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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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制服捜査 
2007年01月12日 (金) | EDIT |
制服捜査制服捜査
著  者: 佐々木譲
出版年: 2006年
出版社: 新潮社

川久保篤巡査部長は、札幌で刑事課盗犯係、強行犯係と実績を積んできたものの、北海道警察で起こった不祥事事件の影響による大異動で、今年から広尾警察署志茂別町駐在所勤務となっていた。ある日、高校三年生の息子、三津夫が昨晩から帰ってこないと母親の山岸明子から電話があった。川久保は、町の事情に詳しいという元郵便局員片桐の情報を得て、三津夫が親しくしていたという上杉昌治の家を訪ねるが、三津夫の行方はわからず、昌治も不在であった。川久保が周りの話を聞いていくと、三津夫は昌治のグループにいじめられていたらしいことがわかる。その矢先、バイクの交通事故の連絡が入り、バイクの運転者は三津夫で既に死亡していた。しかし、事故が起こった現場は川久保が前日に通った道で、その時には何もなかった。川久保は、昌治のグループが三津夫を殺したのではないかと疑うが―――――(「逸脱」)
他「遺恨」「割れガラス」「感知器」「仮装祭」収録


2007年版「このミステリーがすごい!」2位です。短編集とは知らなかったので、読み始めてちょっとびっくりした。短編集とは言っても、川久保を主人公としたオムニバスだけど。
刑事の経験を持つ駐在警官というのは、なかなか新しくて面白かった。刑事ならではの視点で事件を見るけれど、駐在警官としての立場があるので、それを逸脱する訳にはいかないジレンマも上手く描かれていた。
でも、わたしはどうもこの川久保のやったことは許せないのですが。駐在警官としてどうとか、そういう問題じゃないでしょう。最初の「逸脱」で川久保に嫌悪感というか、 ( ゚Д゚)ハァ? という気持ちを抱いちゃったもので、その後もイマイチ川久保にハマれなくて辛かった。話は面白かったけどね。「仮装祭」なんかは、長編でやってもいい話だと思うし。

うーん、あとこれはわたしの感じ方なんだろうけど、川久保の年齢が警官人生25年には読めないんだよなー。30代後半くらいの感じ。出てくる町の人間が川久保よりも年上で、そういう話し方をするからかなあ。

評価:評価:★★★☆(3.5)
ミステリとしてはなかなか面白かったです。


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:佐々木譲 「このミステリーがすごい!」2007年版 
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