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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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悪の教典 
2012年05月14日 (月) | EDIT |
悪の教典〈上〉悪の教典〈下〉悪の教典
著  者: 貴志祐介
出版年: 2010年
出版社: 文藝春秋
特設サイト

町田市にある晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司は生徒からの信頼も厚く、問題児を複数抱えた2年4組の担任をそつなくこなしていた。しかし蓮実はこれまで、人当たりのよい笑顔の裏で邪魔な人間を排除してきたという過去があった。2年4組を自分の思い通りとなる自分の王国とするため、蓮実は裏から手を回し、生徒や教師を操っていく―――――


2011年のこのミス1位です。第144回直木賞の候補にも挙がっていたのですね。図書館で予約していたのがやっと来まして…って1年後かよ!
上巻は夢中で読みました。終わった後、思わずYOUTUBEでモリタートを検索したくらい(笑)
上巻の最初の方では、蓮実は普通の人間に描かれていて、学校での問題を鮮やかに事件を解決しちゃうところなんかは、普通に ( ´・∀・`)へー という感じで読んでいたのですが、カラスの思考(フギン)を殺すシーン、学校裏サイトとか久米教諭と前島のことを知った辺りから、蓮実ってちょっと裏がある?って感じで、蓮実の本性が小出しにされているので、入り込みやすかった。しかし、まさか美彌を食っちゃうとは思わず…ええーこりゃ問題教師じゃん と思ったら、清田梨奈の家に火 をつけるに至っては、こいつ完全におかしいなとわかる。

そこまでは良かったんだけど、下巻がなあ…  なんか「バトル・ロワイヤル」みたいな展開になっちゃってがっかり。
計画が色々狂ってしまって、そうだ、じゃあ全部殺しちゃお、なんていくらサイコパスと言えど、ちょっと無理があるような。
頭がいいからこれまでの事件が見つからなかったのかと思っていたけど、どうもそうでもない感じ。真田と堂島の事故とか、あんまり周到にやっている感じはしないのに、これまでばれなかったのは、運が良かっただけのようにしか思えない。釣井の殺害は正気とは思えない場所だし。ちょっとその辺で穴があるんだよな。しかも子供のころから蓮実の周りで不審な事件が起こりすぎているし、親が気付いたくらいだから、警察だって本気で調べればわかるくらいだと思うんだけどねえ。
蓮実のアメリカ時代、モルゲンシュテルン社での辺りも、もう少しリアリティを持たせてほしかった。モルゲンシュテルンがこれまでに邪魔者を排除して社を大きくしてきているのに、周りに知られないことはないと思うのだけど。アメリカだからありなのか? 個人的には、この辺の無茶な展開でちょっと萎えた。

蓮実には感情がないのかと思って読んでいたら、感情はあるけれど、共感能力に欠けているという設定。生い立ちに原因を持たせず、蓮実がこうなってしまったのは生まれながらにして欠けていたものが原因、というのは良かったかな。悪に対して同情するような要素がないからね。
蓮実が努力したせいもあるけど一見普通の人間に見えるので、ここまで行くのは極端だけれど、人の気持ちを思いやる能力が劣っている人っているし、蓮実のような人間は実はいるのかもしれない。。。

評価:★★★☆(3.5)
上巻は面白いのだけど、後半失速するのがマイナスポイントだなぁ。バトロワ展開にしないで、怜花や雄一郎たちだけと対決にした方が良かった気がする。

これ、映画化が決定しているのですね。2012年11月公開予定ですが、監督が三池崇史、蓮実を伊藤英明が演じるというだけでもう観る気がしない(笑) 伊藤英明には力不足だと思うよ。表向きの蓮実はともかく、裏の顔が演じられるとはとても思えないのだけど。。。


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:貴志祐介 「このミステリーがすごい!」2011年版 
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