2007年10月28日 (日) | EDIT |

著 者: 宮部みゆき
出版年: 2006年
出版社: 幻冬舎
財閥“今多コンツェルン”会長の娘、菜穂子を妻に持つ杉村三郎は、今多コンツェルン総務部が作成している社内報“あおぞら”編集部の社員として働いていた。
ある日、トラブルメーカーであったアルバイトの原田いずみを解雇したところ、今多コンツェルン会長であり杉村の義父である今多義親の元へ、編集部を中傷する手紙が届いたため、杉村はその事後処理を命じられる。彼女の前職場を訪ねた杉村は、彼女が前職場でも同じようなトラブルを起こしていたことを聞き、その際に彼女の身辺調査を依頼したと言う北見という人物を紹介され、彼を尋ねる。その帰り、北見を訪ねてきていた女子高生、古屋美知香を偶然助けたことから、彼女が最近首都圏で起こっている青酸カリによる無差別殺人事件の被害者の遺族であることを知る。祖父が殺されたことがきっかけで母親とうまくいかなくなり、悩んでいる美知香を見かねた杉村は、彼女と交流を持つようになったことから、彼女の祖父が被害者となった事件に関わっていくことになる―――――
図書館で予約したの1年前だよ1年前! 前作を読んだ後に予約したから、当然前作を読んだのも1年前… (´・ω・`)
「ドリームバスター4」と続けざまに宮部を読んでいますが、わたしはやっぱり現代ミステリの宮部が好き。これは本当に好みとしか言いようがないので、どうしようもない。
このシリーズは、殺人とか大きな事件に主人公が直接関わるということはないので(一応殺人は起こってはいるか?)、ちょっとちっちゃい感じが漂ってしまう。杉村自身もキャラが強くないし、印象が薄いというか。
それでも結構さくさく進んでしまうんだよなー。
人間誰しも「毒」を持っているけれど、それを他人に向かって発している人はやはり怖い。
前作もそうだったけど、明らかにおかしい人ではなくて、日常に生活している人のちょっとした悪意を取り合げていて、これがすごく身近に感じて怖い。特に原田いずみみたいな人っていそうだもん。厳密に言うと何か病名がつくんだと思うけど、でもそういう人は一見わからないし、普通に生活してるよね…
杉村が美知香に会う辺りとか、杉村が青酸カリ事件の情報を得るために訪ねた人がどんぴしゃで事件を調べているジャーナリストだったりとか、ちょっと偶然が重なりすぎるところはあるけど、それ以外は相変わらず面白いです。
評価:★★★★(4.0)
杉村がちょっとキャラとして弱いなーとは思うけど、やっぱり続編が出たら読んじゃうんだろうなあ。
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このシリーズは、殺人とか大きな事件に主人公が直接関わるということはないので(一応殺人は起こってはいるか?)、ちょっとちっちゃい感じが漂ってしまう。杉村自身もキャラが強くないし、印象が薄いというか。
それでも結構さくさく進んでしまうんだよなー。
人間誰しも「毒」を持っているけれど、それを他人に向かって発している人はやはり怖い。
前作もそうだったけど、明らかにおかしい人ではなくて、日常に生活している人のちょっとした悪意を取り合げていて、これがすごく身近に感じて怖い。特に原田いずみみたいな人っていそうだもん。厳密に言うと何か病名がつくんだと思うけど、でもそういう人は一見わからないし、普通に生活してるよね…
杉村が美知香に会う辺りとか、杉村が青酸カリ事件の情報を得るために訪ねた人がどんぴしゃで事件を調べているジャーナリストだったりとか、ちょっと偶然が重なりすぎるところはあるけど、それ以外は相変わらず面白いです。
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THEMA:宮部みゆき
GENRE:小説・文学
TAG:宮部みゆき 「杉村」シリーズ 「このミステリーがすごい!」2007年版
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