2007年11月18日 (日) | EDIT |

著 者: 林真理子
出版年: 2002年
出版社: 角川書店
佐伯ユリ子は、今まさにこの世の春を謳歌していた。銀行員の夫、達也はユリ子の仕事には寛大で口を出さず、16歳の息子、圭児は名門高校に入学しユリ子の自慢の種であった。大学へ行かずにユリ子のアシスタントをしている19歳の娘の美果だけはユリ子の理解の外であったが、料理研究家として4冊目の本を出版し、女性誌の編集長である緑川を愛人としている彼女には、取るに足らないことであった。
しかし、ユリ子の知らないところで家族はそれぞれに問題を抱えており、そしてある日突然、それは圭児が殺人を犯すという行動によって崩壊する―――――
林真理子って、昔はエッセイをよく読んでいたんだけど、小説はほとんど読んだことがなかったんだよね。イマイチ肌に合わなくて。これは友だちが面白かったと言っていたので、読んでみました。
林真理子ってこういうの書くんだなあ。
ユリ子のキャラ設定はいかにも林真理子って感じだったのだけど、後半の展開が結構驚きでした。
それまで、外見だけは家族らしく振舞っていたけれど実体は全く伴っていなかった佐伯家が、圭児が犯した殺人を隠匿するために起こしたとんでもない行動によって、逆にものすごく家族らしくなっていく…
この後半の展開が賛否両論らしいんだけど、個人的には有り。確かにちょっとトンデモな展開ではあるけどねー。でも冷静に考えてみても、殺人を犯して一番困るのは死体の始末でしょ。だいたいそこから足がつく訳だから、失くしてしまおうというのはある意味正しい考えでしょう。まぁ、でもその他の要因で、結局は露見すると思いますけど。
評価:★★★(3.0)
手放しで絶賛するというほどではないけど、なかなか面白かった。
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ユリ子のキャラ設定はいかにも林真理子って感じだったのだけど、後半の展開が結構驚きでした。
それまで、外見だけは家族らしく振舞っていたけれど実体は全く伴っていなかった佐伯家が、圭児が犯した殺人を隠匿するために起こしたとんでもない行動によって、逆にものすごく家族らしくなっていく…
この後半の展開が賛否両論らしいんだけど、個人的には有り。確かにちょっとトンデモな展開ではあるけどねー。でも冷静に考えてみても、殺人を犯して一番困るのは死体の始末でしょ。だいたいそこから足がつく訳だから、失くしてしまおうというのはある意味正しい考えでしょう。まぁ、でもその他の要因で、結局は露見すると思いますけど。
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