fc2ブログ
週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
| LOGIN |
HOME > た~と > ダーク・プレイス
ダーク・プレイス 
2016年06月14日 (火) | EDIT |
 試写会にて鑑賞
ダーク・プレイスダーク・プレイス/DARK PLACES
2015年/イギリス、フランス、アメリカ/113分
監督: ジル・パケ=ブランネール
出演: シャーリーズ・セロン/ニコラス・ホルト/クロエ・グレース・モレッツ/クリスティナ・ヘンドリックス
公式サイト
公開: 2016年06月24日

1985年に起きたカンザス一家惨殺事件の遺族、リビー・デイ。8歳の彼女の証言により、兄のベンが、母パティと姉のミシェル、デビーの3人を殺した犯人として逮捕されていた。1人遺されたリビーは事件を知った人々からの善意の寄付で生き延びていたが、事件から28年が経過し、生活は困窮するようになっていた。ある日、リビーの元に、報酬500ドルで自分たちの主催する会合に出て欲しいという手紙が届く。手紙を出したライル・ワース曰く、殺人事件の謎を解き明かすことを趣味としている殺人事件オタクが集まる会合があり、彼らの前で事件について語って欲しいと言う。報酬につられたリビーは、ライルの主催する“殺人クラブ”の会合へと出向くが、そこで、10年以上経った事件の証拠が3週間後に廃棄されてしまうため、新事実を突き止めベンの釈放に力を貸してほしいと告げられる。ベンが犯人だと信じているリビーは協力を拒むものの、報酬のためにライルたちと協力し、事件を掘り起こすことになるが…


TIFFの上映リストに挙がっていた時から気になっていたのですが、運良くスペシャルゲストによるトークイベント付き試写会をGET!
ゴーン・ガール」と同じ原作者ということだったので、ああいう展開を期待しちゃっていたこともあるのですが、ちょっとテイストが違いました。ミステリなので謎解き要素はあるっちゃあるんですが、それよりも、犯罪被害者である主人公リビーの再生物語、かな。

ベンが悪魔崇拝をしていて、真犯人ではないのでは…という展開になって、「デビルズ・ノット」を思い出しました。リビーが8歳ということを考えても、どうも答えを誘導されているようだったし。でもその後の展開は違ったけどね。

殺人事件だけじゃなくて、少女たちへの性的いたずら事件も絡んでいてちょっとややこしいんだけど、殺人事件を追うリビーと、28年前のベン視点での回想が交互に出てくるので、何となく真相は察することが出来ちゃう。ママの方はちょっとわかりやすいし、ミシェルの方も、ベンが罪をかぶっているということからして、ディオンドラ絡みということも想像がつく。だから、事件の真相がどうとかよりも、主人公の再生物語と思ったのはそこなんですよね。「ゴーン・ガール」だって、事件の真相というよりは、夫婦関係が肝だったし。

母と姉が殺されて1人だけ生き延び、犯人は兄ということでリビーがトラウマを抱えていることはわかるし、それ自体は同情すべきことなんだけど、事件から28年経っても働かずに寄付金で暮らしているって設定がすごいなーと思っちゃった。印税をあてにして?自叙伝も発行したとか、困窮してもそれでも働こうとしないとか、事件を食い物にしているという感じが。事件の真相がわかって、前向きな感じで終わっているので、まだ良いんですけどね。

シャーリーズは穴の開いたTシャツを着ていても美しかった  クロエたんはごつくなっちゃったな…牛 を殺すシーンはちょっとホラーでした。

評価:★★☆(2.5)
ちょっと期待しすぎたかなー。ミステリではなく、主人公の再生の物語と思って観に行けばいいかも。

ちなみに、トークイベントのスペシャルゲストはボクサーの高野人母美でした(→映画.comニュース)。案の定映画と全く関係のないトークをして(内容も覚えていない)、服を脱いで司会のキクチ・ウソツカナイとかいう芸人にパンチを入れて帰って行きました。当日が29歳の誕生日ということだったので、映画が28年前の事件についての話だから、おそらく年齢でゲストを探したんでしょうね。彼女に罪はないけれど、もうちょっと考えてゲストを選定して欲しいもんだ。


DVDの購入はコチラ
【amazon】

 

レンタルはコチラ
【TSUTAYA DISCUS】

ダーク・プレイスダーク・プレイス

関連記事

記事が気に入りましたら、ぽちっとお願いします
fc2ブログランキング    にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

THEMA:☆試写会☆
GENRE:映画
TAG:ジル・パケ=ブランネール シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト クロエ・グレース・モレッツ クリスティナ・ヘンドリックス 
※当ブログ内の同一タグが張られた記事一覧が表示されます。
COMMENT
この記事へのコメント
ご覧になったのですね!!
こんにちは。コメントをさせていただこうと思い、ちょっぴり遅くなってしまいました。すみません。
ご覧になったのですね!!そうなんですよ。「ゴーン・ガール」とはテイストが違う作品でした。しかし、みんながちょっとずつちょっとずつ異常な所がある、その不気味さや、アメリカの片田舎の閉鎖性(かと思うとディオンドラが行方をくらましたことについては誰も気にせず寛大)がじわじわと効いてくる作品だったと思います。
2016年06月28日(火) 12:52 |   | ここなつ #/qX1gsKM[ EDIT]
ここなつさん
コメントありがとうございますv-411

> こんにちは。コメントをさせていただこうと思い、ちょっぴり遅くなってしまいました。すみません。

いえいえ、そんな謝られることでは。お気になさらず。

> しかし、みんながちょっとずつちょっとずつ異常な所がある、その不気味さや、アメリカの片田舎の閉鎖性(かと思うとディオンドラが行方をくらましたことについては誰も気にせず寛大)がじわじわと効いてくる作品だったと思います。

確かにアメリカの片田舎感ありましたねー。日本よりよほど閉鎖的と思います。
ディオンドラは、よくある田舎娘の家出で片付けられたんでしょうねえ。
2016年06月29日(水) 22:44 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
トークイベント
りおさん☆コメントいただきありがとうございます。
トークイベント付試写会だったのですね?いいな~
確かに、全く関係ない人を呼ばれても・・・って思いますよね。

ある程度察しはつくけれど、なかなかのミステリでした。
シャーリーズ・セロンはボロを着てても美人ですね(笑)
2016年07月12日(火) 00:33 |   | ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2[ EDIT]
ノルウェーまだ~むさん
コメントありがとうございますv-411

> トークイベント付試写会だったのですね?いいな~
> 確かに、全く関係ない人を呼ばれても・・・って思いますよね。

関係ない人が来るのはよくあるパターンだし、期待はしていなかったんですが、なんで彼女だったのかが謎です。

> ある程度察しはつくけれど、なかなかのミステリでした。
> シャーリーズ・セロンはボロを着てても美人ですね(笑)

美人はどんな格好をしていても美人ですね。
羨ましいわ~
2016年07月14日(木) 23:52 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
こちらにも
私も主人公が、貧乏になりつつあるのに働こうとしないのとかなぜ?と思ってましたが、
小さい頃からそういう他人に依存して生活してたから
自分で働くという意識が湧かないのだと言う事に思い至りました。
確かに主人公の再生物語でしたね
2017年02月18日(土) 14:26 |   | maki #jQTfdwCM[ EDIT]
makiさん
こちらにもありがとうございますv-344

> 私も主人公が、貧乏になりつつあるのに働こうとしないのとかなぜ?と思ってましたが、
> 小さい頃からそういう他人に依存して生活してたから
> 自分で働くという意識が湧かないのだと言う事に思い至りました。

働かなくてもお金が入ってきたらねえ。。。
そうなっちゃっても、しょうがないんでしょうけど。
子供の頃の凄惨な事件を、生活の手段にしているという設定がすごいなと思いました。
2017年02月21日(火) 23:40 |   | りお(管理人) #xPbS6JcU[ EDIT]
コメントを投稿
URL:
COMMENT:
PASS:
SECRET: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
1985年、アメリカ・カンザス州の町。 デイ家の母親と娘2人の殺害事件で逮捕されたのは、当時中学生だった長男ベン。 決め手は8歳の三女リビーの証言だった。 …28年後、定職もなく金に困っていたリビーは、「殺人クラブ」という団体の会合に招かれ、報酬目当てに出席する。 意外にもメンバーのライルはベンの無罪を主張。 リビーは忘れかけていた事件の記憶をたぐり寄せていく…。 サスペンス・スリラー。  ...
2016年06月18日(土) 23:51:06 |  象のロケット
『ゴーン・ガール』の原作者の新たな小説の映画化。 なるほど~。そう来ますか。 この手の作品は、最後に所謂“衝撃の結末”が待ち受けている訳ですが、これも、意外と言えば意外な結末で、しかも、色んな出来事が絡んでいたということなんですね。とは言っても、メインの事...
2016年06月25日(土) 17:34:49 |  勝手に映画評
「ゴーン・ガール」の原作者の作品ってコトで観に行ったんだけど、だいぶ違う感じだったなぁ。 話の内容自体もそうだけど、映画としてのデキもだいぶ違いが・・・。 正直なとこ ...
2016年06月26日(日) 00:00:12 |  時間の無駄と言わないで
パノラマ部門。「ゴーン・ガール」のギリアン・フリンのスリラー小説を「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール監督で映画化。フランス人監督作品。シャリーズ・セロン姐さんが主役を張る。しかし姐さんはいつからこんなにやさぐれキャラが定番になったのだろう?幼い7歳の時に家の中で母と姉2人を惨殺され孤児になったリビー・デイ(シャリーズ・セロン)。彼女の証言もあり、実の兄ベン(当時15歳)が犯人として逮捕され...
2016年06月27日(月) 01:11:23 |  ここなつ映画レビュー
それぞれの嘘 公式サイト http://dark-movie.jp 原作: 冥闇 (ギリアン・フリン著/小学館)監督: ジル・パケ=ブランネール  「サラの鍵」 1985年のカンザスの町。8歳のリビー
2016年06月27日(月) 19:56:36 |  風に吹かれて
DARK PLACES 上映時間 113分 映倫 PG12 製作国 イギリス/フランス/アメリカ 原作 ギリアン・フリン 『冥闇』(小学館刊) 脚本:監督 ジル・パケ=ブランネール 出演 シャーリーズ・セロン/ニコラス・ホルト/クロエ・グレース・モレッツ/タイ・シェリダン/スターリング・ジ...
2016年06月28日(火) 20:24:44 |  to Heart
24時間×10日間という過酷な介護体制では、人間の限界を超える境界線をまたいだ瞬間を体験してきた私。 昼寝をちゃんとして夜に備えたかったけど、「あ!またおばあちゃんが勝手に散歩に出掛けちゃった!!」と、部屋を探しても見当たらないおばあちゃんが、よその畑の作物を勝手にもいできてしまった夢を見て、30分もしないうちにガバッと飛び起きてしまったりと、なかなか身体が休まらない日々。 境界線の先に...
2016年07月10日(日) 18:00:07 |  ノルウェー暮らし・イン・原宿
7日のことですが、映画「ダーク・プレイス」を鑑賞しました。 8歳のときに起きた一家惨殺事件で生き残ったリビーのもとに 有名事件の真相について話し合う「殺人クラブ」から招待状が届く 彼女が兄の犯行を証言した事で長男ベンが終身刑になった事件について話せば謝礼...
2016年08月31日(水) 23:14:47 |  笑う社会人の生活
「ゴーン・ガール」の原作者ギリアン・フリンの世界的ベストセラー『冥闇』をシャーリーズ・セロン主演で映画化したミステリー・ドラマ。幼い頃に家族を惨殺され、その犯人として実の兄を名指しした少女が、その28年後に、兄の無実を信じる謎の組織と関わったことから、封印していた過去の記憶と向き合い、事件の意外な真相に迫っていくさまを描く。共演はニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツ、クリスティナ・ヘ...
2016年09月01日(木) 12:07:19 |  パピとママ映画のblog
DARK PLACES 2015年 イギリス/フランス/アメリカ 113分 ミステリー/サスペンス PG12 劇場公開(2016/06/24) 監督: ジル・パケ=ブランネール 製作: シャーリーズ・セロン 原作: ギリアン・フリン『冥闇』 脚本: ジル・パケ=ブランネール 出演: シャー...
2017年01月10日(火) 12:03:25 |  銀幕大帝α
【概略】 7歳の時に起きた一家惨殺事件で生き残ったリビー。28年後、彼女の下に有名事件の真相を語り合う殺人クラブから招待状が届く。 サスペンス 28年前に起きた一家惨殺事件で生き残った、7歳の少女リビー。彼女の証言により、殺人犯として逮捕されたのは、兄のベンだった。大人になったリビーの元へからの招待状が届く。「無実」を語り始めたベンに残された時間は、あと21日。闇に葬られ...
2017年02月01日(水) 08:43:48 |  いやいやえん
ダーク・プレイス 8歳の時に起きた一家惨殺事件で生き残った娘の元に 28年後、有名事件の真相を語り合う殺人クラブから招待状が届く... 【個人評価:★★★ (3.0P)】 (自宅鑑賞) 原題:Dark Places 原作:ギリアン・フリン「冥闇」
2017年08月11日(金) 23:23:13 |  cinema-days 映画な日々