fc2ブログ
週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
| LOGIN |
HOME > な~の > 何者
何者 
2016年11月04日 (金) | EDIT |
 TOHOシネマズ 新宿にて鑑賞
何者何者
2016年/日本/98分
監督: 三浦大輔
出演: 佐藤健/有村架純/二階堂ふみ/菅田将暉/岡田将生
公式サイト
公開: 2016年10月15日

大学生の就職活動が本格化する季節がやってきた。演劇サークルで活動していた二宮拓人は、ルームメイトの神谷光太郎がやっているバンドのラストライブの会場を訪れていた。そこで拓人は、就活のために海外留学から帰国した田名部瑞月と再会する。拓人は、光太郎の元カノである瑞月に密かに思いを寄せていた。瑞月の友人、小早川理香が恋人の宮本隆良と同棲しているアパートが、偶然拓人たちと同じアパートだと知って意気投合し、拓人たちは、理香たちの部屋を“就活対策本部”と名付けて、情報交換のために集まるようになる。一般企業に就職することに懐疑的な隆良を除く4人は、希望企業からの内定を得るべく就活に勤しむが…


TIFFに時間を取られて、なかなかレビューがアップできません…これはTIFF前に観ていたのですが。
原作は未読です。っていうか、朝井リョウの本はまだ読んだことがないわ。
観ていて、ものすごく息苦しさを感じた。主人公である拓人が、思っていることを口に出せず(出さず)に、SNSだけで吐露しているからかな。鬱屈としたものを感じるというか。なので、最後で拓人の本音が明かされた時は、こいつこんなこと考えてたのかってびっくりした。拓人は分析と言いながら、周りに対して上から目線だったのだろうし、気付かれないようにしていたって、そういう空気がやっぱり醸し出されていて、それが息苦しさの原因だったのかな。

表の自分とは違う自分を出す場が欲しいという気持ちはわからなくはないし、twitterの別アカウントに鍵をかけないのは理解できる範疇だけど、facebookに登録してあるようなメアドに紐づけるかなーというのはかなり疑問。もしかして拓人はばれてもいいと思っていたのかな。実際、理香がわかったくらいなんだし、光太郎もfacebookでどうこうという台詞があったので、気付いていたのかもしれない。瑞月も。

わたしは、いわゆる今の就活と呼ばれるようなものを経験せずに就職したので、わかっていない部分はかなりあるけれど、今の子は本当に大変だなーと思う。就活を経験している人や、これから就活をする人にはリアルに感じられるんだろうなあ。正直、大手企業を希望する学生が多くて、中小企業ではなかなか人材が集まらないというミスマッチの問題を聞いていると、規模に拘らずやりがいを求めていると言っている理香が、ここまで決まらないのは不思議だとは思うけど。まぁ、理香は言葉ではそう言っているだけというところもあるけどさ。

最終的に、拓人は自分がこれまで目を背けていた自分自身に向き合って、光が見えるラストになっていたので、ちょっと救われた。

拓人の本音が明かされるシーンでは、舞台劇という演出になっていて、一瞬戸惑いました。あれは、舞台演出をしている三浦大輔ならではですかね。面白いなと思った。

佐藤健、ちょっと太った? なんか体形がぼってりしていたような… (^_^;) 二階堂ふみはこういう役やらせたら上手いよね。意識高い系カップルはホントウザかった(笑)

評価:★★★☆(3.5)
面白かったです。本当は、就活で終わりではなく、その先の長い社会人としての人生の方が本番なんですけどね。拓人や光太郎たちがそれに気付くのは、まだまだ先かな。

関連記事

記事が気に入りましたら、ぽちっとお願いします
fc2ブログランキング    にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:三浦大輔 佐藤健 有村架純 二階堂ふみ 菅田将暉 岡田将生 
※当ブログ内の同一タグが張られた記事一覧が表示されます。
COMMENT
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
COMMENT:
PASS:
SECRET: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
演劇サークルに全力投球していた拓人、拓人が片想いしている真面目な性格の瑞月、瑞月の元カレで拓人とルームシェアをしている天真爛漫な光太郎、瑞月の友人で「意識高い系」の理香、就活はしないと公言する理香と同棲中の隆良。 5人は理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まり、情報や意見を交換することに…。 青春ドラマ。
2016年12月10日(土) 17:42:36 |  象のロケット