fc2ブログ
週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
| LOGIN |
HOME > 小説 著者:な~の > 結婚詐欺師
結婚詐欺師 
2006年10月21日 (土) | EDIT |
結婚詐欺師〈上〉結婚詐欺師〈下〉結婚詐欺師
著  者: 乃南アサ
出版年: 2004年
出版社: 新潮文庫/新潮社

小滝橋警察署の阿久津刑事の元に、ある女性が財産をだまし取られたと相談にやってきた。山崎元子と言うその女性は、結婚を約束した男がいたが、突然連絡が取れなくなったと訴える。相手は、ゲームソフトの開発会社を経営し、有名私大の非常勤講師も務めていた橋口雄一郎という男で、最初は元子の勤めるクラブに客としてやってきたと言う。橋口と連絡が取れなくなってから、元子が会社や大学に電話を入れてみると、全て出鱈目で、橋口が持っていた連絡用のポケベルも既に解約されていた。そして元子は、橋口に580万ものお金を渡していた。阿久津は元子に被害届を出させた後に調べたところ、他の署にも同じ橋口雄一郎を相手とした被害届が出されていることがわかる。プロの結婚詐欺師の匂いを感じ取った警察は、捜査本部を結成し、阿久津たちは橋口の洗い出しを始める。
その頃、橋口は新たな女性を毒牙にかけていた―――――


結婚詐欺って昔は耳にしたけれど、今もあるのかなあ。。。
今までの作品とはちょっと違う路線かな? なかなか面白かった。
橋口が、女性たちを次々と罠にかけていく方法がね。文章だけ読んでいると、 (・ё・)クサー って感じで寒く感じちゃうんだけど、その時のシチュエーションとか、相手の風貌とばっちりハマっていたら惚れちゃうのかもなー。
やっぱり、プロの結婚詐欺師だと、色々リサーチもするし金も使うし、自分を磨くのも当たり前なんだね。そりゃそうしないと、次々とターゲットを見付けて引っかけるなんて無理だろうけど。

解説の代わりに、編集部の「詐欺師のくどき文句「つかみ」の研究」という文章が載っていて、橋口の言動、言葉を解説しているんだけど、「くれぐれも悪用しないようにお願いします」って書いてあって笑った。

評価:★★★☆(3.5)
サスペンスとしては、犯人が追いつめられていくという感じでもないので、緊迫感等はあまり感じないんだけど、違う意味で興味深く読めました。


本の購入はコチラ
【amazon】

結婚詐欺師〈上〉 (新潮文庫)結婚詐欺師〈上〉 (新潮文庫)
(2004/01)
乃南 アサ
商品詳細を見る

結婚詐欺師〈下〉 (新潮文庫)結婚詐欺師〈下〉 (新潮文庫)
(2004/01)
乃南 アサ
商品詳細を見る

関連記事

記事が気に入りましたら、ぽちっとお願いします
fc2ブログランキング    にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:乃南アサ 
※当ブログ内の同一タグが張られた記事一覧が表示されます。
COMMENT
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
COMMENT:
PASS:
SECRET: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック