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てのひらの闇 
2006年09月14日 (木) | EDIT |
てのひらの闇てのひらの闇
著  者: 藤原伊織
出版年: 1999年
出版社: 文藝春秋

タイケイ飲料に勤める堀江雅之は、リストラに伴う早期退職に応募し、サラリーマン生活は残すところあと2週間となっていた。そんな時、堀江はタイケイ飲料の会長、石崎博久に呼び出され、あるビデオを見せられる。それは、マンションのバルコニーから転落する子供を、そこを偶然通りかかった男が救う場面を、石崎が散歩中に遭遇し、咄嗟に撮ったものだった。これを売り出し中の商品のCMに使えないかと聞かれ、検討すると答えた堀江。しかし何か違和感を覚えた堀江はもう一度ビデオを見直したところ、決定的な場面を見付け、石崎を問い質す。すると石崎は、このビデオはCGで作られたものだということを認める。そしてビデオをCMに使用するように指示したことを撤回し、翌日、石崎は自殺を図る。何故突然? この作られたビデオに何か関係があるのか? 退社まであと2週間、堀江は石崎の自殺の真相を探るために動き出すが―――――


この前「シリウスの道」を読んだので、まぁちょっと読んでみようかと。たまたま、図書館で目に入っただけなんですけどね。
普通に面白かった。「シリウスの道」より、よほどこちらの方がミステリだと思うけど…。
堀江は、「シリウスの道」の辰村にも通じる一匹狼タイプで、さほど特徴があるという訳でもないんだけど、脇役で出てくる六本木のバーを経営する姉弟、ナミちゃんとマイクがいい感じ。

これも広告・宣伝が絡んでいるんだけど、この作者は広告畑にでもいた人なのかしら。「シリウスの道」は広告代理店の事情が前面に出ていたけど、これは石崎の自殺の理由を探るというのがメインになっているので、あそこまでは広告が絡まないので読みやすい。

ただ、ちょっと石崎が自殺する理由が弱いというか、説得力に欠けるような感じもした。あと、堀江の過去がね…出来すぎているというか。まぁ、でも読めない程ではないので。

評価:★★★(3.0)
普通に面白かった。まぁ、好みの作家を選んで読んでいると、そうハズレはしないよね。


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:藤原伊織 
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