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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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家鳴り 
2007年05月07日 (月) | EDIT |
家鳴り家鳴り
著  者: 篠田節子
出版年: 2002年
出版社: 新潮文庫/新潮社

脱サラをし、田舎のペンション街でパン屋を営む橋本は、同様に脱サラし農業をしている岡田が唱える「まもなく穀物危機が来る」という信念に辟易しながらも、妻と子供と平和な毎日を過ごしていた。ところがある日、首都圏と東海地方を大規模な地震が襲い、橋本たちの住む町には目立った被害はなかったものの、首都圏から続々と避難民が逃げ込んできた。避難民と住民は食料を奪い合い、地獄のような状況が繰り広げられる―――――(「幻の穀物危機」)
他「やどかり」「操作手(マニピュレーター)」「春の便り」「家鳴り」「水球」「青らむ空のうつろのなかに」収録


友人が面白かったよーと勧めてくれたので、図書館で借りたのですが、予約していた本が入ってくるとそっちを優先しちゃって(人気の本だと貸し出し延長出来ないからね)、何度も借り直して(笑)やっと読めましたー
薄ら寒くなるような話を書く人だなあと前から思っていたんだけど、篠田節子って、ホラーというかスリラーというか、こういうジャンルを書くのがホントに上手い。
この中では唯一超常現象を扱った「春の便り」がファンタジーっぽくて怖くなくて、逆に「幻の穀物危機」や「やどかり」みたいに、人間の本性をむき出しにしているような話は、幽霊とか殺人鬼とかが出てくる訳じゃないのに、妙に怖い。
やはり、生きている人間が一番怖いということですかねえ…

評価:★★★☆(3.5)
面白かった。この人も色々書ける人ではあるけど、こういうジャンルの長編をまた読みたいなあ。


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:篠田節子 
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