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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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手紙は憶えている 
2016年12月16日 (金) | EDIT |
 TOHOシネマズ シャンテにて鑑賞
手紙は憶えている手紙は憶えている/REMEMBER
2015年/カナダ、ドイツ/95分
監督: アトム・エゴヤン
出演: クリストファー・プラマー/ブルーノ・ガンツ/ユルゲン・プロフノウ/ハインツ・リーフェン/ヘンリー・ツェーニー
公式サイト
公開: 2016年10月28日

老人介護施設で暮らすゼヴ・グットマンは、認知症が進み、妻のルースを1週間前に亡くしたことすら覚束ない程となっていた。ある日、同じ施設にいる友人のマックス・ローゼンバウムから、自分たちはアウシュビッツの生き残り同士であり、ここで再会したこと、ルースが亡くなったら、2人の家族を殺したナチスのルディ・コランダーという男に復讐を果たすことを誓っていたと告げられる。ルディ・コランダーは偽名を使って生き延びており、足の不自由なマックスは同行出来ないが、ルディ・コランダーの可能性がある人間の候補を調べあげ、記憶が覚束ないゼブのために手紙を残すようにしていた。ゼブは施設を抜け出し、マックスの手紙を頼りにルディ・コランダーを探すが―――――


アトム・エゴヤンの新作で、クリストファー・プラマー主演なら観るしかないでしょ!ということで、行ってきました。
正直、オチは予想がつくんですよね。予告で、クリストファー・プラマーが自分の頭に銃 を向けていたし。まぁこれは予告編の作り方が失敗したってだけですけど。
失くした記憶を文字なり映像なりで補いつつ過去を探るという設定はいいんですが、ゼヴの記憶がマックスの手紙しか拠りどころがないので、マックスが嘘をついていたとしても、それを確かめる術がない。ゼヴは信じ込んでいるけれど、外野としては疑ってかかりますよね。この手紙の内容は本当なの?って思ったら、だいたい予想できる。

認知症の人に、手紙だけで思い出させることが可能なのか?という疑問もあるけれど、マックスがこんな回りくどいことをした意図がよくわからない。自分で思い出させるため? でも自力で思い出す保障はないし…。
あれだけマックスの手紙を盲目的に信じるのであれば、手紙にお前は元ナチスで自分の家族を殺したと書けばよいのでは。それじゃ映画が成り立たないけど(笑)

展開も早いし、観ている間はあまり気にならなかったのですが、そこはクリストファー・プラマーの力というべきですかね。およそピアノなんて弾きそうにないじーさんが流暢にビアノを奏でるって萌えるわー (笑)

評価:★★★(3.0)
後から考えると不自然な点も多々あれど、観ている間は気にならなかったし、全体的な雰囲気は好きです。どっちかというと、クリストファー・プラマーを堪能する映画、かもしれない。

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:アトム・エゴヤン クリストファー・プラマー ブルーノ・ガンツ ユルゲン・プロフノウ ハインツ・リーフェン ヘンリー・ツェーニー 
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監督アトム・エゴヤンという人物は…。いや、私ごときが大上段に構えて「論」をぶつつもりはさらさらないのだけれど、アトム・エゴヤンという人物は、本当に凄い。ホロコースト(ユダヤであれアルメニアであれ)の被虐者の心理を描くのが、凄まじく巧みだ。この作品はネタバレしては絶対にいけない作品なので、詳細は省くが、判ったことは…。被虐者の怨念は永遠に残り、怨讐は留まる事を知らないという事だけは憶えておいた...
2016年12月19日(月) 17:46:44 |  ここなつ映画レビュー