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笑う警官 
2011年06月07日 (火) | EDIT |
笑う警官笑う警官
著  者: 佐々木譲
出版年: 2007年
出版社: ハルキ文庫/角川春樹事務所

札幌市円山のアパートで若い女性の死体が発見される。被害者は北海道警察本部の水村朝美であり、しかもそこは生活安全部がアジトとして使用していたマンションであることがわかるが、現場を所轄ではなく道警本部に引き渡されることになったことで、一番初めに現場に入っていた北海道警察本部の大通署刑事課強行犯係の警部補、町田光芳は不審に思う。そして水村が付き合っていたという、同じ生活安全部の津久井卓巡査部長が容疑者として本部手配され、現場から拳銃の実弾や覚せい剤が発見されたことから、SATの出動と射殺許可も出される。そこへ、大通署盗犯係の警部補、佐伯宏一の携帯電話に、津久井から連絡が入る。津久井は自分は犯人ではない、水村と疎遠になっているため彼女とも半年ほど会っていないと主張する。何か裏の事情を感じた佐伯が津久井を問いただすと、翌日、道警の不正経理問題について道議会百条委員会が現職警察官を招致することが決まっており、津久井はその証人として出廷する予定だという。そのために、本部は津久井を水村殺しの犯人に仕立て上げ、口を塞ごうとしていることを悟った佐伯は、過去に命懸けの危ないヤマを組んだこともあり、津久井を信じて真犯人を突き止め、津久井を無事に道議会まで送り届けることを決める。タイムリミットは24時間、佐伯はこの件に協力してくれる仲間を探し、町田を始めとして、盗犯係の植村辰男巡査部長、新宮昌樹巡査、生活安全課総務係の小島百合らとともに事件の究明に乗り出す―――――


映画化していたので、小説を読んでみようかなーと思いまして、図書館で借りてきました。
普通に面白く読めました。
解説によると、現役警官による覚醒剤密輸事件というのは本当にあった事件で(北海道警裏金事件の稲葉事件)、それをモデルにしているんだとか。

24時間後というタイムリミットがある中で、少しずつ情報を集めて次第に真相が明らかになっていく様子に引き込まれました。
かつてトラウマを抱える程の捜査でコンビを組んだ津久井を助けようと思う佐伯の行動は理解できるし、元々組織に不満を持つ警官たちが協力するのも、実際は無理だろうけども、しちゃうかもなあと思える。
郡司事件が原因で、長期にわたって同じ部署にいることが許されなくなった警官たち。一定期間経った人間を異動させるということは、確かに不正を防ぐという意味からは効果があるけれど、スペシャリストが育たないというデメリットもあるんだよね。ウチもそうなんだけどさ。
異動してきたばかりの佐伯や町田たちは、必要な知識がいまいち足らないので、大通署の盗犯係に15年いたベテラン、諸橋を仲間に引き入れて、15年分の経験や知識をもらうというところも良いですね。長年盗犯係だった諸橋の目線から、現場でテレビ がないのがおかしいという話になって、そこから古物屋を辿ってテレビを盗んだ強盗犯を捕まえられるのはすごい。
ラストも、内通者は誰かあぶりだす方法もかなり緊迫感がありました。

真相は割としょぼいんですけどね…。トカゲのしっぽ切りでしかなかったのではという終わりなので、ちょっとカタルシスは得にくいかも。でも実際はこういうものかもしれない。

キャストも個性的でわかりやすい。文字で読んでいるから余計にね。
主役である佐伯が、渋くて頭も良くて素敵  小島百合も魅力的ですね。紅一点の彼女が花を添えているのもあるし、女性ならではの視点で事件解決のヒントとなる、水村の現恋人を導き出すのは良かったな。

「うたう警官」が元々のタイトルで、文庫化にあたってわかりづらいからと説得されたのと、マルティン・ベックの「笑う警官」へのオマージュであることもあって、映画と同じタイトルに改題したとのことなんだけど、元々、警察用語で自白することを「うたう」と言うことからこのタイトルにしていたことや、佐伯が道警音楽隊でサックスを吹いていた とか、水村殺しの真相究明仲間をビッグバンドと呼んでいたり、「うたう」という言葉が良く出てくることもあるので、改題しなくても良かったんじゃないのかと個人的には思うんだけどね。

評価:★★★☆(3.5)
普通に面白かったです。調べてみて初めて知ったんだけど、シリーズ化しているのね。図書館で予約しました。

さて、録画済みの映画化作品を観るか~。あんまり評判良くないみたいなんだけどね。

 映画化作品のレビューはコチラ 笑う警官


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:佐々木譲 「道警」シリーズ 「このミステリーがすごい!」2005年版 
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COMMENT
この記事へのコメント
スリリングで読後に爽快な気分になれて面白かったです。
あまりこういった警察内部の闇を描いた作品を読まない人にこそお勧めしたいですね。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2013年03月19日 (火) 17:41 |   | 藍色 #-[ EDIT]
藍色さん
コメントありがとうございますv-411

> スリリングで読後に爽快な気分になれて面白かったです。

かなり緊迫感がありましたよね。
内通者をあぶりだす展開は、ドキドキものでした。
だからこそ、あの映像化が非常に残念…
2013年03月20日 (水) 09:20 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
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現役警察官の拳銃不法所持、そして覚醒剤の売買。 警察としての信用が失墜し、疲弊しきった北海道警で、また起きた婦人警官殺人事件。 現場は警察のアジトとして使われていたマン
2013年03月19日 (火) 17:17:27 |  粋な提案
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