2016年12月04日 (日) | EDIT |
■ 第29回東京国際映画祭にて鑑賞
空の沈黙/ERA EL CIELO
2016年/ブラジル/102分
監督: マルコ・ドゥトラ
出演: レオナルド・スバラーリャ/カロリーナ・ジッケマン/チノ・ダリン/アルバロ・アルマンド・ウゴン/ミレージャ・パスクアル
偶然早く帰宅した日、自宅で妻のディアナが2人の男にレイプされている現場を目撃してしまったマリオ。助けに入ることもできず、ディアナに現場を見てしまったことを口にすることも、彼女を労わることもできずにいた。ディアナもまた、レイプされたことを夫に言えず、いつも通りに過ごそうとし、お互いに言えないことを抱えた夫婦の間にはぎこちない空気が流れていた。マリオはディアナの職場の近くでレイプ犯の1人を見かけて後を付け、彼がベルベデーレ園芸店の息子ネストールで、アンドレスという兄がいると知る。この兄弟がレイプ犯だと確信したマリオは、2人に復讐しようと考えるが…
TIFF10作目は再びコンペ作品。去年グランプリの「ニーゼと光のアトリエ」以来のブラジル映画です。脚本のカエタノ・ゴタルド氏によるQ&Aがありました。


2016年/ブラジル/102分
監督: マルコ・ドゥトラ
出演: レオナルド・スバラーリャ/カロリーナ・ジッケマン/チノ・ダリン/アルバロ・アルマンド・ウゴン/ミレージャ・パスクアル
偶然早く帰宅した日、自宅で妻のディアナが2人の男にレイプされている現場を目撃してしまったマリオ。助けに入ることもできず、ディアナに現場を見てしまったことを口にすることも、彼女を労わることもできずにいた。ディアナもまた、レイプされたことを夫に言えず、いつも通りに過ごそうとし、お互いに言えないことを抱えた夫婦の間にはぎこちない空気が流れていた。マリオはディアナの職場の近くでレイプ犯の1人を見かけて後を付け、彼がベルベデーレ園芸店の息子ネストールで、アンドレスという兄がいると知る。この兄弟がレイプ犯だと確信したマリオは、2人に復讐しようと考えるが…
TIFF10作目は再びコンペ作品。去年グランプリの「ニーゼと光のアトリエ」以来のブラジル映画です。脚本のカエタノ・ゴタルド氏によるQ&Aがありました。

レイプシーンから始まるという衝撃の作品。女のわたしにはかなりキツかったです…
家に誰もいないなら、助けが入らなくても当たり前だけど、実は家には帰宅した旦那がいたってことがわかるので、マリオはなんで助けに入らないの? お前の女房だろう!ってイラつきました
返り討ちとか怖かったのかなとは思ったけど、そもそもマリオは怖いものが多過ぎるので、色々なことに臆病なんでしょうね。その割には、犯人を殺そうという思考に行ってしまうところが極端ですが。
いくら夫婦とは言え、やっぱり他人同士な訳だから、勿論言うべきことと言わなくていいことがあるけれど、この2人はそれを間違ってしまったのだと思った。長く暮らして子供がいても、それと分かり合うこととは別なんだな。
レイプ自体は許されるものではないけれど、そもそもの原因がディアナにあるというところでは、同情できない部分もある。ディアナだけではなくて、マリオの方も浮気していたらしき描写があるので、そもそもこの2人は夫婦として成り立っていたのか?と思いました。
この作品には原作があって、原作では登場人物は全員アルゼンチン人だけど、映画では、夫はチリ人でスペイン語を話し、妻はブラジル人でポルトガル語が母国語という設定に変えているとQ&Aで話があって、そもそも夫婦間で土台となるもの、根本的な価値観などが違うということがより顕著になっていました。それと、原作では完全に旦那の目線で進むらしいのですが、映画では妻の目線も取り入れています。観ている側としても、これは分かりやすくて良い変更だと思いました。
評価:★★★☆(3.5)
冒頭のレイプシーンが観ていてかなりキツかったですが、展開はなかなか面白かったです。ブラジル映画の今後にも期待ですね。
家に誰もいないなら、助けが入らなくても当たり前だけど、実は家には帰宅した旦那がいたってことがわかるので、マリオはなんで助けに入らないの? お前の女房だろう!ってイラつきました

いくら夫婦とは言え、やっぱり他人同士な訳だから、勿論言うべきことと言わなくていいことがあるけれど、この2人はそれを間違ってしまったのだと思った。長く暮らして子供がいても、それと分かり合うこととは別なんだな。
レイプ自体は許されるものではないけれど、そもそもの原因がディアナにあるというところでは、同情できない部分もある。ディアナだけではなくて、マリオの方も浮気していたらしき描写があるので、そもそもこの2人は夫婦として成り立っていたのか?と思いました。
この作品には原作があって、原作では登場人物は全員アルゼンチン人だけど、映画では、夫はチリ人でスペイン語を話し、妻はブラジル人でポルトガル語が母国語という設定に変えているとQ&Aで話があって、そもそも夫婦間で土台となるもの、根本的な価値観などが違うということがより顕著になっていました。それと、原作では完全に旦那の目線で進むらしいのですが、映画では妻の目線も取り入れています。観ている側としても、これは分かりやすくて良い変更だと思いました。
評価:★★★☆(3.5)
冒頭のレイプシーンが観ていてかなりキツかったですが、展開はなかなか面白かったです。ブラジル映画の今後にも期待ですね。
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THEMA:東京国際映画祭
GENRE:映画
TAG:マルコ・ドゥトラ レオナルド・スバラーリャ カロリーナ・ジッケマン チノ・ダリン アルバロ・アルマンド・ウゴン ミレージャ・パスクアル 第29回東京国際映画祭
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コンペ作品。ブラジル映画。監督はマルコ・ドゥトラ。少々難解な作品であった。展開が解らない、とか人物相関図が解らない、とかそういう意味ではなくて、何を意図しているのか?意図したかったのか?が解らなかった。だが、Q&Aで取り敢えずの理解はできた。冒頭からショッキングなレイプシーンで始まる。被害者の女ディアナのアップのシーンが中心だが、レイプされていることは判る。場所はディアナの自宅のようだ。終わ...
2016年12月19日(月) 17:45:38 | ここなつ映画レビュー
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