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海難1890 
2015年12月28日 (月) | EDIT |
 ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞
海難1890海難1890
2015年/日本、トルコ/132分
監督: 田中光敏
出演: 内野聖陽/ケナン・エジェ/忽那汐里/アリジャン・ユジェソイ/小澤征悦
公式サイト
公開: 2015年12月05日

1899年07月14日、オスマン帝国のフリゲート艦エトゥールル号は、皇帝アブデュルハミト2世の親書を持ち、オスマン・パシャ提督以下618名の乗組員を乗せ、大日本帝国に向けてイスタンブールを出港する。11か月の航海を経て、エルトゥールル号は横浜へと到着する。そして1890年09月15日、横浜港を経ちオスマン帝国への帰路で台風に遭ったエルトゥールル号は、和歌山県沖で遭難する。沈没を回避しようとしたものの力及ばず、機関室担当のムスタファ大尉は、べキール兵曹から、爆発する恐れが高いため艦内に避難を促すことを託される。ムスタファは艦内を走るが、その時爆発が起きる。和歌山県の紀伊大島にある樫野村でその爆発音を耳にした村民たちは、慌てて海岸へとやってくる。そこには次々と打ち上げられる人の姿があった。田村元貞医師を始めとする村民たちは、必死で彼らを助けようと奔走するが、618名のうち生き残ったのはわずか69名だった。ムスタファは生き残った自分を責め続けていたが、田村の診療所を手伝うハルの献身的な介護や船員たちを必死で救ってくれた村の人たちの真心を感じ、次第に心を開いていく。
そして95年の時が経ち、1985年、イラン・イラク戦争の停戦条約が破られ、テヘランはミサイル攻撃を受けていた。フセイン大統領は、48時間後にテヘラン上空を飛ぶ飛行機への無差別攻撃を宣言し、テヘラン在留日本人たちはイランを出国しようとするが、どこの航空会社も自国民を出国させることで精一杯で、日本人にはチケットを売ってくれずにいた―――――


積極的に観る気はなかったのですが、yahoo!映画でも評価がいいし、ちょっと時間があったので、急遽鑑賞決定。観客はおっさん4人とわたしだけでした(笑)
映画の冒頭で、トルコ大統領のメッセージが流れました。日本・トルコ友好125周年なんですって。
二部構成になっていて、前半は1890年のエトゥールル号海難事故編、後半は1985年のイラン・テヘラン在留邦人救出事件になっています。
エルトゥールル号の事件を知ったのは、結構最近かなぁ。あんまり知られていなかったですよね。そういう意味では、こういうことがあったと知るにはいい映画だと思います。「杉原千畝 スギハラチウネ」の時とおんなじこと言ってるなわたし。

二部構成にしたからか、ちょっと人物描写が薄っぺらいなとは思う。いい人しか出てこないし。
トルコのムスタファとべキール、日本の田村とハルの描写はまあマシなんですが、工藤とか酷い  相反する者同士でも、命の前では協力しあうというところを描きたかったんだろうけど、別に工藤が田村を良く思っていなかったとか、中途半端に入れなくてもいいでしょ。竹中直人も勿体ないなあ。

史実なのかもしれないけど、村人たちが血の付いた遺留品を綺麗にしたり繕ったりしているところをムスタファが見て、日本人の真心を感じるというシーンがあったけど、黙って遺留品を持ち去るってありなのか? 管理しているのがわかっているのに。そりゃムスタファも勘違いするでしょ。何故か田村が英語ぺらぺらな設定なので、ムスタファが怒鳴り込んできてから「お前に見せたいものがある」じゃなくて、最初から説明すりゃいいのにと思った。

それでも前半は結構力を入れているし、まぁいいんですが、後半がねえ。。。正直、後半はいらなかった気がする。前半に比べてやっつけ感がひどい。
空港で飛行機に乗せろと騒いでいたトルコ人たちは、エルトゥールル号の事件を言われて、そうだった!って思い出した訳ではなく、全く覚えていなかったみたいなのに、ムラトの演説を聞いただけで黙って飛行機を譲るって。ムラトも演説するだけして、「最後は皆さんが決めることです」とか、 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
しかも日本人を送り出す時に、拍手して道をあけるって意味わからん。なんで拍手? すぐにでもテヘランから出ないと命が危ないっていうのに、あんなことしている暇ないでしょ ( ・_・)┌θ☆( >_<) ドカッ とか、木村家の息子をあんな奥から連れ出すって、外から見えないでしょ o(・_・)○☆パンチ! とか、ツッコミどころありまくり。
飛行機の搭乗を譲ってくれたことは事実でしょうが、もうちょっと上手い演出は出来るでしょう。やりすぎで醒めた。

評価:★☆(1.5)
前半だけで良かったのにねえ、後半のせいで台無し。もう少し演出を考えるべき。役者は悪くなかっただけに残念です。
yahoo!映画でなんでこんなに点数が高いのか謎。マジで。(この投稿時点で4.0超えてましたよ)


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監督:田中光敏
出演者:内野聖陽、 ケナン・エジェ、 忽那汐里、 アリジャン・ユジェソイ、 小澤征悦、 宅間孝行、 大東駿介、 渡部豪太、 徳井優、 小林綾子、 蛍雪次郎、 かたせ梨乃、 川野直輝、 三輪ひとみ、 斉藤とも子、 池谷のぶえ、 みのすけ、 辻本佑樹、 金子昇、 高田敏江、 上田耕一、 夏川結衣、 永島敏行、 竹中直人、 笹野高史
収録時間:132分
レンタル開始日:2016-06-08

Story
日本とトルコの友好125周年を記念して制作された、田中光敏監督によるドラマ。1890年、和歌山県沖で発生したエルトゥールル号海難事故。その95年後、1985年のテヘラン邦人救出劇。時代を超えたふたつの出来事から両国の強い絆を映し出す。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:田中光敏 内野聖陽 ケナン・エジェ 忽那汐里 アリジャン・ユジェソイ 小澤征悦 竹中直人 
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