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善き人のためのソナタ 
2007年03月10日 (土) | EDIT |
 シネマライズにて鑑賞
善き人のためのソナタ善き人のためのソナタ/DAS LEBEN DER ANDEREN
2006年/ドイツ/138分
監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演: ウルリッヒ・ミューエ/マルティナ・ゲデック/セバスチャン・コッホ/ウルリッヒ・トゥクール
公式サイト
公開: 2007年02月10日

1984年、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツ。国家保安省(シュタージ)に所属するヴィースラー大尉は、上司ブルビッツ部長から、劇作家ゲオルク・ドライマンと彼の恋人である女優クリスタ=マリア・ジーラントに反体制の疑いがあるため、その証拠を掴むよう命じられる。2人が暮らすアパートに盗聴器が設置され、ヴィースラーは屋根裏から2人の監視を始める。そこで語られる芸術、自由、愛―――――彼らの生活を盗み聞くうちに、いつしか彼らに深く共鳴していくヴィースラー。しかしそれは、ヴィースラー自身を窮地に追いやっていくことになる…


後ろに座っていたバカップルが煩いのなんのって。全然笑いどころじゃないところで笑うんだよ。これはしょうがないにしても、女は何かとうふんうふんと相づちうってるし、普通に喋っているし、がさがさ音はさせるし…。たまらなくて、思わず「煩い!」って言ったんだけど、駄目。シネマライズに来るような人でもこんなんじゃ、もう劇場で映画観られないよ… (´;ω;`)
気を取り直して映画の話。阿呆のおかげでなかなか集中出来なかったのですが、映画は良かったです。
ヴィースラー役のウルリッヒ・ミューエは、超が付くほど真面目で職務に忠実、融通が利かないと言うタイプなんだけど、ドライマンたちの影響を受けてどんどん変わっていく、自分でも気付かぬうちに彼らに心酔していく様子が非常に上手かった。
タイトルは「善き人のためのソナタ」で、予告なんかでも、音楽によってヴィースラーが変わったという感じになっていますが、わたしは、ヴィースラーは彼らの思想や音楽に影響されたというよりも、あまりにも彼らの生活を知りすぎてのめり込んでしまったという感じに思えました。上手く書けませんが、ドライマンたちとの距離が近くなりすぎて、自分と同一視するようになったと言うか。ヘー太さんが書かれているように、ソナタにそんなにインパクトを感じなかったし、映画の中での取り上げられ方も、そう重要ではないような…(タイトルの直訳は、他人の生活とか暮らしとかそんな感じ?)

ラストシーンはグッときました。あそこで終わったのは良かったね。

ウルリッヒ・ミューエは自身も監視された過去があるそうです。
ホテル・ルワンダ」じゃないけど、これがつい20年ほど前のことかと思うと、色々思うところはありますね…。

評価:★★★★(4.0)
映画の雰囲気は確かに暗いし重いけど、なかなか良かったです。ウルリッヒ・ミューエが良かったわ

…あ? ハゲだからか? ΣΣ(゚д゚lll)ズガーン!!


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監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演者:ウルリッヒ・ミューエ、 セバスチャン・コッホ、 マルティナ・ゲデック、 ウルリッヒ・トゥクール
収録時間:138分
レンタル開始日:2007-08-03

Story
2007年アカデミー賞外国語映画賞を受賞したドラマ。84年、東ドイツの国家保安局のヴィースラー大尉は、劇作家・ドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタが反体制的であるという証拠を掴むため監視を始めるが、次第に彼らの世界に魅入られ…。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク ウルリッヒ・ミューエ マルティナ・ゲデック セバスチャン・コッホ ウルリッヒ・トゥクール 
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