2006年02月08日 (水) | EDIT |
■ ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞
ホテル・ルワンダ/HOTEL RWANDA
2004年/イギリス、イタリア、南アフリカ/122分
監督: テリー・ジョージ
出演: ドン・チードル/ソフィー・オコネドー/ホアキン・フェニックス/ニック・ノルティ
公開: 2006年01月14日
公式サイト
1994年、アフリカのルワンダでは、フツ族とツチ族の民族間の抗争が長く続いていた。ポール・ルセサバギナは、高級ホテル“ミル・コリン”の支配人。国連の平和維持軍がこのホテルに駐在しており、ルワンダ政府軍の将軍も頻繁に訪れる。ポール自身はフツ族だが、妻タチアナはツチ族であるため、いざという時には自分と家族を守って貰おうと、ポールは将軍に贈り物を欠かさず、友好的な関係を築いていた。ある日、タチアナの兄夫婦がホテルを訪ねて来て「信頼できる筋から、ツチ族の虐殺が始まると聞いた。タチアナを自分たちと一緒に国外へ避難させてくれ」と言う。ポールはそれをとりあわず、笑って兄夫婦を帰すが、家に帰ると焼き討ちにあったツチ族の知人たちが、ポールの家に集まっていた。そしてその夜、フツ族とツチ族の和平協定を結ぶことを決めたフツ族出身の大統領が暗殺され、犯人をツチ族の者だと断定したフツ族至上主義者に煽られたフツ族の民兵たちは、ツチ族を狩り出し、大虐殺を始める―――――
渋谷に行くつもりだったのですが、先週からユナイテッド・シネマとしまえんでも公開されたので、こちらへ行ってみました。

2004年/イギリス、イタリア、南アフリカ/122分
監督: テリー・ジョージ
出演: ドン・チードル/ソフィー・オコネドー/ホアキン・フェニックス/ニック・ノルティ
公開: 2006年01月14日
公式サイト
1994年、アフリカのルワンダでは、フツ族とツチ族の民族間の抗争が長く続いていた。ポール・ルセサバギナは、高級ホテル“ミル・コリン”の支配人。国連の平和維持軍がこのホテルに駐在しており、ルワンダ政府軍の将軍も頻繁に訪れる。ポール自身はフツ族だが、妻タチアナはツチ族であるため、いざという時には自分と家族を守って貰おうと、ポールは将軍に贈り物を欠かさず、友好的な関係を築いていた。ある日、タチアナの兄夫婦がホテルを訪ねて来て「信頼できる筋から、ツチ族の虐殺が始まると聞いた。タチアナを自分たちと一緒に国外へ避難させてくれ」と言う。ポールはそれをとりあわず、笑って兄夫婦を帰すが、家に帰ると焼き討ちにあったツチ族の知人たちが、ポールの家に集まっていた。そしてその夜、フツ族とツチ族の和平協定を結ぶことを決めたフツ族出身の大統領が暗殺され、犯人をツチ族の者だと断定したフツ族至上主義者に煽られたフツ族の民兵たちは、ツチ族を狩り出し、大虐殺を始める―――――
渋谷に行くつもりだったのですが、先週からユナイテッド・シネマとしまえんでも公開されたので、こちらへ行ってみました。
もう、何て言って良いかわからない…途中でも泣けたんだけど、エンドクレジットで流れるテーマソングで、涙が止まらなくなった。
何故、これが日本で公開予定がなかったんだろう。言っちゃ悪いけど「フライトプラン」なんか全国ロードショーするくらいなら、こっちを公開して欲しいよ。(これから順次公開していくみたいだけど)
虐殺の場面がカメラに納められ、これが放映される。ポールは「世界中の人たちがあれを見れば、我々を助けに来てくれる」と言うけど、それを撮った記者、ジャックの「世界の人たちはあれを見て『怖いね』と言って、またディナーを続けるよ」という台詞に
がつーーーーーーん
とやられました。本当にその通りだし…。
靄の中、車で道路を走っていて、道が急に悪くなる。ポールが車の外に出て確かめると、道路には延々と死体が転がっている。道が悪くなったのは、死体の上を走っていたから…。そしてポールがホテルに戻ってきて、更衣室でスーツに着替えようとするけれど、上手くネクタイが結べない。ポールは1人で慟哭するんだけれど、このドン・チードルがすごく上手い。
へー太さんは、
フツ族とツチ族の見分け方を、肌の色の濃さとか鼻の形とかの些細な違いを挙げて説明しているんだけど、最終的には「鼻を測った」と言うのね。つまりほとんど見分けが付かない、パンフレットにも、歴史家や民俗学者たちの意見として、「完全に異なる民族とすることは出来ない」と書いてあります。それがお互いに争い、虐殺にまで発展する…それが民族抗争だと言われればそうかもしれないけど、それがすごく哀しい。
アメリカが “アメリカ合衆国”であるなら
なぜ アフリカは“アフリカ合衆国”になれないんだろう?
イギリスが “連合王国”であるなら
なぜ アフリカの王国を集めて “アフリカ連合王国”になれないんだろう?
このエンディング・テーマにすべて凝縮されているように思います。
ラスト・シーンはちょっと出来すぎ?とは思いましたが…
すごく見応えありました。役者陣も素晴らしい。特に、ドン・チードル。ソフィー・オコネドーも良かった。意外なところでジャン・レノにも会えて嬉しい(笑)
評価:★★★★(5.0)
超オススメ。まだ2月ですが、自分の中では今年No.1くらいの勢いです。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
レンタルはコチラ
【ぽすれん】
何故、これが日本で公開予定がなかったんだろう。言っちゃ悪いけど「フライトプラン」なんか全国ロードショーするくらいなら、こっちを公開して欲しいよ。(これから順次公開していくみたいだけど)
虐殺の場面がカメラに納められ、これが放映される。ポールは「世界中の人たちがあれを見れば、我々を助けに来てくれる」と言うけど、それを撮った記者、ジャックの「世界の人たちはあれを見て『怖いね』と言って、またディナーを続けるよ」という台詞に
がつーーーーーーん
とやられました。本当にその通りだし…。
靄の中、車で道路を走っていて、道が急に悪くなる。ポールが車の外に出て確かめると、道路には延々と死体が転がっている。道が悪くなったのは、死体の上を走っていたから…。そしてポールがホテルに戻ってきて、更衣室でスーツに着替えようとするけれど、上手くネクタイが結べない。ポールは1人で慟哭するんだけれど、このドン・チードルがすごく上手い。
へー太さんは、
最初は、家族のことを考えるだけで精一杯だったポール・ルセサバギナが、見て見ぬふりをできなくなって、家族以外も助けようとしていく勇気がすごかったですね。と書かれていますが、わたしは、勇気というよりは「結果的にそうなった」という風に感じました。ホテルが難民収容所みたいになってしまったのも、彼が率先して引き取った訳ではないでしょ。流れっつーか。先に家族と逃げずにホテルに残ろうとしたのも、勇気ではなくて良心がとがめたから…という感じに見えたのね。そういう意味では、パンフレットで彼を“アフリカのシンドラー”と持ち上げていたのに、ちょっと違和感を感じたり。もちろん、あの状況で家族と別れてホテルに残ろうとしたのは、普通の人には出来ないことだとは思うけど。
フツ族とツチ族の見分け方を、肌の色の濃さとか鼻の形とかの些細な違いを挙げて説明しているんだけど、最終的には「鼻を測った」と言うのね。つまりほとんど見分けが付かない、パンフレットにも、歴史家や民俗学者たちの意見として、「完全に異なる民族とすることは出来ない」と書いてあります。それがお互いに争い、虐殺にまで発展する…それが民族抗争だと言われればそうかもしれないけど、それがすごく哀しい。
アメリカが “アメリカ合衆国”であるなら
なぜ アフリカは“アフリカ合衆国”になれないんだろう?
イギリスが “連合王国”であるなら
なぜ アフリカの王国を集めて “アフリカ連合王国”になれないんだろう?
このエンディング・テーマにすべて凝縮されているように思います。
ラスト・シーンはちょっと出来すぎ?とは思いましたが…
すごく見応えありました。役者陣も素晴らしい。特に、ドン・チードル。ソフィー・オコネドーも良かった。意外なところでジャン・レノにも会えて嬉しい(笑)
評価:★★★★(5.0)
超オススメ。まだ2月ですが、自分の中では今年No.1くらいの勢いです。
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【amazon】
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【ぽすれん】
監督:テリー・ジョージ
出演者:ドン・チードル、 ソフィー・オコネドー、 ホアキン・フェニックス、 ニック・ノルティ
収録時間:122分
レンタル開始日:2006-09-02
Story
94年にアフリカのルワンダで勃発した民族紛争を描いた社会派ドラマ。悲劇的な状況下のルワンダで、ホテルマン・ポールは避難民たちをホテルにかくまい始める。国連の平和維持軍も頼りにならない中、彼は自分の力で家族、避難民たちを守る決意をする。 (詳細はこちら)
94年にアフリカのルワンダで勃発した民族紛争を描いた社会派ドラマ。悲劇的な状況下のルワンダで、ホテルマン・ポールは避難民たちをホテルにかくまい始める。国連の平和維持軍も頼りにならない中、彼は自分の力で家族、避難民たちを守る決意をする。 (詳細はこちら)
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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:テリー・ジョージ ドン・チードル ソフィー・オコネドー ホアキン・フェニックス ニック・ノルティ ジャン・レノ
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