2013年09月24日 (火) | EDIT |
■ ユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞
凶悪
2013年/日本/128分
監督: 白石和彌
出演: 山田孝之/ピエール瀧/リリー・フランキー/池脇千鶴/白川和子
公式サイト
公開: 2013年09月21日
雑誌「明潮24」の記者、藤井修一は、以前の取材協力者から会社宛に手紙が来たので、詳細を聞いてくるようにと上司から命令され、手紙の送り主である須藤純次がいる東京拘置所へと向かう。須藤は殺人罪で死刑判決を受けていたが、明るみになっていない3件の殺人があると藤井に告げる。それは“先生”こと木村孝雄という男の指示により犯した殺人であり、自分が死刑になるのは仕方がないが、“先生”が娑婆でのうのうと暮らしているのが我慢ならないという。最初はとても信じられない気持ちで聞いていた藤井だったが、上告中とはいえ既に死刑判決を受けている須藤にとってこの告発にメリットがなく、須藤の話の裏付けが取れそうなことから、藤井は記事にしたいと上司に訴えるが、センセーショナルなネタではないからと止められる。しかし藤井が独断で取材を進めるうち、事件の真相が明らかになってくる―――――
予告を観た時からとても楽しみにしていました
これは実話を元にしているとか。当時、かなり話題になったらしいのだけど、全然記憶にないわ。

2013年/日本/128分
監督: 白石和彌
出演: 山田孝之/ピエール瀧/リリー・フランキー/池脇千鶴/白川和子
公式サイト
公開: 2013年09月21日
雑誌「明潮24」の記者、藤井修一は、以前の取材協力者から会社宛に手紙が来たので、詳細を聞いてくるようにと上司から命令され、手紙の送り主である須藤純次がいる東京拘置所へと向かう。須藤は殺人罪で死刑判決を受けていたが、明るみになっていない3件の殺人があると藤井に告げる。それは“先生”こと木村孝雄という男の指示により犯した殺人であり、自分が死刑になるのは仕方がないが、“先生”が娑婆でのうのうと暮らしているのが我慢ならないという。最初はとても信じられない気持ちで聞いていた藤井だったが、上告中とはいえ既に死刑判決を受けている須藤にとってこの告発にメリットがなく、須藤の話の裏付けが取れそうなことから、藤井は記事にしたいと上司に訴えるが、センセーショナルなネタではないからと止められる。しかし藤井が独断で取材を進めるうち、事件の真相が明らかになってくる―――――
予告を観た時からとても楽しみにしていました

須藤に事件のことを告白されて、藤井が裏を取っていくうちに、謄本に木村の名前があったりとか、空き地にショベルカーが来ていた話を聞いたりとか、あの辺りはちょっと、お、いい展開かもって感じだったんだけど、その後、藤井が木村商事の建物にたどり着いて、廃墟を覗いたところから過去になるという演出がちょっと残念。個人的にはこういう切り替わり方じゃなくて、藤井が取材をしていく中でちょっとずつ裏が取れて、真実に迫っていくような作りにして欲しかったと思う。
過去の経緯から、冒頭の殺人につながるのは良かったんだけど…
あと、藤井の中途半端な家庭事情も、なくて良かったような気がする。
正直ね。木村も須藤も確かに凶悪なんだけど、「冷たい熱帯魚」の村田の凶悪さには全然敵わないかな。これは演じた役者の違いですかね。
須藤の凄みは所詮ヤクザの凄みであって、こういうのって、ごくごく普通に暮らしている一般人が見せる裏の顔が怖いのだと思うけど、そういう意味では、リリー・フランキーはまだまだそこまでの迫力は出せていなかった。
ピエール瀧はちょっと拙いかなと思うところもあったものの、ヤクザの凄みと、ムショの中で大人しくしている時の対比は良かったですね。
実際にそうだったのだろうからしょうがないけど、先生は後ろで操っているのではなく、自分でも手を下しているというのがちょっと違和感あるなあ。イメージとしては、先生は手を下さず、関与の証拠さえ残さずに、実行犯は須藤というのがしっくりくる。
藤井がこの事件にここまでのめり込んでしまったのは、別に正義感ってだけじゃないんだろうね、妻の台詞や最後の木村の台詞からすると。被害者の魂を救いたい、真実を明かしたいと思うのは人として当たり前の感情なんだけど、その裏に好奇心とか野次馬根性みたいなものがあること、見抜かれてしまっている。でもそれって別に藤井だけじゃないけどね。。。
評価:★★★(3.0)
題材は非常に興味深かったし、悪くはなかったのだけど、今一つという気持ちも拭えない。原作を読みたくなりました。
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【ぽすれん】
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過去の経緯から、冒頭の殺人につながるのは良かったんだけど…
あと、藤井の中途半端な家庭事情も、なくて良かったような気がする。
正直ね。木村も須藤も確かに凶悪なんだけど、「冷たい熱帯魚」の村田の凶悪さには全然敵わないかな。これは演じた役者の違いですかね。
須藤の凄みは所詮ヤクザの凄みであって、こういうのって、ごくごく普通に暮らしている一般人が見せる裏の顔が怖いのだと思うけど、そういう意味では、リリー・フランキーはまだまだそこまでの迫力は出せていなかった。
ピエール瀧はちょっと拙いかなと思うところもあったものの、ヤクザの凄みと、ムショの中で大人しくしている時の対比は良かったですね。
実際にそうだったのだろうからしょうがないけど、先生は後ろで操っているのではなく、自分でも手を下しているというのがちょっと違和感あるなあ。イメージとしては、先生は手を下さず、関与の証拠さえ残さずに、実行犯は須藤というのがしっくりくる。
藤井がこの事件にここまでのめり込んでしまったのは、別に正義感ってだけじゃないんだろうね、妻の台詞や最後の木村の台詞からすると。被害者の魂を救いたい、真実を明かしたいと思うのは人として当たり前の感情なんだけど、その裏に好奇心とか野次馬根性みたいなものがあること、見抜かれてしまっている。でもそれって別に藤井だけじゃないけどね。。。
評価:★★★(3.0)
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【ぽすれん】
監督:白石和彌
出演者:山田孝之、 ピエール瀧、 リリー・フランキー、 池脇千鶴
収録時間:128分
レンタル開始日:2014-04-02
Story
衝撃のノンフィクションを山田孝之主演で映画化。獄中の死刑囚・須藤から、闇に埋もれた殺人事件を告発する手紙を受け取った雑誌記者・藤井。須藤は事件の首謀者である“先生”と呼ばれる男を追い詰めたいと訴え、藤井は取材にのめり込んでいくが…。R15+ (詳細はこちら)
衝撃のノンフィクションを山田孝之主演で映画化。獄中の死刑囚・須藤から、闇に埋もれた殺人事件を告発する手紙を受け取った雑誌記者・藤井。須藤は事件の首謀者である“先生”と呼ばれる男を追い詰めたいと訴え、藤井は取材にのめり込んでいくが…。R15+ (詳細はこちら)
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原作 | |
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人間誰もが凶悪になり得る怖い映画。
2013年09月30日(月) 01:29:07 | だらだら無気力ブログ!
『凶悪』を新宿ピカデリーで見ました。
(1)本作は、実話(注1)に基づいたフィクション。
主人公の藤井(山田孝之)は、大手出版社が刊行している雑誌の記者です。
あるとき、会社に死刑囚から手紙が届き、雑誌の編集長から調査するように言われます。
そこ...
2013年10月03日(木) 07:03:41 | 映画的・絵画的・音楽的
☆かなり凶悪で面白かった。
ピエール瀧演じる死刑囚が、殺害について、自分等に指示を出していて、だが、のうのうと娑婆で暮らしている男を許せないと、獄中からジャーナリストへ告発することから物語が始まる。
陰で殺人の糸を引く男をリリ...
2013年10月04日(金) 02:48:13 | 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
正に「凶悪」。最近の映画は、残酷なシーンも数多く、ちょっとやそっとの凶悪な話しには驚かなくなってきている筈なのに、この内容は…。そしてこれが実話を元にしているというのだから更に凶悪度が増す。地球上で一番残酷な生物は、多分、人間。
しかし、優れた作品だと思う。残酷な事実がどんどんジャーナリストの手によって明かされて行く展開も引き込まれるし、何より役者が凄いわ。ピエール瀧、リリー・フランキ...
2013年10月09日(水) 12:42:31 | ここなつ映画レビュー
知るべき闇は、
真実の先にある。
製作年度 2013年
上映時間 128分 映倫 R15+
原作 新潮45編集部編
監督 白石和彌
出演 山田孝之/ピエール瀧/リリー・フランキー/池脇千鶴/小林且弥/斉藤悠/白川和子/吉村実子
モデルとなったのは実在の殺人事件。その真相を暴くととも...
2013年10月24日(木) 21:30:16 | to Heart
人間はどこまで悪になれるのかとか考えていくときりがないですが、禍々しい悪というものはあるものです。
先生と呼ばれて、殺人の快楽と貧困ビジネスの利潤を両立させている木村、先生のために殺人・死体処理をしていた須藤とその舎弟たち。唯一、事件を追うあまり、自らの家庭の問題(認知症の母の介護)から目をそらす藤井の存在が、人間味があるというか。
実際にあった事のフィクションという事で、少々白々しく見...
2014年04月14日(月) 09:33:20 | いやいやえん
監督 白石和彌 主演 山田孝之 2013年 日本映画 128分 サスペンス 採点★★★ “犯罪に巻き込まれない為には犯罪者のテリトリーに身を置かない”ってのをモットーにしているので、これといった犯罪に巻き込まれたこともなければ、それっぽい知り合いもいない私。な…
2015年11月02日(月) 16:06:17 | Subterranean サブタレイニアン
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