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モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ 
2015年11月03日 (火) | EDIT |
 第28回東京国際映画祭にて鑑賞
モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズモンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ/UN MONSTRUO DE MIL CABEZAS
2015年/メキシコ/75分
監督: ロドリゴ・プラ
出演: ジャナ・ラルイ/セバスティアン・アギーレ・ボエダ/エミリオ・エチェバリア/ウーゴ・アルボレス/ノラ・ウエルタ

ソニア・ボネは、ガンで苦しむ夫に新しい治療を受けさせたいと、新薬の処方を認めてもらえうよう保険会社に申請していたが、却下され、そして夫の病状は悪化の一途をたどっていた。業を煮やしたソニアは、高校生の息子ダリオを連れ、保険会社の調整担当ヴィジャル医師に会いに行く。ソニアが来ていると知ったヴィジャルは逃げるように帰宅し、ソニアはヴィジャルの自宅まで後を付けて夫の検査結果を渡し、見て欲しいと頼み込む。ヴィジャルが来週書類を見ると追い返しにかかると、ソニアはそれでは間に合わないと銃を出して彼を脅す。ヴィジャルは、会社の方針で一定数以外は許可しないことになっており、許可の権限があるのはCEOのサンドバルと人事課ピエトロだと告げると、ソニアはサンドバルらの居場所を聞き出し、彼に会いに行く。しかし、サンドバルらと話をするうちに、ソニアはピエトロを撃ってしまい…


TIFFコンペティション3作目、これで最後。記事が追い付かなーい
すっごいテンポいいな!と思ったら、これも75分。でも説明不足なところもなく、どうしてこういうことに至ったかという経緯もわかるし、コンパクトに上手くまとめられているなという印象。
全て終わった後の裁判の証言によって、回想という形で語られるのも面白いと思いました。

保険料を払っていても肝心な時に使えないんじゃ、どうして!? となるのも無理はない。しかも明確に理由は示されず、挙句の果てには、調査担当は申請却下すると報奨金を得られるなんて聞くとねえ…。「シッコ」とか観ていて知ってはいたけど、やっぱり日本とは保険の制度も全然違うんだなあということが良くわかった。
ソニアは別にお金の困っている訳でもない、ひたすら夫を何とかしたいだけという思いが動機というところが身につまされる。
最初は息子も暴走する母親を止めていたけど、だんだん母ちゃんを守らなきゃ!という感じに成長する(というのも語弊があるかもしれないが)感じも良かったな。

カメラが正面を外していたりとか、ガラス越しとか、変わった撮り方が多くて、カメラワークもちょっと面白かったです。

評価:★★★☆(3.5)
個人的には、こういう普通の人がやむにやまれず犯罪に手を染めてドツボにハマっていく系が好きなので、楽しめました。

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THEMA:東京国際映画祭
GENRE:映画
TAG:ロドリゴ・プラ ジャナ・ラルイ セバスティアン・アギーレ・ボエダ エミリオ・エチェバリア ウーゴ・アルボレス ノラ・ウエルタ 第28回東京国際映画祭 
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この記事へのコメント
こんにちは!
こんにちは。
ソニアだったんだ…!ヒロインの名前…!ずっとモニカだと思っていました。自ブログ直します…。
それは置いておいて、カメラワークについては恐らく、色んな人の視点というものを表現したかったからこのようになったのではないかと思います。
息子の目には母の行動はどう映ったのでしょうかしらね。
2015年12月02日(水) 12:32 |   | ここなつ #/qX1gsKM[ EDIT]
ここなつさん
コメントありがとうございますv-411

> ソニアだったんだ…!ヒロインの名前…!ずっとモニカだと思っていました。自ブログ直します…。

記憶は定かじゃないですが、メモ取っていたのでたぶん。

> それは置いておいて、カメラワークについては恐らく、色んな人の視点というものを表現したかったからこのようになったのではないかと思います。
> 息子の目には母の行動はどう映ったのでしょうかしらね。

最後のひざまくらのシーンが印象的でした。
暴走しちゃったけれど、元々、夫を助けたいというところから来ている訳ですしね。
理解していると思いますよ。
2015年12月03日(木) 19:46 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
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