2012年11月02日 (金) | EDIT |
■ TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞
ソハの地下水道/W CIEMNOŚCI
2011年/ドイツ、ポーランド/143分
監督: アグニェシュカ・ホランド
出演: ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ/ベンノ・フユルマン/アグニェシュカ・グロホフスカ/マリア・シュラーダー/ヘルバート・クナウプ
公式サイト
公開: 2012年09月22日
1943年、ポーランド。地下水道の検査員レオポルド・ソハは、部下のシュチェペクとともに“副業”として空き巣もしている程、貧しい暮らしをしていた。ある日、ソハとシュチェペクは、地下水道につながる穴を掘っているユダヤ人たちと偶然出会う。迷路のような地下水道の隅から隅まで知り尽くしているソハは、当局に黙っている代わりにと金銭を要求し、いざと言う時にはユダヤ人たちを匿う約束をする。そしてとうとうユダヤ人狩りが始まり、ソハは、地下水道に逃げ込んできたイグナツィ・ヒガーを筆頭とする11人のユダヤ人たちの食料を調達し、彼らの居場所を確保して彼らを匿う。しかし、ソハの知り合いである将校ボルトニックらが懸賞金を目当てにユダヤ人を執拗に探しており、シュチェペクは身の危険を感じて手を引くと言い出す。一度はソハも手を引くことを考えるものの、彼らを見捨てることが出来ず、助け続けるが―――――
平日になかなか映画を観に行くことが出来ないので、休日に頑張ろう!とはしごしたうちの1本。第84回米アカデミー賞外国語映画賞のノミニーです。

2011年/ドイツ、ポーランド/143分
監督: アグニェシュカ・ホランド
出演: ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ/ベンノ・フユルマン/アグニェシュカ・グロホフスカ/マリア・シュラーダー/ヘルバート・クナウプ
公式サイト
公開: 2012年09月22日
1943年、ポーランド。地下水道の検査員レオポルド・ソハは、部下のシュチェペクとともに“副業”として空き巣もしている程、貧しい暮らしをしていた。ある日、ソハとシュチェペクは、地下水道につながる穴を掘っているユダヤ人たちと偶然出会う。迷路のような地下水道の隅から隅まで知り尽くしているソハは、当局に黙っている代わりにと金銭を要求し、いざと言う時にはユダヤ人たちを匿う約束をする。そしてとうとうユダヤ人狩りが始まり、ソハは、地下水道に逃げ込んできたイグナツィ・ヒガーを筆頭とする11人のユダヤ人たちの食料を調達し、彼らの居場所を確保して彼らを匿う。しかし、ソハの知り合いである将校ボルトニックらが懸賞金を目当てにユダヤ人を執拗に探しており、シュチェペクは身の危険を感じて手を引くと言い出す。一度はソハも手を引くことを考えるものの、彼らを見捨てることが出来ず、助け続けるが―――――
平日になかなか映画を観に行くことが出来ないので、休日に頑張ろう!とはしごしたうちの1本。第84回米アカデミー賞外国語映画賞のノミニーです。
ホロコーストものは年に1本は観ている気がするけど(今年も「サラの鍵」とか「あの日 あの時 愛の記憶」もそうか)、これは迫害されていたユダヤ人が主役ではなく、ユダヤ人を助けたポーランド人が主役。しかも、義憤に駆られてとか高尚な意思を持つ訳ではなく、単なる金目当て。これが今まで観てきたホロコーストものとは一味違っていました。
これが実話を元にしているというのがすごいよね。14か月も地下水道で暮らすなんて、おかしくなりそうなものだけど。
最初は金目当てだったソハが、そのうちユダヤ人たちに感情移入しはじめて、本気で彼らの力になろうとするところが良かった。もう渡す金がないというヒガーに、皆の前で金を渡すふりをしろ、ただでユダヤ人を助ける人間と思われたくないというソハの台詞が興味深い。ソハの最期がテロップで表示されるけど、ポーランドの中でも、ユダヤ人を厭う人の方が圧倒的に多かったってことだよね。「あの日 あの時 愛の記憶」でもそういうシーンがありましたが。
ボルトニックがソハの家にやってきて、ソハがユダヤ人たちのために取っておいた食料を出した時、娘のステフチャが「それユダヤ人のよ」と言った時にはどきどき
その後、子供ながらになんという機転の利かせ方かと思い、拍手
したくなりました(笑) わたしには無理だ~あんな頭回らない。
ユダヤ人、ポーランド人も、とにかくドイツ人以外の命が本当に人間扱いされないというシーンがこれでもかと出てきて、そうだったと知っていても、映像で見せられるとショックだった。
でも不思議なんだけど、これを観ていてユダヤ人に同情する気持ちは全然湧いてこなくて、ソハに完全に感情移入して観ていたように思う。この映画、ユダヤ人に同情するような感じに作っていない気がする。地下は嫌だと言って勝手に逃げる妹とか、あんな状況でもやりまくるカップルとか、あげくに逃げちゃう男とか、自分勝手な人が多いんだもん。
ユダヤ人狩りが起こって、銃撃音が響く中を地下道を走るシーンは閉塞感あって緊張感があって良かった。後半の大雨のシーンなんかは地下水道ならではで、とても迫力があったし。
でも逃げてきたユダヤ人の人数が多いのと、地下水道が暗いので人の区別がつきにくくって、ちょっとうとうとしてしまいました…

評価:★★★☆(3.5)
主人公が清廉潔白ないい人でユダヤ人を救ったのではないというところが、感情移入しやすくて良かったな。ただ、暗いところで展開するので、体調不良で観ると前半部分は眠くなる可能性大です。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
レンタルはコチラ
【ぽすれん】
これが実話を元にしているというのがすごいよね。14か月も地下水道で暮らすなんて、おかしくなりそうなものだけど。
最初は金目当てだったソハが、そのうちユダヤ人たちに感情移入しはじめて、本気で彼らの力になろうとするところが良かった。もう渡す金がないというヒガーに、皆の前で金を渡すふりをしろ、ただでユダヤ人を助ける人間と思われたくないというソハの台詞が興味深い。ソハの最期がテロップで表示されるけど、ポーランドの中でも、ユダヤ人を厭う人の方が圧倒的に多かったってことだよね。「あの日 あの時 愛の記憶」でもそういうシーンがありましたが。
ボルトニックがソハの家にやってきて、ソハがユダヤ人たちのために取っておいた食料を出した時、娘のステフチャが「それユダヤ人のよ」と言った時にはどきどき



ユダヤ人、ポーランド人も、とにかくドイツ人以外の命が本当に人間扱いされないというシーンがこれでもかと出てきて、そうだったと知っていても、映像で見せられるとショックだった。
でも不思議なんだけど、これを観ていてユダヤ人に同情する気持ちは全然湧いてこなくて、ソハに完全に感情移入して観ていたように思う。この映画、ユダヤ人に同情するような感じに作っていない気がする。地下は嫌だと言って勝手に逃げる妹とか、あんな状況でもやりまくるカップルとか、あげくに逃げちゃう男とか、自分勝手な人が多いんだもん。
ユダヤ人狩りが起こって、銃撃音が響く中を地下道を走るシーンは閉塞感あって緊張感があって良かった。後半の大雨のシーンなんかは地下水道ならではで、とても迫力があったし。
でも逃げてきたユダヤ人の人数が多いのと、地下水道が暗いので人の区別がつきにくくって、ちょっとうとうとしてしまいました…


評価:★★★☆(3.5)
主人公が清廉潔白ないい人でユダヤ人を救ったのではないというところが、感情移入しやすくて良かったな。ただ、暗いところで展開するので、体調不良で観ると前半部分は眠くなる可能性大です。
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【ぽすれん】
監督:アグニェシュカ・ホランド
出演者:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ、 ベンノ・フユルマン、 アグニェシュカ・グロホフスカ、 マリア・シュラーダ
収録時間:144分
レンタル開始日:2013-04-26
Story
ナチス政権下のポーランドで地下水路にユダヤ人を匿ったひとりの男の姿を描いたサスペンス。下水修理と空き巣稼業で妻子を養っていたソハは、ユダヤ人たちを地下に匿い、その見返りに金をせしめようと思い付くが…。R15+ (詳細はこちら)
ナチス政権下のポーランドで地下水路にユダヤ人を匿ったひとりの男の姿を描いたサスペンス。下水修理と空き巣稼業で妻子を養っていたソハは、ユダヤ人たちを地下に匿い、その見返りに金をせしめようと思い付くが…。R15+ (詳細はこちら)
【TSUTAYA DISCUS】 | 【DMM.com】 |
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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:アグニェシュカ・ホランド ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ ベンノ・フユルマン アグニェシュカ・グロホフスカ マリア・シュラーダー ヘルバート・クナウプ 第84回米アカデミー賞
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本稿は日本人向けの戯れ言なので、他国の方は読み飛ばしていただきたい。
先日、『宇宙戦艦ヤマト2199』の記事で、米国陸軍第442連隊について紹介した。
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2013年07月01日(月) 08:04:40 | 映画のブログ
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