週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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アクト・オブ・キリング 
2014年05月26日 (月) | EDIT |
 新宿シネマカリテにて鑑賞
アクト・オブ・キリングアクト・オブ・キリング/THE ACT OF KILLING
2012年/デンマーク、インドネシア、ノルウェー、イギリス/121分
監督: ジョシュア・オッペンハイマー
公式サイト
公開: 2014年04月12日

1965年にインドネシアで起こったクーデター未遂事件の後、政府は事件の首謀者であった共産主義者狩りを始める。それは次第に過激化し、共産主義者と疑われた無関係な国民にも及んでいき、その処刑を一手に引き受けていたのが、“プレマン”と呼ばれるならず者たちで結成された民兵だった。彼らは英雄として語られており、今では政府の要人となっている者もいる。そのプレマンのリーダーであったアンワル・コンゴは、既に孫もいる年齢となっているが、昔自分が行った行為を隠さず、誇らしげに語っている。そしてそれをカメラの前で再現することになるが―――――


気にはなっていたんだけど、レイトのみなので、2本はしごする作品がないと辛いなあと思っていたのだけど、「チョコレートドーナツ」と同じ劇場だったので、ラッキー とばかりにはしごしてきました。これもほぼ満席でしたね。
インドネシアには一度行ったことがあるけど、もちろん観光旅行なので、こういう歴史的背景なんかは良く知りませんでした。今でも、選挙で賄賂が横行していたり、ちょっとオドロキ

この事件に関わったスハルト元大統領が亡くなっている今、真相究明は非常に困難な状況とのこと。当局から、被害者遺族への取材を禁止されたので、加害者に取材することでこういうスタイルになったらしいのだけど、手法としては非常に面白いです。殺人者に話を聞くどころか、その殺人行為を目の前で再現してもらうなんて、普通、あり得ないよね。前代未聞と言われていますが、確かに初めて観ました。そしてそれを求められた殺人者は、何とも思っていない。むしろ誇らしげに、自分が行った行為は歴史だと言う。
アンワルたちが、殺人を笑いながら話していたので、最初は、そうでもしないとこれまで生きてこられなかったのかななんて思っていたのだけど、観ているうちに、それは違うんじゃないかと思い始めた。
テロリストなんかもそうだけど、自分たちの行為を正義と信じているから、後悔なんてする訳がない。ましてや、このプレマンたちには時の政府という後ろ盾があった訳だから、当然正義なんですよね。インドネシアでは。要人となっている人もいるし、アンワルだって普通に暮らしているのだから、今でも正義という扱いでしょう。
だから、アンワルが被害者役を演じて(そもそも、なんでそんなことをしたのかも良くわからないけど)、突然自分たちの行為の意味を実感するのに、すごく違和感があった。50年もそうやって生きてきた人が、こんなことで被害者の気持ちが理解できるようになるかなあ? アンワルは最後、えづいていたけど、正直、これが演技じゃないなんて言い切れるのか?と思ってしまいました。

アンワルたちが再現する衣装とか小道具も、正直学芸会か? (;・∀・) みたいなチープさがある一方で、エキストラとして協力した女性がショックのあまり倒れ込んだり、子供がマジ泣きしていたり、その本物さながら(っていうか本物か)の迫力とのギャップが、何だか不思議でした。

評価:★★★(3.0)
手法は確かに面白いと思うし、冒険作だなあとは思うけど。映画としてはどうなんでしょう。2本はしごしたからか、ドキュメンタリー故に淡々と進むからか、ついうとうととしてしまいました…(スミマセン)


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監督:ジョシュア・オッペンハイマー
収録時間:122分
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Story
1960年代のインドネシアで行われた大虐殺の実行者たちに自らの殺人を再現させ、その胸中と虐殺の実態に迫ったドキュメンタリー。まるで映画スター気取りで過去の殺人の様子を演じる男たち。しかし、その演技は彼らにある変化をもたらしていく。R-15 (詳細はこちら

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GENRE:映画
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