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沈黙―サイレンス― 
2017年03月11日 (土) | EDIT |
 ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞
沈黙―サイレンス―沈黙―サイレンス―/SILENCE
2016年/アメリカ、イタリア、メキシコ/162分
監督: マーティン・スコセッシ
出演: アンドリュー・ガーフィールド/アダム・ドライヴァー/浅野忠信/キアラン・ハインズ/窪塚洋介
公式サイト
公開: 2017年01月21日

1640年、イエズス会のロドリゴ神父とガルペ神父は、2人の師であるフェレイラ神父が、布教のために渡った日本で厳しい弾圧に遭い棄教したと聞かされる。2人には信じがたく、危険を承知の上でフェレイラ神父を探しに日本へ行くことを教会に願い出る。教会の許可が下り、まずはマカオへやって来た2人は、日本へ密入国する船を探す中、日本での案内役として、現地にいた日本人キチジローを紹介される。そして2人は、キチジローの手引きで、長崎のトモギ村へとたどり着く。トモギ村で多くの隠れキリシタンに出会い、彼らの信仰に触れたロドリゴとガルペは、彼らと過ごしながらフェレイラ神父の情報を集めていた。やがてキリシタン弾圧の波はトモギ村にも押し寄せ、ロドリゴとガルペは二手に分かれてフェレイラ神父の行方を探すことにするが、ロドリゴはキチジローの密告によって長崎奉行の手に囚われてしまう―――――


スコセッシの映画は長いんだよねー…。これも162分だからね。なのでちょっと平日に行くのは躊躇してしまって、ずるずると時間が経っちゃった。
原作は昔読んだかなあ…という程度で、あまり覚えていないので、ほぼ真っ新な気持ちで観られました。
キチジローはクズのように描かれているけれど、クズじゃなくて、ごくごく普通の人なんだと思う。神を信じているけれど、それとは相容れない行動を取ってしまったり、そしてそれを悔いたり。矛盾しているけど、人間ってそんなものだったりするでしょう。ロドリゴから見たキチジローは、神から見た人間なんだなと思った。神はそんな人間を赦してくれているる。キチジローを赦せるかどうかということが、ロドリゴの課題だったんだろうなあ。

物をありがたがる傾向があるのが心配と言うロドリゴの台詞があったけど、それが踏絵という行為につながっているのかなと思った。日本人独特のものなのかな? 偶像崇拝が過ぎるというか。そりゃ確かに踏むのは嫌だし、積極的に踏む気にはならないけれど、神がいるのは画とか像の中ではなくて自分の心の中だとわかれば、そこにあるのはただの形。ロドリゴがモキチたちに「踏んでいい」と言ったのは、そういうことなんじゃないか。踏むなんてとんでもない!と言ったガルペは、そこまでは達していなかったということなのかなと思う。だから、村人たちを救うために棄教するとは言えず、命を落とした。ロドリゴもフェレイラも、足でキリストの画を踏もうとも、教会に通わなくても、それが自らの信仰を損なうものではないと理解したというか、だから“転んだ”のかなと。
でも、後年、ロドリゴとの会話でフェレイラが思わず「神」と口にしたように、ロドリゴの棺に妻が十字架をそっと入れたように、真に信仰を失った訳じゃない。それがわかる後半の展開も良かったと思う。

役者も皆良かった  窪塚が演じるキチジローの小物さも良かったけど、イッセー尾形のいやらしさが上手かったなあ。アダム・ドライヴァーが絶対何かやらかすに違いないと思っていたのだけど、普通の神父だった(笑) 寺に現れたリーアムがでかくてびびりましたねーさすが193センチ(公称)。

木々のざわめきや虫の声、鳥のさえずりに波の音が響く…。余韻を残すエンディング、非常に良かった。そしてオープニングにもつながるんだね。わたしの周りでは、エンドロールが終わるまで、誰も席を立ちませんでした。

評価:★★★★(4.0)
遠藤周作の原作があるせいもあるだろうけど、外国人が撮った日本って感じになっていなくて良かったです。言うならば、スコセッシっぽくないかもしれない。

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:マーティン・スコセッシ アンドリュー・ガーフィールド アダム・ドライヴァー 浅野忠信 キアラン・ハインズ 窪塚洋介 
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