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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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真相 
2007年12月04日 (火) | EDIT |
真相真相
著  者: 横山秀夫
出版年: 2006年
出版社: 双葉文庫/双葉社

10年前、殺人事件で息子を亡くした篠田佳男は、やっと犯人が捕まったと聞かされる。これで息子の死の真相がわかると思ったものの、犯人から思ってもみなかった息子の様子を聞かされて、篠田は激しく動揺するが―――――(「真相」)
他「18番ホール」「不眠」「花輪の海」「他人の家」収録


久々に横山秀夫を読んでみました。
とりあえず図書館で借りた本を読み終わったんで、当分は自分で買ったけどまだ読んでいない本を片付けなくちゃ。
横山秀夫には珍しい?警察小説以外の短編集。
「隠された犯罪が顕になる」というようなことが共通しているかな。警官でも新聞記者でもない、普通の人が犯した犯罪と言うので、ちょっと身近な感じがします。

表題作の「真相」は、死んじゃった息子が万引きしていたとか、「俺のオヤジはヤクザだ」とか暴言吐いたことがそんなにショックを受けることか?と思ったりもするけど…まぁ、死んじゃったものは余計に美化する傾向があるからな…

「18番ホール」はかなり救いがない感じ。こういうのが一番好きかも(笑)
普通の人が担ぎ出されて市長に立候補して、必死に選挙を勝ち抜こうとする。何故そんなに必死になるのか? もちろん県職員という職を辞して戦っているので、負けたら後がないということもあるけど、実はそれ以外にも大きな理由が、対立候補が進めようとしているレジャー施設開発の、ゴルフ場18番ホールになる予定の土地にあった…
結局こういうのって、最後は余計に自分を追い詰めることになるんだよね。何としても選挙に勝たないと身の破滅だと言う思いから、主人公が周りの人をどんどん疑い始める狂いっぷりがうまかった。

評価:★★★☆(3.5)
「18番ホール」が一番面白かった。他の短編集とはちょっと違った味わいがありました。


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:横山秀夫 
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