2007年05月12日 (土) | EDIT |
■ WOWOWにて鑑賞
ルワンダ 流血の4月/SOMETIMES IN APRIL
2005年/フランス、アメリカ、ルワンダ/142分
監督: ラウール・ペック
出演: イドリス・エルバ/オリス・アーヒューロ/デブラ・ウィンガー
公式サイト(英語)
ルワンダにまた04月がやってくる―――――
キガリで教師をしている元軍人オーガスタン・ムガンザは、1994年に起こった虐殺で家族を亡くしていた。ある日、タンザニアの監獄にいる弟オノレから手紙が届く。「会いたい」という弟に、オーガスタンは応えられずにいた。それは、オーガスタンの家族の死とオノレが係わっていたからだ。しかし同棲中の恋人マルティーヌに諭されて、オーガスタンはタンザニアに向かう。
1994年、フツ族の軍人であったオーガスタンは、ツチ族の妻ジャンヌと2人の息子たちと暮らしていた。不穏な空気が漂っていたルワンダに、大統領の乗った飛行機が撃墜されるという決定的な事件が起こる。オーガスタンは家族を逃がそうと、フツ族強硬派の先鋒としてラジオ番組でツチ族虐殺を煽っていたジャーナリストの弟オノレに家族を託す。自身は友人のザビエルとフランス人学校へ逃げ込み、国連軍と共に逃げようとするが、国連軍に見捨てられ、ザビエルは殺されてしまう。オーガスタンはミル・コリン・ホテルに逃げられたものの、妻ジャンヌと2人の息子たち、そしてカトリック系の聖マリー校にいる娘のアンヌ・マリーの安否が知れなくなっていた…
なんだかアフリカづいているな。
これはTVムービーでDVD化もしていない作品なのですが、WOWOWで「ホテル・ルワンダ」と同時期に放映していました。
ルワンダ 流血の4月/SOMETIMES IN APRIL
2005年/フランス、アメリカ、ルワンダ/142分
監督: ラウール・ペック
出演: イドリス・エルバ/オリス・アーヒューロ/デブラ・ウィンガー
公式サイト(英語)
ルワンダにまた04月がやってくる―――――
キガリで教師をしている元軍人オーガスタン・ムガンザは、1994年に起こった虐殺で家族を亡くしていた。ある日、タンザニアの監獄にいる弟オノレから手紙が届く。「会いたい」という弟に、オーガスタンは応えられずにいた。それは、オーガスタンの家族の死とオノレが係わっていたからだ。しかし同棲中の恋人マルティーヌに諭されて、オーガスタンはタンザニアに向かう。
1994年、フツ族の軍人であったオーガスタンは、ツチ族の妻ジャンヌと2人の息子たちと暮らしていた。不穏な空気が漂っていたルワンダに、大統領の乗った飛行機が撃墜されるという決定的な事件が起こる。オーガスタンは家族を逃がそうと、フツ族強硬派の先鋒としてラジオ番組でツチ族虐殺を煽っていたジャーナリストの弟オノレに家族を託す。自身は友人のザビエルとフランス人学校へ逃げ込み、国連軍と共に逃げようとするが、国連軍に見捨てられ、ザビエルは殺されてしまう。オーガスタンはミル・コリン・ホテルに逃げられたものの、妻ジャンヌと2人の息子たち、そしてカトリック系の聖マリー校にいる娘のアンヌ・マリーの安否が知れなくなっていた…
なんだかアフリカづいているな。
これはTVムービーでDVD化もしていない作品なのですが、WOWOWで「ホテル・ルワンダ」と同時期に放映していました。
これも、非常にキツかった。
「ホテル・ルワンダ」は、自身はフツ族、妻はツチ族で、自分の家族を守りたいためと、ある意味成り行きからツチ族を保護することになったホテルマンの立場から、「ルワンダの涙」は外国人の立場から事件を描いていますが、この「ルワンダ 流血の4月」は「ホテル・ルワンダ」と同じく自身はフツ族、妻はツチ族だけど、「ホテル・ルワンダ」とは決定的に違う点は、自分の身内に強硬派フツ族がいたこと、家族を亡くしたこと、そして事件後生き残ってしまった苦しみ、家族を守りきれなかった苦しみも描いていることです。
ミル・コリンにたどり着けなかった大勢の人たちにスポットを当てているので、ある意味「ホテル・ルワンダ」よりもっと現実的で残酷。
オーガスタンの娘、アンヌ・マリーがいた聖マリー校の生徒たちが民兵にツチ族を差し出せと言われた時に、自分たちは皆姉妹だ、フツ族もツチ族もないと言ってツチ族を差し出さず、結局皆殺しにされるシーンは涙が出ました。
事件を知ったアメリカ政権内での動きも描いています。国務副長官が何とか虐殺を止めようと奮闘するけどなかなか上手くいかず、彼女が観ていたテレビの記者会見で、高官が「ジェノサイドとは言えないけど、しかしジェノサイド的なことは起こっています」って言っていたのには笑った。ジェノサイド的って何だ。(それを記者にも突っ込まれていて、苦しげにこじつけて答えていたけど)
評価:★★★★★(5.0)
これも公開して欲しい映画。
希望がある終わり方になっているのでまだ救われますが、やはり気分は重くなる。。。
いつになったら、人間は争うことを止められるのだろうという気分になります。
「ホテル・ルワンダ」は、自身はフツ族、妻はツチ族で、自分の家族を守りたいためと、ある意味成り行きからツチ族を保護することになったホテルマンの立場から、「ルワンダの涙」は外国人の立場から事件を描いていますが、この「ルワンダ 流血の4月」は「ホテル・ルワンダ」と同じく自身はフツ族、妻はツチ族だけど、「ホテル・ルワンダ」とは決定的に違う点は、自分の身内に強硬派フツ族がいたこと、家族を亡くしたこと、そして事件後生き残ってしまった苦しみ、家族を守りきれなかった苦しみも描いていることです。
ミル・コリンにたどり着けなかった大勢の人たちにスポットを当てているので、ある意味「ホテル・ルワンダ」よりもっと現実的で残酷。
オーガスタンの娘、アンヌ・マリーがいた聖マリー校の生徒たちが民兵にツチ族を差し出せと言われた時に、自分たちは皆姉妹だ、フツ族もツチ族もないと言ってツチ族を差し出さず、結局皆殺しにされるシーンは涙が出ました。
事件を知ったアメリカ政権内での動きも描いています。国務副長官が何とか虐殺を止めようと奮闘するけどなかなか上手くいかず、彼女が観ていたテレビの記者会見で、高官が「ジェノサイドとは言えないけど、しかしジェノサイド的なことは起こっています」って言っていたのには笑った。ジェノサイド的って何だ。(それを記者にも突っ込まれていて、苦しげにこじつけて答えていたけど)
評価:★★★★★(5.0)
これも公開して欲しい映画。
希望がある終わり方になっているのでまだ救われますが、やはり気分は重くなる。。。
いつになったら、人間は争うことを止められるのだろうという気分になります。






THEMA:WOWOW/スカパーで観た映画の感想
GENRE:映画
TAG:ラウール・ペック イドリス・エルバ オリス・アーヒューロ デブラ・ウィンガー
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