週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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あなたを抱きしめる日まで 
2014年03月23日 (日) | EDIT |
 シネスイッチ銀座にて鑑賞
あなたを抱きしめる日まであなたを抱きしめる日まで/PHILOMENA
2013年/フランス、イギリス/98分
監督: スティーヴン・フリアーズ
出演: ジュディ・デンチ/スティーヴ・クーガン/ソフィ・ケネディ・クラーク/アンナ・マックスウェル・マーティン/ミシェル・フェアリー
公式サイト
公開: 2014年03月15日

政府の広報担当をしていた元BBC記者のマーティン・シックススミスは、いざこざから解雇されたが、返り咲きのチャンスを狙っていた。マーティンはとあるパーティに出席した時に、ジェーンという女性から、自分の母親フィロミナが50年前に産んだ息子を探しており、話を聞いて欲しいと持ちかけられる。フィロミナは10代の時に未婚のまま妊娠し、それを恥じた父親からアイルランドにあるロスクレア聖心修道院に預けられ、そこで息子アンソニーを出産する。厳しい下働きに耐えながら、1日1時間だけ会えるアンソニーを心から愛し慈しんでいたフィロミナだったが、ある日突然アンソニーは連れ去られてしまう。フィロミナは修道院を出て、結婚し主婦となっても、アンソニーの行方を探して何度も修道院を訪ねていたが、アンソニーの情報を得ることは出来なかった。マーティンはフィロミナの話を聞き、記者としての再起をかけ、彼女と一緒にアンソニーを探すことにするが―――――


休日のレディースデイってこんなに混むのか。45分前に着いたのに、既に空席は最前列の2席。混んでいるとは思ったけど、びっくりでした。
2002年製作の「マグダレンの祈り」という映画がありまして。わたしはこれ、今は無き恵比寿ガーデンシネマで観たような記憶があります。これがまた結構キツイ映画だったのだけど、これはこの映画で、未婚で子供を産んだ女の子ローズのモデルとなった人物の話。

タイトルからして、アンソニー探しがメインで、最後は息子を探し当ててハッピーエンドかと思って観始めたのだけど(それもあって、ちょっとどうなんだろうなぁと思っていた)、アンソニーの行方は結構あっさりわかるし、息子探しがメインではないんだね。最初に2人がロスクレア修道院を訪ねた時に、古くからいる老いたシスターたちに会わせたくない雰囲気がありありだったので、きっと覚えているんだろうなとは思ったけど、まさかこういう展開とはね…。
「マグダレンの祈り」ではアイルランドの教会の堕落を描いていた。こちらは堕落とは違うけれど、やっぱり教会ってやつは… って思わずにいられない展開でした。大変胸糞悪い。
自分が宗教を信じ、そう生きるのは個人の自由だから好きにすればいいと思うけど、そうしない人、そうあることが出来ない人を罰するって傲慢だなあと思う。何様なんだと。あんたは神じゃない、罰を与える権利なんてないとすごく思った。
それを、フィロミナは赦すという。彼女は過ちを犯したかもしれないけど、その後は敬虔なカトリック信者として生きてきた。彼女の方が、よっぽど宗教従事者として正しいあり方だと思う。
わたしは日本人に多いタイプの無宗教なので、フィロミナの心理はやっぱり理解しがたい。自分なら、シスター・ヒルデガードを赦すのは無理だなあ。だから、無神論者であるマーティンの方が感覚的に近い。彼がシルター・ヒルデガードに怒ってくれるので、ちょっとそこはすっきりした(笑)

教会は、その信念に従ってやったこととしているので、決して反省はしないでしょうね。その後も子供を探す女性が来たら、同じことをするだろうなあ。
出産で命を落とした母子の墓が草ぼうぼう で荒れていたけど、あれもどこまで改善されるかねえ。

フィロミナは、よくいるこんなばーさんって感じで天然なので、確かに救われる部分もあるんだけど、やっぱりちょっとイラッとしますね(笑) ジュディ・デンチはオスカーにノミネートされていましたけど、個人的には「あるスキャンダルの覚え書き」の時の方が凄みがあってコワかった。
マーティン役のスティーヴ・クーガンもいい感じで、ジュディとの掛け合いも見どころ。スティーヴ・クーガンはこの映画の製作も担当してます。

この邦題、どうよ と思っていたのだけど、原題は「PHILOMENA」だから、こりゃそのままって訳にはいかないし、苦肉の策かしらねえ。。。

評価:★★★☆(3.5)
これが実話ベースだというのがびっくりだよね。いい映画だと思いますが、ただ、感動を求めていくとちょっと違うと思うので、注意すべし。


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監督:スティーブン・フリアーズ
出演者:ジュディ・デンチ、 ソフィー・ケネディ・クラーク、 アンナ・マックスウェル、 ミシェル・フェアリー、 スティーヴ・クーガン
収録時間:98分
レンタル開始日:2014-10-02

Story
『クィーン』のスティーブン・フリアーズ監督、『Queen Victoria 至上の恋』のジュディ・デンチ主演により奇跡の実話を元に描く感動ドラマ。50年前に生き別れた息子を捜そうとする主婦と、その記事に再起を懸ける元ジャーナリストの旅の行方を描く。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:スティーヴン・フリアーズ ジュディ・デンチ スティーヴ・クーガン ソフィ・ケネディ・クラーク アンナ・マックスウェル・マーティン ミシェル・フェアリー 第86回米アカデミー賞 
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この記事へのコメント
こんにちは♪

>感動を求めていくとちょっと違うと思うので、注意すべし

これは確かに思いました。なんか感動するとかそんなレベルじゃなくいい映画でしたよね~
私もマーティンの方がわかりやすかった。
彼の目線のほうが、そうだよね~って思いながら見てたよ。
彼女の赦すって行為はやっぱりわからないもん。
2014年08月13日 (水) 10:51 |   | Nakaji #-[ EDIT]
Nakajiさん
コメントありがとうございますv-411

> なんか感動するとかそんなレベルじゃなくいい映画でしたよね~

そうそう、感動するとか、そういうレベルじゃないよなーって。
予告の作り方が上手くないですね、この映画。

> 私もマーティンの方がわかりやすかった。
> 彼の目線のほうが、そうだよね~って思いながら見てたよ。

赦しも悟りも無理なわたしは、マーティンがいて救われました(笑)
彼の目線があったので、この映画は更に良くなっていると思います。
2014年08月13日 (水) 21:22 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
こんにちは
ジャーナリストとフィロミナの掛け合い…とくに、ロマンス小説の顛末を語られてゲンナリなところとか、面白かったですね
途中で息子の行方はわかるものの、実話ということなので、息子の職業も実…ってことなのでしょうか。大統領の顧問でしたっけ?
単なるハッピーエンド物語ではなくて、一抹の波紋もなげかけてくれる、とても良い映画でした
2014年11月02日 (日) 12:27 |   | maki #jQTfdwCM[ EDIT]
makiさん
コメントありがとうございますv-411

> ジャーナリストとフィロミナの掛け合い…とくに、ロマンス小説の顛末を語られてゲンナリなところとか、面白かったですね

そうそう、いいコンビだなーと思いました。
ラストシーンも、そのやり取りで〆られているのが好きですね~

> 途中で息子の行方はわかるものの、実話ということなので、息子の職業も実…ってことなのでしょうか。大統領の顧問でしたっけ?

うーん、その辺はどうなんでしょうね。
映画にしている以上、脚色もしているとは思いますが…
2014年11月03日 (月) 11:17 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
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