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愚か者死すべし 
2005年12月31日 (土) | EDIT |
愚か者死すべし愚か者死すべし
著  者: 原りょう
出版年: 2004年
出版社: 早川書房

その年の最後、西新宿の“渡辺探偵事務所”を訪れた依頼人は、死んだ渡辺を訪ねてきた女だった。2日前、横浜の銀行で銀行員ともう1人が拳銃で撃たれる事件があり、その犯人として名乗り出た伊吹哲哉の娘、啓子がその依頼人だった。拳銃で撃たれたのは“鏑木組”という暴力団の組長であり、伊吹は10年前に既に足を洗っているために狙撃する理由がない、啓子は、父親は誰かを庇って自首したに違いないと言う。啓子には、自分ではなく弁護士に相談しろと言い、彼女を送って新宿署へ向かった沢崎。しかし不審な車を見かけたため、沢崎は自分のブルーバードの中で様子を見ていると、突然、伊勢崎署に護送される伊吹を狙って銃弾が発射される。沢崎は咄嗟に、ブルーバードを不審車に追突させたが―――――


「探偵沢崎」シリーズ第5弾です。最近、「探偵沢崎」シリーズばかり読んでいるような(笑)
この前に、短編「天使たちの探偵」を読んでいたせいか、やっぱり長編の方が面白く感じるなぁ。今回の落としどころは、まぁまぁ良かったと思う。
いつも思うのだけど、この人の小説は何か2つ起こって、それが最後にリンクするというパターンが多いですね。

最後に、東海林が何を見てしまったのか、真相は闇の中なので、ちょっと気持ち悪い…。しかも、犯人に
「近頃の人間は、みんな低級な“のぞき屋”ばかりだ」
と言われてしまっては、知りたがる方が低俗みたい… (´・ω・`) もちろん我らが沢崎は
「自分の命が狙われる事情を解消できれば、“動機”なんて知ったことではない」
なんて格好良く言ってしまいますが、読者としては消化不良よ。3人も死んでるんでっせ? 知りたいと思おうよ、沢崎よ~~~

評価:★★★★(4.0)
という訳で、最後は消化不良気味ではあるものの、大筋は面白かった。いつか、この事件の動機が解明されることを信じるわ。この人、異様なまでの遅筆だから、いつ解明されるかわかんないけどさ… (´・ω・`)

てことで、今年最後のエントリです。では、来年またお会いしましょう。


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THEMA:ハードボイルド
GENRE:小説・文学
TAG:原りょう 「探偵沢崎」シリーズ 「このミステリーがすごい!」2006年版 
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