週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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最愛の子 
2016年02月24日 (水) | EDIT |
 シネスイッチ銀座にて鑑賞
最愛の子最愛の子/親愛的
2014年/中国、香港/130分
監督: ピーター・チャン
出演: ヴィッキー・チャオ/ホアン・ボー/トン・ダーウェイ/ハオ・レイ/チャン・イー
公式サイト
公開: 2016年01月16日

2009年07月18日。中国、広東省深圳(シンセン)でネットカフェを営むティエン・ウェンジュンは、元妻ルー・シャオジュアンとの間に産まれた3歳の息子ポンポンことティエン・ポンを溺愛していた。ある日、遊びに出かけたポンポンが帰宅せず、ティエンとシャオジュアンは必死に探すものの、羅湖(ルオフー)駅の防犯カメラに、男に抱きかかえられて連れ去られるポンポンの映像があったが、男とポンポンの行方は杳として知れなかった。ネット上には偽情報が溢れ、謝礼金を騙し取ろうとする手合いに疲れながらも、希望を捨てきれないティエンは、“行方不明児を探す親の交流会”に参加し、息子を探し続けていた。シャオジュアンは息子を気に掛けるあまり、再婚した夫との仲がぎくしゃくするようになっていた。ポンポンが行方不明となってから3年後、安徽(アンキ)省にポンポンに似た子がいるという情報を受け、ティエンとシャオジュアンは、“交流会”のリーダー、ハンと共に安徽省に向かう。そこにいたのは、間違いなくポンポンだった。ティエンたちは漸くポンポンを見つけて歓喜するが、ポンポンはティエンたちを覚えておらず、誘拐犯であるリー・ホンチンを母と慕い泣く。ホンチンは、亡くなった夫ヤン・ミンフーが、深圳にいる女に産ませた子供だと言って、3年前にポンポンを連れてきたというのだが…


ずっと行こう行こうと思っていて、シネスイッチはいつも混むのでタイミングを計っていたのですが、漸く行けました。
これ、実話を元にしているんですよね。
一人っ子政策、児童誘拐問題、都市部と農村部の貧富の差など、中国が抱えている色々な問題を詰め込んでいて、垣間見られたような気がしました。

誘拐された子供が戻ってきたはいいけれど、子供に忘れられていた両親、子供の出自を薄々感づきながらも慈しんで育てた養母。
もうひとりの息子」「そして父になる」みたいに取り違えてしまった子とはまた違って、養母であるホンチンは、ポンポンは夫がよそで産ませた子、なさぬ仲であっても(でも実はそうではないかもと気付きながら)、自分の子だと思って慈しんで育てていた。それは、ポンポンやジーファンが懐いていたり、ホンチンがジーファンを養子にしようとしたことからもわかる。だから、幼くして子供を奪われ、挙句の果てにその子供に忘れられてしまったという立場であるティエンも、ホンチンを責められなかったんでしょう。ティエンが外に出るのに、寝ているポンポンを抱えて連れて行くのも、ティエンの気持ちを考えると胸が締め付けられるようでした。
ポンポンの誕生日パーティーで、ハンが、妻に子供が出来たと仲間たちに告げるシーン。ハンが謝るんだよね。子供が出来ました、ごめんなさい。いなくなった子を諦めた訳じゃないけど、帰ってくるか来ないかわからない子を待ち続けるのに疲弊してしまったハンの気持ちは痛いくらい理解できる。そしてその報告を聞く、仲間たちの複雑な顔。祝福したいけど、自分の身を顧みて、素直に祝福できない。
ここに出てくる親たちの気持ちが切なくて泣けました。
ラストで判明するホンチンの妊娠は、希望なのか絶望なのか…

手持ちカメラを使って撮影しているので、ブレがちょっと気になった。臨場感は出るんだけど、観ている方としてはちょっと辛い。
あと、ラストでモデルになった誘拐事件の当事者たちの映像が流れるんだけど、これはいらなかったような気がするな。

ヴィッキー・チャオは、どうも「少林サッカー」のイメージが強いんだけど、こういう役も出来る年になったんですねえ。非常に良かったです  ホアン・ボーって、しゅっとした古田新太に見えて仕方ありませんでした(笑)

評価:★★★★(4.0)
わたしには子供はいないけれど、親世代だからか、親の苦悩がすごく伝わってくるずっしり重い映画でした。キツイけれどオススメ。


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【ぽすれん】

監督:ピーター・チャン
出演者:ヴィッキー・チャオ、 ホアン・ボー、 トン・ダーウェイ、 ハオ・レイ
収録時間:130分
レンタル開始日:2016-08-02

Story
『ウォーロード 男たちの誓い』のピーター・チャン監督がヴィッキー・チャオ主演で描くヒューマンミステリー。3歳の男の子が何者かに誘拐される。3年後、両親は息子と再会するが、彼は実の親を覚えておらず、育ての親との別れを悲しみ…。 (詳細はこちら

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