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扉は閉ざされたまま 
2006年07月18日 (火) | EDIT |
扉は閉ざされたまま扉は閉ざされたまま
著  者: 石持浅海
出版年: 2005年
出版社: ノン ノベル/祥伝社

成城にある高級ペンションで、大学の軽音楽部内の有志、別名“アル中分科会”の同窓会が開かれる。集まったのは、伏見亮輔、伏見と同期でこのペンションの管理人である安藤章吾、1年先輩の上田五月、1年後輩の新山和宏と大倉礼子(旧姓:碓氷)、2年後輩の石丸孝平、礼子の妹、碓氷優佳の7人。個人の部屋に引き上げ、夕食までの短い時間を思い思いに過ごすことになったその間、伏見は新山を事故に見せかけて殺し、密室を作り上げる。なかなか部屋から出てこない新山を、翌日の朝まで発見されないように何とか上手く誘導しようとする伏見。しかし、メンバーの中には、人一倍勘の鋭い優佳がいた。扉を開けさせたくない伏見と、扉を開けさせようとする優佳の攻防が始まる―――――


宝島社「このミステリーがすごい!」2006年版の第2位でした。図書館で予約したのは2月。予約した本は忘れた頃にやってくるのです。
石持浅海は「月の扉」がイマイチだったので、期待薄で読み始めたのですが、これは結構アタリ でした。

まず設定は、仲間しかいない、セキュリティ万全のペンションというクローズドサークル。犯人は既にわかっている。ただし、動機は不明。そして何故死体を見付けて欲しくないのかも不明。そして、扉は閉ざされたままで話が進む。トリックを云々するものではなく、シンプルに犯人である伏見と探偵役となる優佳の攻防。この展開が非常に面白かったです。ま、優佳ちゃん勘が良すぎ (;・∀・) ってのはありますが。

ただ、動機が弱いかなー。何故伏見が部屋を開けさせないかという理由としては、すごく納得のいくものなんだけど、殺人の理由としては、え、そんなことで殺しちゃうの?って気もする。でもわたしには経験がないので、実際に経験がある人には納得いく動機なのかもしれない。現実社会でも、よくわからない理由で人を殺してしまう人もいるしね…

評価:★★★★(4.0)
こういうの読んじゃうと、もうちょっと他の作品も読んでみようかなーって気になっちゃうんだな(笑)


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THEMA:ミステリ
GENRE:小説・文学
TAG:石持浅海 「このミステリーがすごい!」2006年版 
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