2015年08月21日 (金) | EDIT |
■ 試写会にて鑑賞
罪の余白
2015年/日本/120分
監督: 大塚祐吉
出演: 内野聖陽/吉本実憂/谷村美月/堀部圭亮/利重剛
公式サイト
公開: 2015年10月03日
大学で行動心理学の教鞭を執る安藤聡は、妻を病で亡くして以来、ミッション系の女子高に通う娘の加奈と2人で暮らしていた。ある日、加奈が学校で事故に遭ったという知らせを受け、安藤は病院へ駆けつけるが、加奈はそのまま亡くなってしまう。加奈は教室のベランダの手すりに上り、クラスメイトたちが見ている前で突然落ちたという。事故とも自殺とも取れ、心理学を教える身でありながら、一番身近な娘の気持ちがわからなかったと安藤は自分を責め続け、酒に溺れるようになる。ある日、加奈のクラスメイトだという笹川七緒という少女が、加奈に手を合わせたいと自宅を訪ねてくる。安藤は七緒と話すうちに、パソコンに保存されていた加奈の日記を見つけ出し、その中に木場咲、新海真帆という2人のクラスメイトの名前を見出す。加奈は2人と親しくしていたが、ある日突然陰湿ないじめを受けるようになり、徐々に追いつめられていく様が記されていた。安藤は、咲と真帆に加奈の死の真相を問いただそうと、学校の文化祭へ出向いて七緒を呼び出すが、現れたのは別人だった。困惑した安藤は、訝しげな七緒に、咲と真帆の居場所を教えて欲しいと頼む。七緒が指さした先にいたのは、七緒を名乗って安藤の自宅にやってきた少女だった―――――
煽りを読む限り「渇き。」と似たようなカンジ?と思いながら何となく応募した試写会が当たりまして、行ってきました~
原作は未読です。

2015年/日本/120分
監督: 大塚祐吉
出演: 内野聖陽/吉本実憂/谷村美月/堀部圭亮/利重剛
公式サイト
公開: 2015年10月03日
大学で行動心理学の教鞭を執る安藤聡は、妻を病で亡くして以来、ミッション系の女子高に通う娘の加奈と2人で暮らしていた。ある日、加奈が学校で事故に遭ったという知らせを受け、安藤は病院へ駆けつけるが、加奈はそのまま亡くなってしまう。加奈は教室のベランダの手すりに上り、クラスメイトたちが見ている前で突然落ちたという。事故とも自殺とも取れ、心理学を教える身でありながら、一番身近な娘の気持ちがわからなかったと安藤は自分を責め続け、酒に溺れるようになる。ある日、加奈のクラスメイトだという笹川七緒という少女が、加奈に手を合わせたいと自宅を訪ねてくる。安藤は七緒と話すうちに、パソコンに保存されていた加奈の日記を見つけ出し、その中に木場咲、新海真帆という2人のクラスメイトの名前を見出す。加奈は2人と親しくしていたが、ある日突然陰湿ないじめを受けるようになり、徐々に追いつめられていく様が記されていた。安藤は、咲と真帆に加奈の死の真相を問いただそうと、学校の文化祭へ出向いて七緒を呼び出すが、現れたのは別人だった。困惑した安藤は、訝しげな七緒に、咲と真帆の居場所を教えて欲しいと頼む。七緒が指さした先にいたのは、七緒を名乗って安藤の自宅にやってきた少女だった―――――
煽りを読む限り「渇き。」と似たようなカンジ?と思いながら何となく応募した試写会が当たりまして、行ってきました~

わたしが子供の頃からいじめはあったけど、最近のいじめは、何だか全然違うもののような気がする。
教室での咲たちと加奈のやり取りは、非常にリアルに感じました。咲みたいに、暴力とか目に見える形ではなく、言葉や態度で支配するというところが、今の時代のいじめなのかな。パワハラっぽいというか。真帆への支配に至っては、洗脳と言えるレベルと思う。
咲みたいな子は周到で絶対証拠は残さないし、日記の他に証言があればわからないけど、他のクラスメイトは加奈がああいう目にあっていたことに気付かなかったようだということは、証言すら出ないから、事件化するのは難しいよね…。思い余った安藤が取った行動は、大人としてどうかとは思うけど(咲を罠にはめた訳だからね)、気持ちは理解できる。
咲は、他人に対して、自分の意のままになるかならないか、自分の気に障ることをするかしないかというレベルでしか見ていなかったんだろうな。いじめという感覚すらなかったように思う。だってあんたはあたしの気に障ることを言ったんだから。こういう扱いをされて然るべき、っていう感じ。
安藤が、加奈が落ちた時、どう思った?と聞いた時の、あのリアクションは、何も感じなかったということなんだろうね。あ、落ちちゃった。それだけ。
ビビっていた真帆の方が、自分のしていたことをいじめと認識していたし、年齢相応だなと思った。だから、崇拝していた、自分と相思相愛と思っていた咲が、実はそうではなかったと知った時、真帆が咲を突き落すのかと想像してた。そうはならなくて、怖くて動けなかった真帆は、やっぱり年齢相応なんだな。
でも、芸能事務所のチーフマネージャに咲が言い負かされるシーンでは、どんなに賢くてもやっぱり子供なんだなーと思った。娘を失って平常ではなかったから、安藤は翻弄されてしまったけど、本来の安藤だったら恐らくあしらえただろうとも。
「好きな映画は?」と聞かれて、咲は具体的な作品名と理由を挙げられたのか、すごく気になった。
安藤がベタ
を飼っているという設定なので、ちょいちょい出てくるのですが、この魚の習性をもう少し上手く小道具として使えれば良かったのになーと思いました。
吉本実憂は、「表参道高校合唱部!」と役どころが一緒ですな。あちらは爽やか学園ドラマなので、同じような役どころでもちょっと印象が違います。非常に良かった
内野聖陽も、愛する娘を失って暴走する父親が大ハマり。2人の対決というか、非常に緊迫感があって見応えありました。
評価:★★★☆(3.5)
原作未読なのが良かったのか、どうなるのか全然先が読めず、夢中になって観ちゃいました。吉本実憂の将来性にちょっとオマケ。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
レンタルはコチラ
【ぽすれん】
教室での咲たちと加奈のやり取りは、非常にリアルに感じました。咲みたいに、暴力とか目に見える形ではなく、言葉や態度で支配するというところが、今の時代のいじめなのかな。パワハラっぽいというか。真帆への支配に至っては、洗脳と言えるレベルと思う。
咲みたいな子は周到で絶対証拠は残さないし、日記の他に証言があればわからないけど、他のクラスメイトは加奈がああいう目にあっていたことに気付かなかったようだということは、証言すら出ないから、事件化するのは難しいよね…。思い余った安藤が取った行動は、大人としてどうかとは思うけど(咲を罠にはめた訳だからね)、気持ちは理解できる。
咲は、他人に対して、自分の意のままになるかならないか、自分の気に障ることをするかしないかというレベルでしか見ていなかったんだろうな。いじめという感覚すらなかったように思う。だってあんたはあたしの気に障ることを言ったんだから。こういう扱いをされて然るべき、っていう感じ。
安藤が、加奈が落ちた時、どう思った?と聞いた時の、あのリアクションは、何も感じなかったということなんだろうね。あ、落ちちゃった。それだけ。
ビビっていた真帆の方が、自分のしていたことをいじめと認識していたし、年齢相応だなと思った。だから、崇拝していた、自分と相思相愛と思っていた咲が、実はそうではなかったと知った時、真帆が咲を突き落すのかと想像してた。そうはならなくて、怖くて動けなかった真帆は、やっぱり年齢相応なんだな。
でも、芸能事務所のチーフマネージャに咲が言い負かされるシーンでは、どんなに賢くてもやっぱり子供なんだなーと思った。娘を失って平常ではなかったから、安藤は翻弄されてしまったけど、本来の安藤だったら恐らくあしらえただろうとも。
「好きな映画は?」と聞かれて、咲は具体的な作品名と理由を挙げられたのか、すごく気になった。
安藤がベタ

吉本実憂は、「表参道高校合唱部!」と役どころが一緒ですな。あちらは爽やか学園ドラマなので、同じような役どころでもちょっと印象が違います。非常に良かった

内野聖陽も、愛する娘を失って暴走する父親が大ハマり。2人の対決というか、非常に緊迫感があって見応えありました。
評価:★★★☆(3.5)
原作未読なのが良かったのか、どうなるのか全然先が読めず、夢中になって観ちゃいました。吉本実憂の将来性にちょっとオマケ。
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レンタルはコチラ

【ぽすれん】
監督:大塚祐吉
出演者:内野聖陽、 吉本実憂、 谷村美月、 葵わかな、 宇野愛海、 吉田美佳子、 堀部圭亮、 利重剛、 加藤雅也
収録時間:120分
レンタル開始日:2016-03-02
Story
内野聖陽主演による心理サスペンス。行動心理学者・安藤のひとり娘・加奈が教室のベランダから転落して死亡する。加奈の異変に気付けなかった自分を責める安藤。そんな折、笹川と名乗る加奈のクラスメートが現れ、安藤は娘の日記の存在を知る。 (詳細はこちら)
内野聖陽主演による心理サスペンス。行動心理学者・安藤のひとり娘・加奈が教室のベランダから転落して死亡する。加奈の異変に気付けなかった自分を責める安藤。そんな折、笹川と名乗る加奈のクラスメートが現れ、安藤は娘の日記の存在を知る。 (詳細はこちら)
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2015年10月19日(月) 22:48:06 | 大江戸時夫の東京温度
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