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週に1本は劇場で映画を観る!が合言葉。 主に映画、時々小説の感想を脳内垂れ流しで書きなぐるブログ。ネタバレあり。
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疾走 
2005年11月04日 (金) | EDIT |
疾走疾走
著  者: 重松清
出版年: 2003年
出版社: 角川書店

シュウジは物知りな4つ年上の兄、シュウイチが大好きだった。シュウイチが笑い、シュウイチを見て笑う両親が大好きだった。シュウジとその家族が住む“浜”の近くには“沖”と呼ばれる集落があったが、“浜“と“沖”はお互いに交流はなかった。シュウジが小学6年生の時、“沖”に教会が出来る。よそからやってきた神父について、人は色々な噂をし、うさんくさく思うが、シュウジはひょんな事から教会へ出入りするようになり、そこで“沖”に住む少女、エリと出会う。中学生になったシュウジはエリと同じクラスになる。シュウジともクラスメイトとも必要以外は話もせず、かといって嫌われている訳でもない。自ら孤高を貫くエリに、シュウジは憧れる。優秀だったはずのシュウイチは、高校に入ってから成績が落ち、試験でシュウイチがカンニングをしたことがばれる。シュウイチは高校を停学となり、家に引きこもるようになる。やがて“沖”にリゾート開発の話が持ち上がり、土地売買に絡むトラブルも表面化し始める。それと前後して“沖”で放火事件が相次いで起こり、シュウジはシュウイチが犯人ではないかと疑うが…


私の頭の中の消しゴム」を観に行った時、予告をやっていました。これ、映画化するのねー(映画公式サイト)
シュウイチが壊れていくさま、家族がバラバラになっていき、次第に追いつめられていくシュウジ。運命はどんどん悪い方向へ転がっていく。シュウジはまだ14歳なんだもんね…。
シュウジが、切ないまでにエリとのつながりを求めるところが哀しかった。

全体的に重いし暗いんだけど、希望が見える終わり方だったので、良かったかな。
感動というのとはまた違う感じ。なかなか感想の書きづらい小説です。

重松清の小説は初めて読みました。二人称で書かれる手法が珍しくて面白かった。

でもこれ、映画化って…大丈夫なのかなー  キャスティングが、非常に微妙だと思うんですけど…

評価:★★★★★(5.0)
ものすごく重い話でしたが、非常に読み応えがあった。


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観るにはちょいと勇気いりますね…

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THEMA:読書感想文
GENRE:小説・文学
TAG:重松清 
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2008年07月07日(月) 23:30:08 |  観・読・聴・験 備忘録