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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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ル・アーヴルの靴みがき 
2012年06月03日 (日) | EDIT |
 ユーロスペースにて鑑賞
ル・アーヴルの靴みがきル・アーヴルの靴みがき/LE HAVRE
2011年/フィンランド、フランス、ドイツ/93分
監督: アキ・カウリスマキ
出演: アンドレ・ウィルム/カティ・オウティネン/ジャン=ピエール・ダルッサン/ブロンダン・ミゲル/エリナ・サロ
公開: 2012年04月28日
公式サイト

フランスのル・アーヴルに住むマルセル・マルクスは、靴みがきを生業としており、決して生活は楽ではないが、愛妻アルレッティと幸せに暮らしていた。ある日、マルセルは黒人の少年が港に潜んでいるのを見かける。数日前、アフリカからの密航者が見つかり、1人が逃亡中で警察が探しているというニュースを目にしたマルセルは、少年がその逃亡者だと推測する。少年が空腹だった様子を思い出したマルセルは、食料といくばくかの金を港にそっと置いて立ち去る。しかしアルレッティが突然倒れてしまい、マルセルが彼女を入院させ帰宅すると、金を返しに来た少年が家の前で待っていた。少年はイドリッサと名乗り、ロンドンへ行きたいと言う。マルセルはイドリッサを匿い、近所でパン屋を営むイヴェットやバーの女店主クレールらと協力しあい、何とかイドリッサをロンドンへ送ろうとするが―――――


久々に行ってきましたユーロスペース。本当は武蔵野館で観ようかと思っていたのだけど、渋谷で観たい映画があったので、渋谷を選択。
そういえば、昔は普通に駅とかにいたのにね、靴みがき。いつから見なくなったんだろう?

この映画、基本的にいい人しか出てこなくて、善意あふれる人ばかりの町と言えば聞こえはいいけど、町の人たちがあそこまでしてイドリッサを匿う理由がいまいちよく見えてこなかった。
冒頭でマルセルがパン屋から黙ってパン を持って帰ろうとするところも引いたけど、イヴェットがもうツケは出来ないよと言ったり、マルセルに野菜 を売ろうとしなかった八百屋のジャン=ピエールとか、最初はそう親切な感じではないのに、イドリッサのことがわかった途端に態度が変わるのも違和感がありましたね。

前半は、近所の人間総出でイドリッサを一所懸命匿っているのに、後半、マルセルはアルレッティのところに普通にお使いにやったりするのも不自然。

マルセルや町の人はともかくとして、モネ警視はまずいんじゃないの? 徹底的に探せば、あんなところに潜んでいる子供1人くらいすぐに見つかると思うけど、最初にイドリッサがコンテナから逃げた時に追った様子がないのも不思議。本気で探す気がなかったとしか思えない。

妻の病気回復の脈絡のなさも引っかかった。いいことしたから奇跡が起こりましたよって? そりゃそう思えれば幸せだけれども…現実はそうはいかないとわかっているこちらとしては、 ( ゚Д゚)ハァ? でした。

慈善コンサートは唐突だけどまぁいいとして、あのリトル・ボブとかいうじーさん、いったい何なの? って感じでした。往年の人気歌手だとかという設定なのだろうけど、コンサートのシーンが結構長かったせいか、じーさんが頑張っている感がハンパなくて、ちょっと観ていて辛かった。

あまりにも奥さんが棒読みというか、あっけらかんとしすぎていて、この人ちょっと精神的に病んでいる役なのかと思った。yahoo映画のレビューなんかを読むと、どうもこの監督は無表情の演技をつけるのが特徴みたいですね。
マルセルの飼い犬ライカがめちゃ可愛かったことだけが救いかしら。。。

評価:★(1.0)
いい話なのかもしれないけど、どうも変なファンタジー感が受け付けず。百歩譲って、イドリッサが無事にロンドンへ行くのまではいいけど、アルレッティの病気の件はもうカンベンして… って感じでした。


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【ぽすれん】

監督:アキ・カウリスマキ
出演者:アンドレ・ウィルム、 カティ・オウティネン、 ジャン=ピエール・ダルッサン、 ジャン=ピエール・レオー
収録時間:93分
レンタル開始日:2013-01-16

Story
『街のあかり』以来5年ぶりとなるアキ・カウリスマキ監督作。ル・アーヴルの駅前で靴磨きをしている初老の男と行き場のない孤独な少年が出会い、市井の人々の人間模様を繊細に描く。ひとりの少年との出会いがマルセルの人生にさざ波を起こし…。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:アキ・カウリスマキ アンドレ・ウィルム カティ・オウティネン ジャン=ピエール・ダルッサン ブロンダン・ミゲル エリナ・サロ 
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2012年06月03日(日) 10:35:11 |  まとめwoネタ速neo
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2014年03月31日(月) 10:18:53 |  いやいやえん