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海を飛ぶ夢 
2005年09月18日 (日) | EDIT |
海を飛ぶ夢海を飛ぶ夢/MAR ADENTRO
2004年/スペイン/125分
監督: アレハンドロ・アメナーバル
出演: ハビエル・バルデム/ベレン・ルエダ/ロラ・ドゥエニャス
公開: 2005年04月16日

ラモン・サンペドロは25歳の夏、岩場から引き潮の海へダイブし、首の骨を骨折し、以来寝たきりの生活となる。26年目の冬、彼は自由を掴むために尊厳死を望んだ。しかし四肢麻痺であるラモンが尊厳死を望むということは、他人の手を借りるということ、つまり手を貸した人は自殺幇助罪に問われてしまう。ラモンは尊厳死を法的に支援する団体に助けを求め、尊厳死を認めさせる裁判を起こす。弁護士として紹介された女性、フリアもまた進行性の不治の病に冒されており、2人は死を通して強く引かれあう。工場勤務のロサは、ラモンのインタビューをテレビで見て、ラモンの意思を翻させるために彼の元を訪れる。ラモンを愛し、共に死のうとするフリア。ラモンを愛し、生きて欲しいと願うロサ。ラモンを愛し、彼の意思を尊重して見守る義姉マヌエラと父ホアキン。ラモンを愛し、死ぬことは絶対にまかりならんと怒る兄ホセ。死の意味もわからず、ただラモンを慕う甥ハビ。法律はラモンの訴えを退ける。共に旅立とうと約束したフリアもその意思を翻した。絶望するラモンにロサは言う。「手を貸して欲しい?私は理解したわ。あなたの言った“僕を本当に愛する人は、僕を死なせてくれる人”という意味を」ラモンが「旅立ち」を決め、ロサの元へ行く日がやってきた。黙って息子を失う悲しみに耐えている父。最後まで尊厳死に反対するホセ。涙を堪えて笑いかけようとするマヌエラ。ラモンは家族に別れを告げ、車に乗り込む。ハビは、ラモンの乗った車をいつまでも追いかけた…


非常に重い話でした。尊厳死って難しい問題だよね…わたしがラモンと同じ状態になったら、同じように死を望むだろうと思う。ラモンに対して「生きろ」とは言えない。
家族の立場になったら…どうだろう。生きて欲しいと願うけれど、結局は本人の意思を尊重するだろうと思う。でもそういう心境に至るまでに、色々葛藤はあるだろうな…

外野から「生きるべきだ」「死ぬことを望むのは愚かしい」と言うのは簡単だ。自分は同じ状況になっていないから言える部分はあるだろう。唯一彼にそれを言えるのは、同じ状況になった者だけだろうが、それでも生を強制することは出来ない。

ラモンを愛する周りの人たちの気持ちも、また悲しい。

生と死がテーマというよりも、もちろんそれが大きなテーマだけど、「愛の形」を取り上げているのかなと思いました。同じ尊厳死を扱った「ミリオンダラー・ベイビー」よりも、個人的にはこっちの方が重くて深い。気分が落ちている時は観るとキツイと思うけど、色々考えさせられます。

評価:★★★★★(5.0)
主演のハビエル・バルデムは36歳! 信じられない。彼の演技も必見。


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監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演者:ハビエル・バルデム、 ベレン・ルエダ、 ロラ・ドゥエニャス、 マベル・リベラ
収録時間:121分
レンタル開始日:2005-10-05

Story
『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督によるドラマ。四肢麻痺の障害を持つ主人公の男性が、尊厳死という魂の解放を求めて繰り広げる“闘い”を描く。2005年アカデミー賞外国語映画賞ほか、多数の映画賞を受賞。PG-12作品。 (詳細はこちら

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THEMA:映画館で観た映画
GENRE:映画
TAG:アレハンドロ・アメナーバル ハビエル・バルデム ベレン・ルエダ ロラ・ドゥエニャス 第77回米アカデミー賞 
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