2012年07月14日 (土) | EDIT |
■ TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞
少年は残酷な弓を射る/WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
2011年/イギリス/112分
監督: リン・ラムジー
出演: ティルダ・スウィントン/ジョン・C・ライリー/エズラ・ミラー
公開: 2012年06月30日
公式サイト
著名な冒険家エヴァ・カチャドリアンは、思わぬ妊娠のためにこれまでのキャリアを諦めざるを得なくなる。産まれた息子はケヴィンと名付けられるが、何故かケヴィンはエヴァにだけ反抗的な態度を繰り返して懐こうとしない。夫フランクリンに訴えても気のせいだと取り合ってもらえず、エヴァは苦しみながら子育てをしていた。やがてケヴィンは美しく賢い少年に成長する。フランクリンには素直に従い、年の離れた妹セリアにも普通に接していたが、エヴァは相変わらず自分への反抗心を感じ取っていた。そしてケヴィンは16歳になる3日前、恐ろしい事件を引き起こす―――――
「私が、生きる肌」に続いて映画の日に観てきました。が、記事が今頃に… orz

2011年/イギリス/112分
監督: リン・ラムジー
出演: ティルダ・スウィントン/ジョン・C・ライリー/エズラ・ミラー
公開: 2012年06月30日
公式サイト
著名な冒険家エヴァ・カチャドリアンは、思わぬ妊娠のためにこれまでのキャリアを諦めざるを得なくなる。産まれた息子はケヴィンと名付けられるが、何故かケヴィンはエヴァにだけ反抗的な態度を繰り返して懐こうとしない。夫フランクリンに訴えても気のせいだと取り合ってもらえず、エヴァは苦しみながら子育てをしていた。やがてケヴィンは美しく賢い少年に成長する。フランクリンには素直に従い、年の離れた妹セリアにも普通に接していたが、エヴァは相変わらず自分への反抗心を感じ取っていた。そしてケヴィンは16歳になる3日前、恐ろしい事件を引き起こす―――――
「私が、生きる肌」に続いて映画の日に観てきました。が、記事が今頃に… orz
予告の印象で、ケヴィンは「オーメン[1976年版]」みたいな子供なのかと思っていたけど、全然違いました。
ケヴィンが元々悪魔的な性質の子供だったのではなくて、エヴァに原因があったんだと思う。わたしには、母親に甘えたい、愛して欲しいと懸命に訴えている子供にしか観えなかった。
親だって人間だから、子供に対して本気で腹が立ったりすることもあるでしょう。親子の相性と言うものもあるだろうし。でもそれを子供に悟られるのはね…。そりゃケヴィンは聞かん坊だったかもしれないけど、子供本人に向かって「あなたが来るまでは幸せだった」なんて口にするなんて有り得ない。ケヴィンには、エヴァの態度の端々に、この子のためにこれまでの自分の生活を諦めなければならなかったという思いが透けて見えていたんだと思う。そうは言っても、ケヴィンのしたことは当然許されることではないけれど。ケヴィンが何故敢えて学校で事件を起こすことを選択したのかを、もう少し掘り下げても良かったように思う。少し唐突な印象を受けました。
事件後、それでもこの町にとどまり(被害者に会ったら一瞬逃げようとはしたが)、自分やケヴィンときちんと向き合うエヴァの姿勢が、ケヴィンに何となく通じたんだろうね。事件を起こした理由を聞かれて、ケヴィンが「2年前はわかっていたけど、今はわからなくなった」と答えるのはそういうことなのかなと思いました。だからこそのラストなのかなと。
わたしは子供を産んでませんが、こういうのを観ると、子育てって本当に難しいなと思う。自分の育て方如何で、人気者にも嫌われ者にも、殺人者にもなってしまう。親の責任って重大だよね。
全体を通して、食べ物とか食事のシーンが印象的でした。冒頭のトマト祭り
の赤が何となく血を連想させるような感じで、そもそも食べ物をああいう風に扱うこと自体が個人的に抵抗があるせいもあると思うけど、不快感を煽られたというか。ケヴィンがライチを舐るシーンとか、パン
を延々と細かく千切って丸めるシーンもそうですね。
音楽が、流れているシーンとは合わない感じで、最初はわざとそうしてギャップを狙っているんだろうと思っていたんだけど、それがあまりにも続くのでちょっと耳障りだな
と思いました。元々洋楽は聞かないのだけど、わたしにはブリティッシュ・ロックは合わないのかも 
キャスティングが絶妙でしたねー。ケヴィンを演じたエズラ・ミラーの妖しい美しさ
がこの映画を引き立てていたと思う。ジョン・C・ライリーはいい人だけど役に立たない(笑)夫を好演。彼はこういうのハマっているなあ。
そして母エヴァを演じたティルダ・スウィントンがすごく良かった。鬼気迫る感じというのでしょうか。個人的にはオスカーを獲った「フィクサー」よりもこちらの方が良いな。
評価:★★★☆(3.5)
ケヴィンを元々悪魔的な性質を持った子=エヴァは気の毒という目でみるか、ケヴィンに問題がないとは言わないけどそもそもエヴァに問題があったとみるかで感想も変わるような気がする。わたしは結構好きです、こういう映画。暗いですけど。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
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【ぽすれん】
ケヴィンが元々悪魔的な性質の子供だったのではなくて、エヴァに原因があったんだと思う。わたしには、母親に甘えたい、愛して欲しいと懸命に訴えている子供にしか観えなかった。
親だって人間だから、子供に対して本気で腹が立ったりすることもあるでしょう。親子の相性と言うものもあるだろうし。でもそれを子供に悟られるのはね…。そりゃケヴィンは聞かん坊だったかもしれないけど、子供本人に向かって「あなたが来るまでは幸せだった」なんて口にするなんて有り得ない。ケヴィンには、エヴァの態度の端々に、この子のためにこれまでの自分の生活を諦めなければならなかったという思いが透けて見えていたんだと思う。そうは言っても、ケヴィンのしたことは当然許されることではないけれど。ケヴィンが何故敢えて学校で事件を起こすことを選択したのかを、もう少し掘り下げても良かったように思う。少し唐突な印象を受けました。
事件後、それでもこの町にとどまり(被害者に会ったら一瞬逃げようとはしたが)、自分やケヴィンときちんと向き合うエヴァの姿勢が、ケヴィンに何となく通じたんだろうね。事件を起こした理由を聞かれて、ケヴィンが「2年前はわかっていたけど、今はわからなくなった」と答えるのはそういうことなのかなと思いました。だからこそのラストなのかなと。
わたしは子供を産んでませんが、こういうのを観ると、子育てって本当に難しいなと思う。自分の育て方如何で、人気者にも嫌われ者にも、殺人者にもなってしまう。親の責任って重大だよね。
全体を通して、食べ物とか食事のシーンが印象的でした。冒頭のトマト祭り


音楽が、流れているシーンとは合わない感じで、最初はわざとそうしてギャップを狙っているんだろうと思っていたんだけど、それがあまりにも続くのでちょっと耳障りだな


キャスティングが絶妙でしたねー。ケヴィンを演じたエズラ・ミラーの妖しい美しさ

そして母エヴァを演じたティルダ・スウィントンがすごく良かった。鬼気迫る感じというのでしょうか。個人的にはオスカーを獲った「フィクサー」よりもこちらの方が良いな。
評価:★★★☆(3.5)
ケヴィンを元々悪魔的な性質を持った子=エヴァは気の毒という目でみるか、ケヴィンに問題がないとは言わないけどそもそもエヴァに問題があったとみるかで感想も変わるような気がする。わたしは結構好きです、こういう映画。暗いですけど。
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【ぽすれん】
監督:リン・ラムジー
出演者:ティルダ・スウィントン、 ジョン・C・ライリー、 エズラ・ミラー
収録時間:112分
レンタル開始日:2012-12-07
Story
『フィクサー』のティルダ・スウィントン主演によるサスペンス。作家のエヴァが授かった息子・ケヴィンは、なぜか幼い頃から母親であるエヴァにだけ反抗を繰り返し心を開こうとしなかった。やがてケヴィンは美しく賢い完璧な息子へと成長し…。PG12 (詳細はこちら)
『フィクサー』のティルダ・スウィントン主演によるサスペンス。作家のエヴァが授かった息子・ケヴィンは、なぜか幼い頃から母親であるエヴァにだけ反抗を繰り返し心を開こうとしなかった。やがてケヴィンは美しく賢い完璧な息子へと成長し…。PG12 (詳細はこちら)
【TSUTAYA DISCUS】 | 【DMM.com】 |
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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:リン・ラムジー ティルダ・スウィントン ジョン・C・ライリー エズラ・ミラー
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