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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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生きうつしのプリマ 
2016年07月28日 (木) | EDIT |
 ユナイテッド・シネマ豊洲にて鑑賞
生きうつしのプリマ生きうつしのプリマ/DIE ABHANDENE WELT
2016年/ドイツ/101分
監督: マルガレーテ・フォン・トロッタ
出演: カッチャ・リーマン/バルバラ・スコヴァ/マティアス・ハービッヒ/グンナール・モーラー/ロバート・ジーリンガー
公式サイト
公開: 2016年07月16日

しがないクラブ歌手のゾフィ・クロムベルガーの元に、ある日、父親のパウルから、切羽詰まった声で呼び出しの電話がかかってくる。翌日、訪れた実家で見せられたものは、1年前に亡くなった母エヴェリンに瓜二つのオペラ歌手、カタリーナ・ファビアーニのネットニュースだった。パウロはカタリーナとコンタクトを取りたいと、強引にゾフィをNYに行かせようとするが、カタリーナはメトロポリタン・オペラ・ハウスで歌う程の著名な歌手であり、同じ歌手ではなるものの世界が違うとゾフィは大いに戸惑う。パウロのあまりの強引さに、ゾフィはやむなくNYへ行き、カタリーナの楽屋を訪ねるが、話を切り出しかねていた。カタリーナのエージェント、フィリップと親しくなったゾフィは、彼の協力を得て、再びカタリーナに会うことができたものの、カタリーナは他人の空似と取り付く島もない。ゾフィはフィリップと、老人ホームにいるカタリーナの母親ローザに会いに行く。ローザは認知症だったが、エヴェリンの写真を見せると、エヴェリンの名前を口にする。やはりカタリーナと母エヴェリンと何か関わりがあると確信したゾフィだが―――――


邦題はダサいなーと思っていたのですが(最近多いな)、予告を観て非常に気になっていたので行ってきました。
ミステリっちゃミステリなんだけど…ちょい消化不良。
公式サイトには

気まぐれでミステリアスなカタリーナに振り回されながら

なんて書いてあるけど、いやいや振り回していたのは親父でしょ。
自分が行く!というのをゾフィが心配だから代わりに行くならわかるけど、ほぼ無理矢理に近い状態でゾフィをNYに行かせてるし、おまけにしつこくしつこくゾフィに電話して催促したりして、イライラした
子供の存在は知らなかったにしろ、相手は容易に想像がついていた訳でしょ。それなのに、別人の名前を出してゾフィに会いに行かせたり、何がしたかったのかわからん。知ってるんなら最初から話せよ、「永遠の0」かよと思いました。

亡くなった母親とそっくりな人を見つけた娘が、その人と母親の関係を調べていく。現実世界だったら、自分に似た人は世界に3人はいるなんて言うし、他人の空似ってところだろうけど、映画ですから、まぁ普通に考えて血縁関係ありですよね。っていうか、それ以外はないでしょう。そこはいいんだけど、主軸となるエヴェリンと2人の兄弟の関係がまるで共感できない。
  • エヴェリンは結婚後にローマへ1人で旅行をしていた
  • パウルとラルフはカタリーナの存在を知らなかった
  • カタリーナの方が姉
  • 「ラルフにエヴェリンを奪われた」というパウルの台詞
ってことは、つまり、エヴェリンは不倫相手の子供を妊娠して、ローマで産んで友人に預け、その後ゾフィを産んだってことだよね。で、不倫相手とはその後も手紙で連絡を取ったり会ったりしていた。
パウルにラルフを殺させないため、離婚は出来なかったとか言っていたという台詞があったが、なんじゃそりゃ ┐(´ー`)┌ ですわ。悲劇のヒロインぶっているけど、いがみ合っている兄弟2人ともと関係を持つ時点で、お前が更に波風立てているんじゃん。

ミスリードのためなんだろうけど、エヴェリンが結婚前に妊娠していたとかっていうのも、上手くないなーと思う。
エヴェリンがパウルの夢枕に立つのもよくわからない。エヴェリンに復讐されると言っていたということは、妻が実は自分を愛していなかったと気付いていたということ?

ゾフィが「弟は殺してやると脅し、兄は死んでやると脅す」と言っていたけど、要は似た物兄弟ってことなんだな。じじい2人の喧嘩には笑いました。ゾフィも笑っていたけど。

カタリーナは自分の出生に疑いを抱いて、それを心の奥に抱えていたけれど、自分の出生の秘密が明らかになって、実の親とも会うことが出来た。そこはすごく良かったなーと思いました。それを見守る義妹ゾフィの態度も温かくて。

カッチャ・リーマンって、「帰ってきたヒトラー」の新局長だったのか。気付かなかった…
バルバラ・スコヴァと姉妹と言われても、似てないですよね。ま、しょうがないけど。

評価:★★(2.0)
材料は悪くないんだけど、いまいち作りが上手くないかなあ。あんまりミステリと思って観ない方がいいかも。


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【ぽすれん】

監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
出演者:カッチャ・リーマン、 バルバラ・スコヴァ、 マティアス・ハービッヒ、 グンナール・モーラー
収録時間:101分
レンタル開始日:2017-01-06

Story
『ハンナ・アーレント』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督によるミステリードラマ。父から話があると呼び出されたゾフィは、ネットのニュースを見て唖然とする。そこには、1年前に亡くなった最愛の母・エヴェリンに生き写しの女性が映っていた。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:マルガレーテ・フォン・トロッタ カッチャ・リーマン バルバラ・スコヴァ マティアス・ハービッヒ グンナール・モーラー ロバート・ジーリンガー 
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