2014年06月14日 (土) | EDIT |
■ WOWOWにて鑑賞
ザ・ワーズ 盗まれた人生/THE WORDS
2012年/アメリカ/96分
監督: ブライアン・クラグマン
リー・スターンサール
出演: ブラッドリー・クーパー/ジェレミー・アイアンズ/デニス・クエイド/オリヴィア・ワイルド/ゾーイ・サルダナ
公式サイト
作家クレイ・ハモンドの新作「THE WORDS」の朗読会。
ニューヨークで暮らす作家の卵ローリー・ジャンセンは、貧しいながらも恋人ドラと幸せに暮らしていた。しかし創作活動は思うようにいかず、出版社に作品を送ってもなかなか出版に漕ぎ着けずにいた。ドラと結婚し、新婚旅行先のパリで骨董品屋に入ったローリーは、古い鞄を購入する。自宅に戻り、鞄の入れ替えをしている時、ローリーは鞄の中から、作者不明の古い小説を見つける。そこには、自分が今まで書きたくて書けなかった世界が描かれていた。見知らぬ作者の才能に打ちのめされたローリーは、小説をパソコンに打ち込み始める。それをドラが見つけて読んでしまい、ドラはローリーが書いたものと思い絶賛し、この小説「窓辺の涙」を売り込むべきだと主張する。自分が書いた作品ではないと言い出せなくなったローリーは、ドラの勧めに従い、小説をエージェントに渡しに行く。するとエージェントもこの作品を高く評価し、出版が決定、ローリーは瞬く間に人気作家に躍り出る。遂にはアメリカ文芸奨励賞を受賞するまでになり、ローリーは作家として成功する。ところがある日、ローリーの前に、「窓辺の涙」は自分が書いたものだという老人が現れる―――――
これって公開していたのか。あまり話題にならなかった気がするから、てっきりDVDスルーかと思っていた。

2012年/アメリカ/96分
監督: ブライアン・クラグマン
リー・スターンサール
出演: ブラッドリー・クーパー/ジェレミー・アイアンズ/デニス・クエイド/オリヴィア・ワイルド/ゾーイ・サルダナ
公式サイト
作家クレイ・ハモンドの新作「THE WORDS」の朗読会。
ニューヨークで暮らす作家の卵ローリー・ジャンセンは、貧しいながらも恋人ドラと幸せに暮らしていた。しかし創作活動は思うようにいかず、出版社に作品を送ってもなかなか出版に漕ぎ着けずにいた。ドラと結婚し、新婚旅行先のパリで骨董品屋に入ったローリーは、古い鞄を購入する。自宅に戻り、鞄の入れ替えをしている時、ローリーは鞄の中から、作者不明の古い小説を見つける。そこには、自分が今まで書きたくて書けなかった世界が描かれていた。見知らぬ作者の才能に打ちのめされたローリーは、小説をパソコンに打ち込み始める。それをドラが見つけて読んでしまい、ドラはローリーが書いたものと思い絶賛し、この小説「窓辺の涙」を売り込むべきだと主張する。自分が書いた作品ではないと言い出せなくなったローリーは、ドラの勧めに従い、小説をエージェントに渡しに行く。するとエージェントもこの作品を高く評価し、出版が決定、ローリーは瞬く間に人気作家に躍り出る。遂にはアメリカ文芸奨励賞を受賞するまでになり、ローリーは作家として成功する。ところがある日、ローリーの前に、「窓辺の涙」は自分が書いたものだという老人が現れる―――――
これって公開していたのか。あまり話題にならなかった気がするから、てっきりDVDスルーかと思っていた。
紹介映像を観た限りでは全然心惹かれなかったのですが、こういう話だと思わなかったなあ。盗作をした作家が、本当の作者に脅されて…というサスペンスかと思っていたので、意外な展開でした。
作家のクレイとクレイの前に現れた謎の美女、クレイが朗読する自作「THE WORDS」の主人公ローリーの物語、「THE WORDS」の中で、ローリーが出会った小説「窓辺の涙」の真の作者である老人の人生、という三重構造になっていて、これが上手い具合に入り組んでいる。この3つの話が、それぞれ良く出来ていて面白い。
王様の耳はロバの耳。あれは人間の心理をよく表しているよね。「ある過去の行方」でもそうだったけど、黙っているのはしんどい。作家であるローリーが、他人の書いたものを書き直す(この場合はリライトですらない)ということがどういうことを引き起こすのか、わからないはずはない。そこに気付かないふりをして、盗作作家ということを背負う覚悟もなく実行に移したなら、そりゃ耐えられないに決まっている。それでも、死ぬまで黙っておこうと覚悟を決めたならともかく、本当の作者が出てきてから良心の呵責に耐え切れず告白するっていうタイミングも最悪だし、妻のせいにするのも最悪だ。馬鹿すぎる。
老人は小説を書かなくなった今の自分を、自分で選択し、納得して生きている。自分が書いた小説を、ローリーに盗作されて恨んでいる訳でもない。ただ、あれは自分の人生なんだ、自分の言葉なんだということを告げておきたかっただけ。
ローリーは自分の苦しみから逃れるために、盗作の事実を公表しようとしたけれど、老人の気持ちを理解して、盗作の事実を黙ったままこれから先生きていくことを選んだ。
この老人と、それを理解した後のローリーの心境が深い。難しいよなあ、こういう心境にはなかなかなれないわ。。。
ローリーはクレイが書いた小説の主人公だけれど、「窓辺の涙」の本当の作者である老人に「これもネタになる」という台詞を言わせているので、もしかして自叙伝か?と思わせぶりな感じになっている。この辺を謎のままにしておくのはいいんだけど、オリヴィア・ワイルド演じる謎の美女の役割がなんだかわからないんだよねー。この現実パートが、ちょっとだけ残念。
デニス・クエイドが作家クレイ役なんだけれども、何というか胡散臭さ満点

評価:★★★☆(3.5)
思ってもみなかった展開だけど、なかなか面白かったです。色々考えてしまうわね。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
レンタルはコチラ
【TSUTAYA DISCUS】
![【TSUTAYAだけ】ザ・ワーズ [盗まれた人生]](http://img.discas.net/img/jacket/089/913/r089913541MX.jpg)
【TSUTAYAだけ】ザ・ワーズ [盗まれた人生]
作家のクレイとクレイの前に現れた謎の美女、クレイが朗読する自作「THE WORDS」の主人公ローリーの物語、「THE WORDS」の中で、ローリーが出会った小説「窓辺の涙」の真の作者である老人の人生、という三重構造になっていて、これが上手い具合に入り組んでいる。この3つの話が、それぞれ良く出来ていて面白い。
王様の耳はロバの耳。あれは人間の心理をよく表しているよね。「ある過去の行方」でもそうだったけど、黙っているのはしんどい。作家であるローリーが、他人の書いたものを書き直す(この場合はリライトですらない)ということがどういうことを引き起こすのか、わからないはずはない。そこに気付かないふりをして、盗作作家ということを背負う覚悟もなく実行に移したなら、そりゃ耐えられないに決まっている。それでも、死ぬまで黙っておこうと覚悟を決めたならともかく、本当の作者が出てきてから良心の呵責に耐え切れず告白するっていうタイミングも最悪だし、妻のせいにするのも最悪だ。馬鹿すぎる。
老人は小説を書かなくなった今の自分を、自分で選択し、納得して生きている。自分が書いた小説を、ローリーに盗作されて恨んでいる訳でもない。ただ、あれは自分の人生なんだ、自分の言葉なんだということを告げておきたかっただけ。
ローリーは自分の苦しみから逃れるために、盗作の事実を公表しようとしたけれど、老人の気持ちを理解して、盗作の事実を黙ったままこれから先生きていくことを選んだ。
この老人と、それを理解した後のローリーの心境が深い。難しいよなあ、こういう心境にはなかなかなれないわ。。。
ローリーはクレイが書いた小説の主人公だけれど、「窓辺の涙」の本当の作者である老人に「これもネタになる」という台詞を言わせているので、もしかして自叙伝か?と思わせぶりな感じになっている。この辺を謎のままにしておくのはいいんだけど、オリヴィア・ワイルド演じる謎の美女の役割がなんだかわからないんだよねー。この現実パートが、ちょっとだけ残念。
デニス・クエイドが作家クレイ役なんだけれども、何というか胡散臭さ満点


評価:★★★☆(3.5)
思ってもみなかった展開だけど、なかなか面白かったです。色々考えてしまうわね。
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THEMA:WOWOW/スカパーで観た映画の感想
GENRE:映画
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