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サウスバウンド 
2005年10月28日 (金) | EDIT |
サウス・バウンドサウスバウンド
著  者: 奥田英朗
出版年: 2005年
出版社: 角川書店

東京、中野に住む小学校6年生、上原次郎は、父・一郎が頭痛のタネ。フリーライターと名乗ってはいるが、本当かどうかわかったものじゃない。国家や法律が大嫌いで、区役所の人や次郎の学校の先生に論争をふっかけたり、問題ばかり起こしている。不良中学生にカツアゲされたり、小学生にもそれなりの事件があるのだが、ある日、次郎の家に父の知り合いだというアキラが居候することになる。次郎は、父が元過激派集団の一員で、伝説の闘士と呼ばれていることを知り仰天する。アキラはその時の仲間だったのだ。アキラは、対立する分派の指導者が居るマンションに踏み込み、その相手を殺してしまう。アキラが居候していたために、家宅捜索を受けた上原家。一郎は激怒して大暴れし、そのために、とうとう家を追い出されることになってしまった。そして上原一家は、一路南を目指すことに―――――


サウスバウンドとは、「南へ向かう, 南回りの.」という意味だそうな。(goo辞書より)
良く言えば個性的な人(笑)を書くのが非常に上手いですね、この人。「イン・ザ・プール」の伊良部センセイとか。この話で言うと、父親の一郎のキャラがたってるので、それに引き込まれてどんどん読み進めてしまうという感じ。
第1部が東京編、第2部が沖縄編というようになっているんだけど、東京ではヘンに思想にかぶれたオヤジにしか見えないのに、沖縄に行くと、まさに水を得た魚のようにイキイキしちゃって面白い。息子の次郎でさえ、忌み嫌っていたはずのこのオヤジを認めるようになる。沖縄の郷土の文化、雰囲気というものもあるのだろうけど、このオヤジにとっては、まさにこの南の土地が合っていたんだろうなぁ。

沖縄(というか西表島ね)の描写がすごくいいなぁー。行きたくなるくらい(笑)

しかし、雑誌掲載時は第1部までしかなかったのに、刊行にあたって、第2部を書き下ろしているんだって。確かに、1部と2部で話の方向がちょっと違うもんね。2部があって良かったのか悪かったのか何とも言えないけど、少なくとも2部の方がお父さんが魅力的です(笑)

評価:★★☆(2.5)
第1部と第2部でなんだか違う話になっちゃってるのがなぁ。いや、面白いんだけどさ。


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THEMA:奥田英朗
GENRE:小説・文学
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映画「サウスバウンド」を見た。 豊川悦司と天海祐希が主役 むしろ主役は家族で移住する西表島 海が綺麗だった。
2007年10月08日(月) 14:37:52 |  大津留公彦のブログ2