2015年11月21日 (土) | EDIT |
■ 試写会にて鑑賞
母と暮せば
2015年/日本/130分
監督: 山田洋次
出演: 吉永小百合/二宮和也/黒木華/浅野忠信/加藤健一
公式サイト
公開: 2015年12月12日
長崎で助産婦として暮らしている福原伸子は、1945年08月09日、原爆で長崎医科大学に通っていた息子の浩二を亡くす。既に夫と上の息子も亡くしていた伸子は天涯孤独となり、浩二の恋人だった佐多町子が頻繁に訪れ、世話を焼いてくれることをありがたく思っていた。浩二の遺体は見つからなかったため、伸子は浩二の生存を諦めきれずにいたが、3年が経って漸く息子の死を受け入れる気持ちになっていた。そんなある日、伸子の前にひょっこり浩二の幽霊が現れる。それ以来、浩司は時々伸子の前に現れるようになり、伸子は浩二が生きていた頃と変わらず、2人で色々な話をするようになるが―――――
最初にタイトル聞いた時、パクリかと思ったんですよね(笑) そもそも、井上ひさしに「父と暮せば」と対になる、長崎を舞台にした作品の構想があったそうで、そこからインスピレーションを得て山田洋次が脚本を書いたそうな。

2015年/日本/130分
監督: 山田洋次
出演: 吉永小百合/二宮和也/黒木華/浅野忠信/加藤健一
公式サイト
公開: 2015年12月12日
長崎で助産婦として暮らしている福原伸子は、1945年08月09日、原爆で長崎医科大学に通っていた息子の浩二を亡くす。既に夫と上の息子も亡くしていた伸子は天涯孤独となり、浩二の恋人だった佐多町子が頻繁に訪れ、世話を焼いてくれることをありがたく思っていた。浩二の遺体は見つからなかったため、伸子は浩二の生存を諦めきれずにいたが、3年が経って漸く息子の死を受け入れる気持ちになっていた。そんなある日、伸子の前にひょっこり浩二の幽霊が現れる。それ以来、浩司は時々伸子の前に現れるようになり、伸子は浩二が生きていた頃と変わらず、2人で色々な話をするようになるが―――――
最初にタイトル聞いた時、パクリかと思ったんですよね(笑) そもそも、井上ひさしに「父と暮せば」と対になる、長崎を舞台にした作品の構想があったそうで、そこからインスピレーションを得て山田洋次が脚本を書いたそうな。
「父と暮せば」がすっごく良かったので、対になる作品ということで期待しすぎたのかもしれない。それにしても、ちょっとどうかと思う内容でした。
「父と暮せば」は、生き残った自分を責めている娘に対して、未来を向いて生きるように父親の幽霊が励ますという展開なので、こちらも死んだ息子が母親を励ます話なのかと思ったら、全然違った。「父と暮せば」は、遺された者は死んだ者の命を継いでいくというところがテーマだと思うのだけど、こっちはテーマがいまいちわからない。
町子のエピソードは「父と暮せば」から引っ張ったものですが(死んだ友人の母親に責められたというのもあった気がする)、全体から見るとこれはオマケみたいなもんで、基本、母親と息子の幽霊のぐだぐだ思い出話。またこれが長いんだ。一瞬眠気に襲われました。
「父と暮せば」は4日間の出来事なんですが、浩二は夏に初めて出てきて、秋になっても出てくるし、年末にもまだいるし、っていうかお前いつまでいるの?
って思った。挙句の果てには、弱った母を連れて行っちゃった。そりゃ母親としては息子と一緒にいられるので、本望かもしれないけどさあ…
それ以外にも、余計なエピソードが多すぎる気がする。戦死した長男が夢枕に立ったシーンはホラーかと思った。あれいらないでしょ。
町子が民子に付き添って復員局に行くシーンで、父親の死を聞いた民子が、祖父に泣いてはいけないと言われて堪えているのに、なんでお前が泣くの? お祖父さんには黙っててあげるから、ここでは泣いてもいいんだよと言ってあげられないのか。このシーン自体いらないなあと思った。ま、そうすると本田望結の出番ないけど(笑)
ストーリー展開だけではなく、演出も肌に合わなかった。詳しく知っている訳ではないけれど、町の様子も、原爆投下から3年後には見えなかったなあ。
浩二が幽霊ということを表そうとしているのか、浩二が持ったレコード
が宙に浮いていたりするのもダメだったけど、ラストの葬儀から合唱の件は ( ゚Д゚)ポカーン でした。何じゃあれ。
キャスティングに文句はないんですが…
さすが永遠の17歳、ニノは学ランが似合う(笑)
浅野忠信が出ているのは、「父と暮せば」に出ているので敢えてキャスティングしたんだろうな。役どころとしては同じだし。浅野忠信演じる黒田が、町子に連れられて福原家に挨拶に来るシーンでは、 (;_;) ホロリとしました。あそこくらいかな。
評価:★(1.0)
井上ひさしが書いていたら、絶対にこうはならなかっただろうなと思えてならない。役者は良かっただけに、非常に残念です。
DVDの購入はコチラ
【amazon】
レンタルはコチラ
【ぽすれん】
「父と暮せば」は、生き残った自分を責めている娘に対して、未来を向いて生きるように父親の幽霊が励ますという展開なので、こちらも死んだ息子が母親を励ます話なのかと思ったら、全然違った。「父と暮せば」は、遺された者は死んだ者の命を継いでいくというところがテーマだと思うのだけど、こっちはテーマがいまいちわからない。
町子のエピソードは「父と暮せば」から引っ張ったものですが(死んだ友人の母親に責められたというのもあった気がする)、全体から見るとこれはオマケみたいなもんで、基本、母親と息子の幽霊のぐだぐだ思い出話。またこれが長いんだ。一瞬眠気に襲われました。
「父と暮せば」は4日間の出来事なんですが、浩二は夏に初めて出てきて、秋になっても出てくるし、年末にもまだいるし、っていうかお前いつまでいるの?

それ以外にも、余計なエピソードが多すぎる気がする。戦死した長男が夢枕に立ったシーンはホラーかと思った。あれいらないでしょ。
町子が民子に付き添って復員局に行くシーンで、父親の死を聞いた民子が、祖父に泣いてはいけないと言われて堪えているのに、なんでお前が泣くの? お祖父さんには黙っててあげるから、ここでは泣いてもいいんだよと言ってあげられないのか。このシーン自体いらないなあと思った。ま、そうすると本田望結の出番ないけど(笑)
ストーリー展開だけではなく、演出も肌に合わなかった。詳しく知っている訳ではないけれど、町の様子も、原爆投下から3年後には見えなかったなあ。
浩二が幽霊ということを表そうとしているのか、浩二が持ったレコード

キャスティングに文句はないんですが…
さすが永遠の17歳、ニノは学ランが似合う(笑)
浅野忠信が出ているのは、「父と暮せば」に出ているので敢えてキャスティングしたんだろうな。役どころとしては同じだし。浅野忠信演じる黒田が、町子に連れられて福原家に挨拶に来るシーンでは、 (;_;) ホロリとしました。あそこくらいかな。
評価:★(1.0)
井上ひさしが書いていたら、絶対にこうはならなかっただろうなと思えてならない。役者は良かっただけに、非常に残念です。
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【ぽすれん】
監督:山田洋次
出演者:吉永小百合、 二宮和也、 黒木華、 浅野忠信、 加藤健一、 広岡由里子、 本田望結、 小林稔侍、 辻萬長、 橋爪功
収録時間:130分
レンタル開始日:2016-06-15
Story
山田洋次監督・脚本、吉永小百合、二宮和也主演で贈る母と息子の愛情を描くドラマ。1948年の長崎で助産婦をして暮らす伸子。彼女の前に3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二が現れる。その日から浩二は度々伸子の前に姿を見せるようになり…。 (詳細はこちら)
山田洋次監督・脚本、吉永小百合、二宮和也主演で贈る母と息子の愛情を描くドラマ。1948年の長崎で助産婦をして暮らす伸子。彼女の前に3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二が現れる。その日から浩二は度々伸子の前に姿を見せるようになり…。 (詳細はこちら)
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映画『母と暮せば』を試写会で観ました。予告編や山田洋次監督密着のメイキング・ドキ
2015年12月04日(金) 00:00:41 | 大江戸時夫の東京温度
1948年8月9日。 長崎で助産婦をしている伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。 その後、浩二は時々伸子の前に現れ、二人はたくさんの話をするようになった。 一番の関心は浩二の恋人・町子のこと。 「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。 そんなふたりの時間は、永遠に続くように見えたが…。 ヒューマンドラマ。
2015年12月07日(月) 18:17:47 | 象のロケット
まるで吉永小百合による朗読の再現劇。
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2015年12月12日(土) 23:18:04 | パピとママ映画のblog
母と暮せば@一ツ橋ホール
2015年12月15日(火) 12:25:54 | あーうぃ だにぇっと
戦争で生き残った遺族の生き辛さを表現している物語だ。色々なエピソードが登場するけど、息子の言葉は母の心の葛藤なのだ。子供が父の消息を尋ねるシーンが感動的だった。あれが未来に向かう本来の姿だ。
2015年12月16日(水) 23:30:36 | とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
映画「母と暮せば」を鑑賞しました。
2015年12月23日(水) 18:54:47 | FREE TIME
『母と暮せば』監督 : 山田洋次音楽 : 坂本龍一出演 : 吉永小百合、二宮和也黒木華、浅野忠信、他 物語・1948年8月9日、長崎で助産師をしている伸子(吉永小百合)のところに3年前に原爆で失ったは
2016年01月14日(木) 12:48:42 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
母と暮せば
長崎に落とされた原爆で亡くなった筈の息子の亡霊が、
3年ぶりに母親の前に現われて、婚約者の行く末を案じる...
【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞)
構想:井上ひさし
2017年01月22日(日) 15:03:38 | cinema-days 映画な日々
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