2014年10月30日 (木) | EDIT |
■ 第27回東京国際映画祭にて鑑賞
紙の月
2014年/日本/126分
監督: 吉田大八
出演: 宮沢りえ/池松壮亮/小林聡美/大島優子/田辺誠一
公式サイト
公開: 2014年11月15日
1994年。わかば銀行月読台月支店の契約社員として渉外担当をしている梅澤梨花は、気難しい顧客の平林孝三から国債を購入してもらうなど、その仕事ぶりは次長の井上からも信頼を得ていた。商社勤務の夫、正文との間に子供はなく、彼が何気なく放つ悪意のない言葉に傷つけられてきた梨花は、空虚な思いを抱えていた。クレジットカードを持たない梨花は、仕事の帰りに寄った百貨店で、化粧品を買うのに現金が足りず、一時的に預かっていた顧客の金に手を付ける。すぐに自分の口座から金を返したものの、梨花の中で何かのタガが外れてしまう。ある日、一度平林邸で会ったことのある孝三の孫、光太と偶然再会した梨花は、誘われるままに光太と関係を持ってしまう。それ以来、梨花は光太と深い関係になっていくが、大学生である光太がサラ金から学費を借金していると聞いた梨花は、自分が借金を肩代わりするから、今後は自分に返してくれればよいと光太に200万円を渡す。しかしそれは、孝三から新しい商品を購入するために預かった金を、キャンセルしたことにして手に入れた金だった―――――
原作は読んでいないのですが、ドラマを観ていたのもあって、映画化すると聞いて楽しみにしていた作品。ワールドプレミアだったそうで、監督と宮沢りえ、池松壮亮の舞台挨拶があって、上映後は監督によるQ&Aがありました。

2014年/日本/126分
監督: 吉田大八
出演: 宮沢りえ/池松壮亮/小林聡美/大島優子/田辺誠一
公式サイト
公開: 2014年11月15日
1994年。わかば銀行月読台月支店の契約社員として渉外担当をしている梅澤梨花は、気難しい顧客の平林孝三から国債を購入してもらうなど、その仕事ぶりは次長の井上からも信頼を得ていた。商社勤務の夫、正文との間に子供はなく、彼が何気なく放つ悪意のない言葉に傷つけられてきた梨花は、空虚な思いを抱えていた。クレジットカードを持たない梨花は、仕事の帰りに寄った百貨店で、化粧品を買うのに現金が足りず、一時的に預かっていた顧客の金に手を付ける。すぐに自分の口座から金を返したものの、梨花の中で何かのタガが外れてしまう。ある日、一度平林邸で会ったことのある孝三の孫、光太と偶然再会した梨花は、誘われるままに光太と関係を持ってしまう。それ以来、梨花は光太と深い関係になっていくが、大学生である光太がサラ金から学費を借金していると聞いた梨花は、自分が借金を肩代わりするから、今後は自分に返してくれればよいと光太に200万円を渡す。しかしそれは、孝三から新しい商品を購入するために預かった金を、キャンセルしたことにして手に入れた金だった―――――
原作は読んでいないのですが、ドラマを観ていたのもあって、映画化すると聞いて楽しみにしていた作品。ワールドプレミアだったそうで、監督と宮沢りえ、池松壮亮の舞台挨拶があって、上映後は監督によるQ&Aがありました。
「桐島、部活やめるってよ」がすごく好みだったので、期待しすぎちゃったかなあ…。それと、ドラマを先に観ているせいもあって、色々描写が足りないなと感じた。尺の問題もあるので、ドラマと比べると酷なのはわかっているけど…
ドラマでは、旦那がホントいやらしいくらい(笑)のモラハラで、梨花が精神的に追いつめられているのがすごく伝わってきたので、思わず顧客の金に手を付けてしまったり、光太に靡いてしまうのも理解出来たんだけど、こっちはちょっと旦那のモラハラ度が足りないので、どうしてあそこで梨花が光太に付いて行ったのかが、ちょっと弱いかなあ。
光太が部屋に女を連れ込んでいたのも、唐突感があった。あの部屋で息がつまりそうだった、こんな生活いつまでも続かないと思っていたと言われても、えーあんたこの生活めちゃくちゃ享受してたじゃん
って感じで。もう少しその辺を見せても良かったように思う。
映画ならではのアレンジもしていて、ドラマでは、梨花の周りの人間に彼女を語らせる手法で、銀行内部の人間関係はほとんど出てこなかったけど、こっちは梨花の行動が現在進行形で、銀行の上司や同僚の人物像もかなりしっかり描かれている。小林聡美演じるベテラン行員隅がかなり重要な役割でしたが、さすがの存在感でした
ただ、大島優子演じる相川が割と余計で
、あれでは、梨花は相川に煽られて横領したような感じもしてしまう。
横領が隅にバレて、次長から事情聴取された時に、梨花は開き直って次長を脅迫するけど、ああいうことが出来る(言える)なら、そもそも横領しなかった気がする。しかも、あの後も横領を続けていたってところが、ちょっと納得いかない。返せば不問にするって言われても、返す当てはない訳だから、逃げるかもしくは観念して捕まると思うけど、あの状況で続けるかなあ。あれでとりあえずの穴埋めは出来たとしても、いずれそれもバレる訳で。そういう判断力もなくなっていたってことかな?
所々でちょいちょい笑いが起きていたけど(次長を脅迫するシーンとか)、ここ笑うところ?ってのも気になった。わたしは全く笑えなかったけど…
個人的には、宮沢りえは悪くないけど、ちょっと華やかすぎるかな~という感じ。ドラマの原田知世くらいの、地味で薄幸そうな感じがぴったりだなあと思っていたので、
評価:★★☆(2.5)
悪くはないけど、やっぱり原作を先に読むとかドラマを先に観るのは、良くないのかも。どうしても、ここが違うあそこが違うって、粗探しみたいになっちゃうからね。。。そのうち原作も読んでみようと思いました。
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原作
ドラマでは、旦那がホントいやらしいくらい(笑)のモラハラで、梨花が精神的に追いつめられているのがすごく伝わってきたので、思わず顧客の金に手を付けてしまったり、光太に靡いてしまうのも理解出来たんだけど、こっちはちょっと旦那のモラハラ度が足りないので、どうしてあそこで梨花が光太に付いて行ったのかが、ちょっと弱いかなあ。
光太が部屋に女を連れ込んでいたのも、唐突感があった。あの部屋で息がつまりそうだった、こんな生活いつまでも続かないと思っていたと言われても、えーあんたこの生活めちゃくちゃ享受してたじゃん

映画ならではのアレンジもしていて、ドラマでは、梨花の周りの人間に彼女を語らせる手法で、銀行内部の人間関係はほとんど出てこなかったけど、こっちは梨花の行動が現在進行形で、銀行の上司や同僚の人物像もかなりしっかり描かれている。小林聡美演じるベテラン行員隅がかなり重要な役割でしたが、さすがの存在感でした



横領が隅にバレて、次長から事情聴取された時に、梨花は開き直って次長を脅迫するけど、ああいうことが出来る(言える)なら、そもそも横領しなかった気がする。しかも、あの後も横領を続けていたってところが、ちょっと納得いかない。返せば不問にするって言われても、返す当てはない訳だから、逃げるかもしくは観念して捕まると思うけど、あの状況で続けるかなあ。あれでとりあえずの穴埋めは出来たとしても、いずれそれもバレる訳で。そういう判断力もなくなっていたってことかな?
所々でちょいちょい笑いが起きていたけど(次長を脅迫するシーンとか)、ここ笑うところ?ってのも気になった。わたしは全く笑えなかったけど…
個人的には、宮沢りえは悪くないけど、ちょっと華やかすぎるかな~という感じ。ドラマの原田知世くらいの、地味で薄幸そうな感じがぴったりだなあと思っていたので、
というコピーがついているけど、これもかなり違和感ありますね。最も美しい横領犯
評価:★★☆(2.5)
悪くはないけど、やっぱり原作を先に読むとかドラマを先に観るのは、良くないのかも。どうしても、ここが違うあそこが違うって、粗探しみたいになっちゃうからね。。。そのうち原作も読んでみようと思いました。
DVDの購入はコチラ

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レンタルはコチラ

【ぽすれん】
監督:吉田大八
出演者:宮沢りえ、 池松壮亮、 大島優子、 小林聡美
収録時間:126分
レンタル開始日:2015-06-02
Story
角田光代のベストセラー小説を宮沢りえ主演で描いたサスペンス。銀行で契約社員として働く主婦・梅澤梨花と夫との間には空虚感が漂っていた。ある日、大学生・光太と逢瀬を重ねるようになった彼女は、彼のために顧客の預金に手を付けてしまう。 (詳細はこちら)
角田光代のベストセラー小説を宮沢りえ主演で描いたサスペンス。銀行で契約社員として働く主婦・梅澤梨花と夫との間には空虚感が漂っていた。ある日、大学生・光太と逢瀬を重ねるようになった彼女は、彼のために顧客の預金に手を付けてしまう。 (詳細はこちら)
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