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ノクトラマ 夜行少年たち 
2016年11月12日 (土) | EDIT |
 第29回東京国際映画祭にて鑑賞
ノクトラマ 夜行少年たちノクトラマ 夜行少年たち/NOCTURAMA
2016年/フランス、ドイツ、ベルギー/130分
監督: ベルトラン・ボネロ
出演: フィネガン・オールドフィールド/ヴァンサン・ロティエ/ハムザ・メジアニ/マナル・イッサ/マルタン・ギュイヨ

フランス、パリ。14時07分、ある若者は地下鉄をいくつも乗り継ぎ、停めている車から荷物を取り出してあるビルへ向かい、ある若者はホテルにチェックインし、清掃員のユニフォームに着替え、ある若者は大臣と面会するために内務省を訪れる。そしてそれぞれ作業を終えると、その場を去る。19時15分、ビルや駐車中の車、内務省など複数の場所で爆発が起こる。それを見守る若者たち。彼らはこの爆破を企んだ犯人グループだった。彼らは閉店後のデパートに忍び込み、翌朝までやり過ごそうとするが―――――


TIFF3作目はワールド・フォーカスのこの作品です。
最初は登場人物たちが何をやっているかわからなくて、台詞もほぼないけど、彼らがかなり用心深く、用意周到に動いていることだけはわかる。爆発が起こって、そこで彼らが何をやろうとしていたかが判明する。そこまでは非常に良かったんだけど…
デパートに集まってからが、売り物の高級な服を着たり 食べ物を食べたり 飲んだり 、挙句セックスするカップルまでいて、どんちゃん騒ぎ。なんだこれ? バカの集まりなのか? としか思えなくなった。
防音性が高いとは言っても、あんな大音量で音楽を流して、外に気付かれたらどうするの?とか、メンバーの1人が勝手にホームレス夫婦をデパートの中に入れちゃって(巻き込まれてちょっと可哀想だった)、顔を見られちゃうじゃんとか、前半の周到な行動と繋がらないのよ。それが若さと言われればそうですかとしか言いようがないけど。

彼らが何のためにこういう行動を起こしたかということは、はっきりとは明かされていなかったということもあるんだけど(これはわざとのようですが)、すごく軽く感じてしまうのね。俺たち大きなことやってやったぜ!うぇーい ☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノ みたいな愉快犯的な感じもあって、twitterで犯罪自慢をしてしまう人たちと大差ない感じ。
だから、彼らの成り行きも全く同情できない。そんなことは覚悟の上、予見の上で起こした行動だったんじゃないの?と思ってしまう。
ラストは海外って容赦ないなー (^_^;) と思った。無抵抗でも射殺しちゃうんですね。友だちに、「無抵抗な人間を殺さないのは、日本的感覚かもね」と言われて、そういうもんかーと思いました。

評価:★☆(1.5)
前半が非常にいい感じなだけに、後半の彼らの行動がおバカにしか見えなかったのが辛かったなー。どこにでもいそうな若者たちが起こした犯罪という見せ方なのかもしれませんけどね。

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THEMA:東京国際映画祭
GENRE:映画
TAG:ベルトラン・ボネロ フィネガン・オールドフィールド ヴァンサン・ロティエ ハムザ・メジアニ マナル・イッサ マルタン・ギュイヨ 第29回東京国際映画祭 
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2016年11月29日(火) 09:09:18 |  ここなつ映画レビュー