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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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誕生のゆくえ 
2016年11月16日 (水) | EDIT |
 第29回東京国際映画祭にて鑑賞
誕生のゆくえ誕生のゆくえ/BE DONYA AMADANN
2016年/イラン/91分 
監督: モーセン・アブドルワハブ
出演: ヘダヤト・ハシェミ/エルハム・コルダ/セパーラド・ファルザミ/レザ・モルタザワィ/ベーナーズ・ジャファリ

思わぬ妊娠をしてしまった女優のパリは、これからの生活を考え、映画監督である夫のファハードと相談し、中絶をすることを決める。しかし、イランでは違法とされているためにファハードが闇市で仕入れた堕胎薬の効き目のせいか、激しい腹痛に襲われるものの、なかなか中絶という事態に至らない。ファハードは、従兄弟のラザに貸した金をなかなか返してもらえず、購入したマンションの代金を支払えない状態になっており、切羽詰まっていた。一方で、中絶することに疑問を抱いたパリは子供を産みたいと訴えるが、借金のことがあるため、ファハードはパリの言うことに全く聞く耳を持たず、夫婦の間には不穏な空気が流れ始める―――――


TIFF4作目。こちらもエグゼクティブ・プロデューサーのアリ・アスガル・ヤグゥビ氏、モーセン・アブドルワハブ監督、エルハム・コルダによるQ&Aがありました。(→公式サイト)
TIFF2016-03_Q&A@誕生のゆくえ
これまでイランの映画を何本か観てきて、イランと日本の文化はやっぱり違うので、少々理解しがたいという部分があるものが多かったんですよね。でも、今作のテーマである中絶という行為は普遍的な問題なので、これからの生活のことを考えて子供を中絶するという選択についての是非はあるだろうけど、理解はしやすかった。
Q&Aでも質問があったけれど、日本でも中絶ってあんまり余所で言える行為じゃないのに、イランでよくこの題材を扱おうと思ったよなあ。監督の意欲は素晴らしい と思いました。

わたしが女だからということもあるでしょうが、一度中絶を決めても、自分の身体に芽生えた新しい命を実感して、決心が揺らいでしまったパリの気持ちはとてもよくわかる。男はそれがないからなあ。パリとファハードが分かり合えないのはしょうがないわ。でも、借金を返してもらえないとか、色々切羽詰まった事情はあるにしても、自分の妻に対して、絶対堕胎させてやる!ってどうなのよ とは思いましたが。
ラザも、自分で資金を何とか出来ないのに、店を持つとか無茶だよなあ。ま、借金を返すために店をたたむってのはある意味潔いけどさ。あの思い切りの良さはびっくりしたわ。

評価:★★☆(2.5)
チャレンジングではあるけれど、テーマが普遍的なものだからか、却って全体的に可もなく不可もなくという印象になってしまったかも。難しいですね。


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THEMA:東京国際映画祭
GENRE:映画
TAG:モーセン・アブドルワハブ ヘダヤト・ハシェミ エルハム・コルダ セパーラド・ファルザミ レザ・モルタザワィ ベーナーズ・ジャファリ 第29回東京国際映画祭 
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