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ブラックブック 
2007年04月05日 (木) | EDIT |
 テアトルタイムズスクエアにて鑑賞
ブラックブックブラックブック/ZWARTBOEK
2006年/オランダ、ドイツ、イギリス、ベルギー/144分
監督: ポール・ヴァーホーヴェン
出演: カリス・ファン・ハウテン/トム・ホフマン/セバスチャン・コッホ/デレク・デ・リント
公式サイト
公開: 2007年03月24日

1956年、イスラエルに住むエリス・デ・フリースの前に、戦争中に友人となったロニーが、“聖地ツアー”で偶然現れる。2人は再会を懐かしみ、文通を約束して別れる。エリスはロニーの去りゆく姿を見ながら、オランダにいた戦争中のことを思い出していた。
エリスは、ラヘル・シュタインという名のユダヤ人歌手だった。ナチのユダヤ人狩りから逃れるため、家族がばらばらに隠れて暮らしていたが、ある日ラヘルの住む隠れ屋が爆撃に合い、その家を捜索したドイツ軍にラヘルがいたことを知られてしまう。ドイツ軍がラヘルを見付ける前に、それを教えてくれたのがレジスタンス運動のメンバーだというファン・ハインだった。ラヘルはファン・ハインに自分を逃がしてくれるように頼み、ファン・ハインはラヘルの家族とその他数人も一緒に逃げるルートを手配するが、途中でドイツ軍に見付かり、皆殺しに遭う。1人だけ何とか逃げのびたラヘルは、レジスタンスのメンバーのハンス・アッカーマンらに助けられ、エリス・デ・フリースと名前を変え髪を染めてレジスタンス運動に身を投じる。ある日、不運な事故でレジスタンスのリーダー、ヘルベン・カイパースの息子ティムらが捕らえられてしまい、彼らを助けるために、エリスはヘルベンから、ドイツ軍のルドウィグ・ムンツェ大尉に近付き、情報に流すように命じられる。まんまとムンツェに近付いたエリスは、盗聴器を仕掛け、スパイとしてナチ司令部に入り込むことに成功する。しかし、ムンツェもまた、爆撃で妻子を失い1人生き残った過去を持つことを知ったエリスは、いつの間にかムンツェを愛し始めていたのだった―――――


ポール・ヴァーホーヴェンの作品って何を観たことあるだろうと思って、フィルモグラフィーを調べたら、「氷の微笑」ぐらいしかなかった(笑)
氷の微笑」とは全然違います(笑)
重厚な歴史ドラマ。登場人物は実在の人物ではないけれど、事実に着想を得たということです。
144分という長丁場に、ちょっと寝ちゃうかも~~~ (´ー`) なんて思っていたんだけど、まったくそんなことはなかった。
前半はラヘル(エリス)の背景を丁寧に描き、後半は誰が裏切り者なのか、裏切り者の汚名を着せられたラヘル(エリス)は無事に逃げられるのか?というサスペンス仕立てになっています。伏線もきちんと回収していて、サスペンスとしてもきちんと作られていると思うし、ティムたちを助けようと牢に忍び込む辺りも緊迫感があった。尺は確かに長いけど、作りとしては上手いなと思いました。「氷の微笑」の監督だけあって、エロも満載(笑)
終わり方も非常に良かった。

ラヘル(エリス)役のカリス・ファン・ハウテンは体当たり演技。オール・ヌードありーの、汚物を被るシーンありーの。歌も上手いし、これから出演作は増えるかも。
しかし、どーもセバスチャン・コッホを観ると「あっドライマンだ」と思ってしまう(笑) 「善き人のためのソナタ」を先に観ているせいもあるけど、わたしにとっては最後まで何だかドライマンでした。

惜しいのは、タイトルの「ブラックブック」が本編とほとんど関係のないこと。ラスト近くでちょろっと出てくるくらい。確かに、ブラックブックによって真実は明らかになるんだけど、もうちょっと違うタイトルでも良かったんじゃない?(原題も同じ意味だよね)

評価:★★★★★(5.0)
わたしはかなりハマった。オススメです。


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監督:ポール・バーホーベン
出演者:カリス・ファン・ハウテン、 セバスチャン・コッホ、 トム・ホフマン、 ミヒル・ホイスマン
収録時間:144分
レンタル開始日:2007-08-24

Story
『氷の微笑』のポール・バーホーベン監督が手掛けたサスペンス。44年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。ナチスに家族を殺されたラヘルはレジスタンスに身を投じ、ナチス内部の情報を探るためナチス将校・ムンツェに近付くが…。 (詳細はこちら

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GENRE:映画
TAG:ポール・ヴァーホーヴェン カリス・ファン・ハウテン トム・ホフマン セバスチャン・コッホ デレク・デ・リント 
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