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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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ぼくたちのムッシュ・ラザール 
2012年08月05日 (日) | EDIT |
 シネスイッチ銀座にて鑑賞
ぼくたちのムッシュ・ラザールぼくたちのムッシュ・ラザール/MONSIEUR LAZHAR
2011年/カナダ/95分
監督: フィリップ・ファラルドー
出演: フェラグ/ソフィー・ネリッセ/エミリアン・ネロン/ブリジット・プパール/ダニエル・プルール
公開: 2012年07月14日
公式サイト

カナダのモントリオールのある小学校で、朝、女性教師マルティーヌが教室で首釣り自殺しているのが見つかる。牛乳当番で皆よりも早く教室にたどり着いたシモン、そして教室に駆けつけた教師の制止を聞かず、教室へ行ったアリスの2人が遺体を目の当たりにしてしまう。傷ついた子供たちのケアと後任の教師探しに追われていたヴィアンクール校長の元へ、アルジェリア出身で19年教壇に立っていたというバシール・ラザールが、新聞で事件を知ったとして学校へやってくる。ラザールは後任教師として雇われることになり、古典的なラザールの授業に子供たちは戸惑うものの、すぐに打ち解けるようになる。しかし、教室の壁を塗り直し、物品を入れ替えても、子供たちの心には前任のマルティーヌの存在が残っていた。マルティーヌの話題をタブーとする校内で、ラザールは彼なりの方法で子供たちの心のケアを考えるが、ラザールもまた誰にも言えぬ過去を抱えていた…


第84回米アカデミー賞外国語映画賞ノミニーです。前情報をあまり入れずに鑑賞~
親子のありようも変わってきているように、学校の関わり方も変わってきている。この映画はカナダが舞台だけど、なんだか日本とも似ているところがある。こういうのって世界共通なのかな。
わたしは教師の体罰ありの世代だから、今の風潮にはすごく違和感があるので、子供との接触禁止って、じゃあどうやって教えればいいんだっていう体育教師の話は、すごくリアルだなあと思いました。教師はホント大変だ。

自分たちの使っている教室で担任が自殺するなんて、ものすごいショックだよね。そしてその後も、その教室を使い続けなければならないなんて…。マンションだって、自殺とか事件があった部屋は嫌がられるのに…壁を塗り替えればいいというものでもないのに、学校は配慮しているように見えて、実は全然配慮していない。
子供たちに対するケアもそう。子供たちはちゃんとこの問題と向き合うことを望んでいるのに、学校はカウンセラーに任せきりで、話題にすることも許さず、臭いものに蓋という方向に持っていく。それでは何も解決する訳がない。子供たちの求めるものと学校側の“配慮”がちぐはぐすぎて、滑稽だ。そんな中でも、子供たちと真摯に向き合うラザールの姿勢はとても好感が持てる。ラストの寓話もとても良かった。

ただ、何というか…子供たちが受けた傷とラザールの事情が、ちょっと上手く噛み合っていない感じはした。ラザールが背負っている過去がとても重いもので、それがあるからこそ彼は子供たちにきちんと考えさせよう、受け止めさせようとする…のはわかるんだけどね。噛み方がいまいち上手くないというか。

カナダの映画ってあんまり観たことがないので、俳優を良く知らないのだけど、髪型とかひげのせいだろうけど、フェラグがだんだんロバート・ダウニー・JRに見えてきてねえ…(笑)
あとアリス役のソフィー・ネリッセちゃんが激可愛かった

評価:★★★(3.0)
テーマが重いので、ちょっと観ていて辛いですが。静かに死と向き合う姿勢を描いているので、盛り上がりどころはないけど、悪くなかったです。


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監督:フィリップ・ファラルドー
出演者:フェラグ、 ソフィー・ネリッセ、 エミリアン・ネロン、 ダニエル・プルール
収録時間:95分
レンタル開始日:2012-12-05

Story
教師と生徒たちが心を通わせ共に成長していく姿を描いたドラマ。教室で首を吊った担任教師を見てしまった児童たち。その心のケアに追われる中、学校は後任の代用教員としてバシールという男性を採用する。だが彼もまた、心に悲しみを背負っていて…。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:フィリップ・ファラルドー フェラグ ソフィー・ネリッセ エミリアン・ネロン ブリジット・プパール ダニエル・プルール 第84回米アカデミー賞 
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ラストシーンが印象的だった。
2012年08月20日(月) 00:34:00 |  だらだら無気力ブログ!