2006年02月17日 (金) | EDIT |

著 者: 重松清
出版年: 2002年
出版社: 新潮社
ぼくが出演したテレビのドキュメンタリー番組を観て、1通の手紙がぼくの元に届いた。その手紙を書いた女性の息子は吃音に悩んでいて、ぼくを観て励まされたので、良ければ息子宛に手紙を書いて欲しいという。ぼくは悩んだあげく、結局手紙を書くのを止めた。だけど、君に宛てる手紙のかわりに、ぼくとよく似た少年を主人公にしたあるお話を始めようと思う。
ぼくには昔、ぼくにしか見えない“きよしこ”という友だちがいた―――――
「きよしこ」「乗り換え案内」「どんぐりのココロ」「北風ぴゅう太」「ゲルマ」「交差点」「東京」収録
重松清の自伝的小説です。というか、わたしは作家のビジュアルとかバックグラウンドにあんまり興味ないので、テレビでこの人を観た記憶がないんだけど、この人が吃音だったとか全然知りませんでした。
児童文学…になるのかな? これ。少年に宛てた手紙代わり、ということになっているからか、非常に読みやすい話でした。吃音って、確かに精神的なものに負うところが大きいよなぁ。自分だって、焦るとどもっちゃったりするし。
この主人公の少年“きよし”は吃音からくるコンプレックスもあって、なかなか上手く人と付き合えない。おまけに父親の仕事の関係で、転校を繰り返し、自己紹介の度に言葉に詰まってしまう。“きよし”の吃音はなかなか直らないものの、最後の話「東京」では、「自分が上手く言えなくても察してくれる人の側にいるのは楽だけど、それでは駄目だ」と気付いて、誰も知る人のいない東京へ上京する。
“きよし”の成長が、少しずつだけど見て取れるので、読んでいて、まるで我が子の成長を見守るような(笑)気分にもなれます。
評価:★★☆(2.5)
まぁまぁ面白かった。でも個人的には、重松清の話はもういいかも。何かしっくりこないというか。。。
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この主人公の少年“きよし”は吃音からくるコンプレックスもあって、なかなか上手く人と付き合えない。おまけに父親の仕事の関係で、転校を繰り返し、自己紹介の度に言葉に詰まってしまう。“きよし”の吃音はなかなか直らないものの、最後の話「東京」では、「自分が上手く言えなくても察してくれる人の側にいるのは楽だけど、それでは駄目だ」と気付いて、誰も知る人のいない東京へ上京する。
“きよし”の成長が、少しずつだけど見て取れるので、読んでいて、まるで我が子の成長を見守るような(笑)気分にもなれます。
評価:★★☆(2.5)
まぁまぁ面白かった。でも個人的には、重松清の話はもういいかも。何かしっくりこないというか。。。

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