにし、カンボジアとの国境で買った子供たちと一緒に、バンコクのある建物に連れてくる。そこは、
映画を観て、原作を読んでみたいなーと思っていたので、図書館で借りてきました。しばらく前ですが。
映画では、臓器売買の話がメインだったように思うけど、原作では、臓器売買の話も出ては来るけど、幼児売春がメイン。これは映画にすることを考えるとしょうがないのかな。子供とのセックスなんて映像に出来ないし。。。
しかし、小説だからか結構セックス描写が具体的でエグくって、ここまで書かなくても…
と思いました。大人の男女がすることなら表現がエグくても大丈夫なんだけど、子供が相手なので…。子供も自覚していて、生きていくために仕方なくこういう商売をしている、というのではなく、親に売られて、どうして自分がこんな目にあうのか、行為の意味さえも理解できずにやらされているので、読んでいてかなりキツかった。セックスだけではなく、男の子は持続させるために薬を打たれて、許容量を超えてしまって死んでしまう子も出てくるし…。そして子供を買うのは裕福な外国人で、日本人も登場するのでね…。
映画では南部が主役っぽかったけど、原作では恵子とナパポーンたち社会福祉センターのメンバーと、センラーとチューンたち幼児売春組織の両方で話が展開していて、南部は半分くらい過ぎてから出てきます。与田もほとんど絡まない。
映画ではとても浅い感じを受けた恵子だけど、原作では全然違いますね。恵子の印象はかなり変わりました。自分探しのためにタイに来ているのではなく、強い意志を持っている女性でした。
恵子と南部の間にほのかな恋が芽生えつつあったのも、映画とは違うところ。最後、きっぱりと南部と決別する恵子は格好良かった。
さんざん言われていることだけど、原作では南部が幼児性愛者という設定はありません。あれ必要だったのかなあ。。。
評価:★★★★(4.0)
映画の補完という意味ではとても良かったけど、なにせ表現がかなりエグいので、気分が悪くなる人がいるかもしれないし、万人にオススメ出来る訳ではないかな。
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闇の子供たち
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しかし、小説だからか結構セックス描写が具体的でエグくって、ここまで書かなくても…

映画では南部が主役っぽかったけど、原作では恵子とナパポーンたち社会福祉センターのメンバーと、センラーとチューンたち幼児売春組織の両方で話が展開していて、南部は半分くらい過ぎてから出てきます。与田もほとんど絡まない。
映画ではとても浅い感じを受けた恵子だけど、原作では全然違いますね。恵子の印象はかなり変わりました。自分探しのためにタイに来ているのではなく、強い意志を持っている女性でした。
恵子と南部の間にほのかな恋が芽生えつつあったのも、映画とは違うところ。最後、きっぱりと南部と決別する恵子は格好良かった。
さんざん言われていることだけど、原作では南部が幼児性愛者という設定はありません。あれ必要だったのかなあ。。。
評価:★★★★(4.0)
映画の補完という意味ではとても良かったけど、なにせ表現がかなりエグいので、気分が悪くなる人がいるかもしれないし、万人にオススメ出来る訳ではないかな。
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